「進撃の巨人」アニメ2期最終回/大今良時「不滅のあなたへ」と手塚治虫/ジャンプ新連載の「クロスアカウント」が面白い。
Posted at 17/06/19 PermaLink» Tweet
なんだかんだ言ってもたくさんマンガを読んでると思う今日この頃。とりあえず前回の更新以降に読んだもの、見たものなど。30分アニメ2本、単行本3冊、総合雑誌の特集を少々、マンガ雑誌1冊。やはり読んでるなあ。
17日土曜日。「進撃の巨人season2」最終回「叫び」。今回は2期最後、エレン奪還に成功するところまでだけど、いくつも見せ場が。ただ、それを全てAパート、前半にぶち込んできて後半は3期への続きという感じにしていたので、ちょっと物足りない感じがあった。しかしヒストリアの立体機動アクションやミカサの「マフラーを巻いてくれてありがとう」、エレンの「そんなもん何度でも巻いてやる」(この辺流れていた音楽がナウシカっぽかった)、そして「ペチン」からの巨人操縦、そしてユミルの「女神様も悪い気分じゃない」まで、見所はしっかり収まっている感じ。3期決定のアナウンスもあり、概ね大満足の2期だったと思う。
「僕のヒーローアカデミア」2期12話「轟対爆豪」。轟の迷いが勝負を分けたわけだが、原作に忠実によく描かれていたと思う。OP作曲の米津玄師さんと作者の堀越耕平さんとの対談が公式サイトにあり、後で読んでみようと思った。
大今良時「不滅のあなたへ」3巻。最初は1・2巻に比べてテンションが落ちてる気がしたが、そんなことなかった。とてもいい。これは読んでいて思ったことなのだが、読んでいて手塚治虫作品を読んでいるような気持ちになってきた。「聲の形」の時もそうだったが、一度読んでもなんだか辛くて2度目が読めない。しかし手塚治虫に似てる、というヒントがあれば手塚作品を読むようなつもりで読めば、読める、ということがわかった。つまり、手塚作品の読み方なら私にはわかる、ということなんだろう。徹底的に三人称的な、小説でいうと「神の視点」で見ているところがあり、それだけに対象への迫り方が直接的で、何かをえぐられるような感じがする。この作品は、途中から「ブッダ」に似てるなと思って読んでいた。先を楽しみにしたい。
18日日曜日。「新潮45」。養老孟司・庵野秀明対談「見ることを探求して」。これはツイッターで見つけた記事だと思うが、この二人の共通点は鎌倉に住んでいることだそうで、養老さん宅で行われたと。印象に残ったことを二、三あげると、庵野さんは廃墟が好きだと。これは作品を見ていると感じることはあるが、「廃墟は、人間が作った人工物と、自然の合間にある感じしていい」のだそうだ。「人間が作ったものだけど人間がそこにはいない。自然に還っていく途中のように感じる」と。なんかこれはわかるなと思った。
それからなるほどと思ったのは、客が舞台的なもの、長回しについてこられない、と。長文を読むのが難しくなり、情報量を読み取れなくなってきている、ということ。確かにツイッターなどでも140字のみに短絡的に反応し、その前後のツイートの文脈などまるで無視して反論している人が多いから、そうなんだろうなということはよくわかった。
他にもヤマザキマリ/とり・みきの「プリニウス」が掲載されていたり、将棋の藤井四段の記事他興味深いものがいくつかあった。
オノナツメ「レディ&オールドマン」3巻。(画像は2巻)オノナツメさんの絵が60年代のカリフォルニア、男女の運び屋、警察に追われる不死の男といった結構によくあっていて読んでいて気持ちが良くなる。片岡義男や村上春樹の小説の雰囲気もありつつ、やはりオノナツメさんの漫画である、というところがいいなと。楽しみにしている。ウルトラジャンプ連載。
同じく。艶々「落日のパトス」4巻。これは別冊ヤングチャンピオン連載なので一応青年誌だが、作者は成人向け作品も描いている人なので基本的にかなり際どい。男子生徒と女教師が大人になって・・・というとマクロン大統領だが、まあそんな話ではもちろんない。
19日月曜日。少年ジャンプ29号。新連載が伊達恒大「クロスアカウント」。SNSでの交流がテーマの話だが、「無害くん」「有害くん」とか設定がなかなかうまいし、絵がとても上手い。SNSを使った学園ラブコメという感じだけど、何か突き抜けたものを感じる。楽しみ。今まであまり長い連載を持ったことがないようだけど、今回はいいんじゃないかと。期待したい。
ブラクロ。ミモザとアスタの連携プレー。ワンピース。ジェルマ66の4人がかっこいい。救出された波を抱きとめるサンジと、それを物陰から見ているのはプリンか。ビッグマムが正気に戻る。次週は休載。うわ。
ハイキュー!。青葉城西の松川のブロックを思い出す場面がいい。ヒロアカ。ちょっと苦労してる感じ。シューダン!。かなり面白くなってきた。背すピン!よりのびのびと描いてる感じ。等身大の主人公よりちょっと突出したところを持ってるキャラの方が合ってるのではないか。ネバーランド。怪しい人物が。鬼滅の刃。かなりよかった。煉獄に一番感化を受けたのが伊之助。火の丸相撲。母との思い出。食戟のソーマ。久我と司との因縁、なんだけど、やはり一番目立ってたのは小林竜胆だな。このキャラがついに本気で食戟に臨むわけだから、いやが上にも楽しみ。僕たちは勉強ができない。地味ながら着実に得点を稼いでる感じがするなこのラブコメは。ロボ・レーザービーム。かなりペースがゆっくりだけど、「黒子のバスケ」の人だから信頼されてるのだろうか。ペコマリ。なんとか続いて欲しいな。ポロの留学記。最終回。残念。
今週もジャンプ、面白かったが特に新連載の「クロスアカウント」、なんども読み返してる。そんなこと滅多にないのだけど、かなり面白かった。期待。
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