大学生がクラウドファンディングでお金を集め、フィリピンのスラムを訪問し、スラムの子供達に夢を与える企画をしたい、というのがかなり批判を集めている件について

Posted at 18/07/04

大学生がクラウドファンディングでお金を集め、フィリピンのスラムを訪問し、スラムの子供達に夢を与える企画をしたい、というのがかなり批判を集めている、というか炎上しているようだ。

批判者の方々の主張はもっともだし彼らに至らない点は多々あると思うが、ただ彼らを責めるだけでいいのかとちょっと疑問を感じたので書いてみた。

この企画はちょっと聞くと、いかにもテレビ局とかが思いつきそうな企画だなと思う。一時期流行った言葉で言えば、「感動ポルノ」という言葉で表されるようなものだろう。つまり、彼らはこの企画を彼らの独自の思想で思いついたというよりは、社会、というよりテレビやそれを支持する世間が肯定するものを彼ら自身もやってみようと思ったことなのであって、それを考えるとただ闇雲に彼らを批判非難すればいいというものでもないと思ったのだった。

「スラムの子供達に夢を与える!なんて良いこと!みんな感動するよね!それをやってみたい!」というシンプルな動機なんだろうと思う。それがどういう意味を相手に押し付けているのかということはよく理解してないことは確かで、その辺りは彼らは考えが足りないし未熟であることは間違いない。ただそれを大人の社会的な立場から責めるだけだと少し残念だ。問題は彼らが未熟であることなのだから、この件は実行に移されない方がいいと思うけど、批判を浴びたことが「そういうことをやるための勉強のきっかけ」になってくれればいいんだと思うのだよな。

昔だったらこんな企画は企画を打ち明けたごく身近な大人に叩かれて終わり、だっただろうけど、今ではそういうこともすぐネットで公開して企画を進められるから、騒ぎもでかくなる。そこら辺がちゃんと受け止められればいいんだけどなと思う。攻撃する方も批判だけじゃなくてちょっと教育的配慮をしてあげるといいという気もする。

批判者の方も批判して気持ちよくなりたい人とかマウンティングしたい人たちも多いのだろうなとは思う。そういう人たちに教育的配慮を求めても無理かなとも思うけど、子供の思いつきを叩くだけでは子供は萎縮してしまう。大学生は子供じゃない、という意見もあろうが、でも子供だよね、という面もあるんじゃないかな。正直。

彼らには、そのシンプルな志が本当のものを含んでいるなら、やり方を考えてもう一度トライしてもらえればなあと思う。

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by Luke Peterson

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