藤井春日さんの写真集/「応天の門」7巻ほか読んだマンガ
Posted at 17/06/12 PermaLink» Tweet
こうやってなるべく頻繁にブログを更新しようとしてみると、思ったよりたくさんのマンガやアニメを見ているんだなということがわかる。もちろん連載作品やテレビのアニメは毎週見ることになるから言及が多くなるということはあるのだが、それでも80年世代のマンガ家の作品しか読んでなかった0年代前半に比べるとはるかにたくさんのマンガを読んでいる。
というか、友人に言われてスタジオジブリの作品を見るようになったのが2008年くらいだろうか。その辺りで村上春樹も読むようになったし、自分の中の当時の美意識に合わないから排除していたものを一度虚心に受け止めてみようと思ってから(モーニングページを書き始めたのもその頃、2007年の暮れ頃だった)少しずつ読み始めて、2011年に「進撃の巨人」に触れてからは一気に読む作品の幅が広がって、「ワンピース」を読み始めてからジャンプを読むようになり、ツイッターでもマンガ家さんをたくさんフォローするようになってさらに読むようになった、という感じ。
読み始めて見ると、それまで主に読んでいた青年マンガと少年マンガでは作品と読者の距離が違うし、ミステリー的な謎と種明かしの要素が大きいのでそれまで読んでいた純文学系の小説やマンガと違った読み方になり、自分との距離の取り方も試行錯誤するようになった。キャラクターに思い入れをするという読み方もあまりしたことがなかったから、ツイッターや掲示板などでそういうものが表明されるとああそういう読み方もあるんだなあと感心したり。そういうことに対する距離感も取りきれないままマンガブログを書き始めてしばらくかなりのアクセスをいただいたが少し無理があったので一時マンガブログを含めて文章が書きにくかった時期が続いたのだけど、とりあえずなんとかまた書けるようになったので、自分のペースを測りながら書いていきたいと思っている。
10日に主に「キングダム」と「進撃の巨人」について書いたのだけど、9日に買ったのは他に週刊漫画Timesがある。これはいつものように「なみだ坂診療所」や「解体屋ゲン」を読んだのだけど、ちょっと先の二作について考えていたのであまり詳しく書く気持ちになれなかった。
今日記を読み返してみたら9日に高速で少し離れた町の書店に本を見に行って、そこで展示されていた藤井春日さんの写真集、「永遠のピクニック」を買ったのだった。藤井さんは以前横浜駅西口のあおい書店の古本コーナーにあった「1311 前田愛・亜季写真集」を買ったことがあり、その独特の女性や対象を見る視線のようなものが強く印象に残っていた人なので、この書店に藤井さんの写真があるということを知って一度行ってみたいと思っていたのだった。
やはり期待に違わぬ対象への視線、艶かしさというか突き放し方というか溺愛の仕方というか心の裏側の何か湿った部分のようなものをそこにさらけ出しているような感じがあり、ある種の危うさを含めて視線と対象のエロスを写すことが写真の本旨であるとしたら、これだけの作品を撮れる人はなかなかいないよなあと改めて思った。
10日の夜に「進撃の巨人」アニメ36話「突撃」を見た。もう息をもつかせぬ展開で、2期の最もスリリングな場面が余すところなく描かれていた印象。なんかもう少し時間を置かないとちゃんと感想を書けない感じがあるのでいつか書きたい。
それから「僕のヒーローアカデミア」アニメ24話「飯田くんファイト」。今回はリカバリーガールの説教(こういう(自傷的な)怪我は今後治癒しないと言い渡されたこと)が目玉かなと思う。そして飯田の兄・インゲニウムがヒーロー殺し・ステインにやられたこと。そしてヴィラン連合の黒霧が現れ、話は体育祭以降につながっていくのだが、2期はどういう形で終わりにするのだろうか。
11日には日比谷図書文化館に借りていた本を返しに行った(ほとんど読めなかったが)帰り、神保町に回って何冊か本を買った。
最初にヴィレヴァンに行って先日上を買った「ちひろ」の下巻を買ったのだが、入り口のところで何か小規模なイベントをしていて、なんだろうと思ったのだけど店の入り口には何の告知もなく、一体何のイベントだったのかわからず終い。しかし何というか客が10数人という微妙なイベントがこんなところで行われているというのも何だか楽しくなって、芝居をやっていた頃を思い出した。
「ちひろ」は「ちひろさん」の前の作品なのだが、上はヘルス時代、下は概ねピンサロ時代が描かれていて、風俗というものに疎い私にはちょっと刺激強であったが、ああそんなものなんだなあと。そこに描かれた男たちとの関係、男というより人間たちとの関係は、上よりも下の方が「ちひろさん」に繋がる部分が大きく、読んで良かったと思った。ちひろの人間との距離の取り方は合理的な面もあり、よくわからない面もあるがやはり独特で、下の方がそのあたりの描写がより深まっていた感じがする。
それから神保町の街に出て、書泉グランデでどうも買い忘れていたらしい「風雲児たち 幕末編」の28巻を買った。どこかで買った覚えはあるのだが、どこに積んであるのかわからないので買って読んだのだが、どうも内容を覚えてないので、やはり買ってないのかもしれない。島津久光の上京と江戸下向、文久2年の一連の事件のうち、寺田屋事件以前の部分が28巻に当たる。このころは西郷隆盛と大久保一蔵がギリギリのところで役割分担をしつつ大きな波に飲み込まれないように着実に一歩一歩倒幕を図っているところが描かれていたという印象。
それから三省堂へ行って仕事の本を買い、ギャラリー古瀬戸で一休みした後、すずらん堂とコミック高岡をのぞいて、「応天の門」7巻が出ているのを見つけ、買った。7巻は藤原良房の弟、良相の娘、多美子の入内に横槍を入れようとする基経と紀豊城の策謀を菅原道真・在原業平・道真の下女の白梅が防ぐという話で、純粋無垢な多美子の描かれ方が印象的。多美子を守ろうとしたのは清和天皇の女御になるべき良房の養女・高子(業平と逃避行の経験がある)で、表紙は高子と多美子の二人。高子の複雑な感情がなんとも言えず。巻が重なって、平安初期の描きにくい時代がビビッドに動いている楽しさがまた改めて感じられた。
夜ジャンプ28号を買ってきて読む。表紙及び巻頭カラーは「背筋をピンと!」の連載が終了したばかりの横田卓馬さんのサッカー漫画、「シューダン!」。やはり舞台は静岡県で、サッカー県ならではの少年チームが描かれていて、期待したより面白かった。先を楽しみにしたい。
残念だったのはヒロアカの休載。やはりあれだけの絵を描き続けるのは大変なんだろうなといつも思う。読む方としては毎週読みたいけど、ワンピースやキングダムみたいに月一で休みを入れるという手もあるんじゃないかと。まだそこまで大御所風を吹かせられないということなんだろうけど、むしろ若手だからこそ休ませて長い漫画家人生に無理がかからないようにしてほしいとも思う。
「ワンピース」はビッグマムが海賊団を作り、また理想のトットランドを作ろうとした動機が描かれていて、意外な人物がキーパースンであることがわかって面白かった。そしてマムの衝撃波の思ったよりの威力によって、麦わらの一味が絶体絶命のピンチに。そこで出したベッジの秘策は・・・といったところ。まあこうならなきゃ面白くないよな、という感じの展開で、ほんと王道。
「約束のネバーランド」怖い奴らが出てきた。
「食戟のソーマ」。ついにセカンドバウトの組み合わせが。個人的には155ページの小林竜胆の絵が超気にいった。来週も楽しみ。
「ハイキュー!」。木下、日向の頑張りと、それを跳ね返す宮治。この辺の攻防は見応えがある。
「鬼滅の刃」。悲しい展開。ラストの煉獄の言葉は、ヒノカミ神楽の秘密につながることなのだろうか。
「ゆらぎ荘の幽奈さん」はマンガ家・編集者回。こういうの、時々だと面白い。「火の丸相撲」。草薙の思い。
「ブラッククローバー」。突然現れたザクスに振り回されるアスタたち。まあ来週以降読まないとわからんなこれは。
「斉木楠雄のΨ難」小1時代の楠雄たち。「ロボ・レーザービーム」。特訓回に入った。「ぼくたちは勉強ができない」ラブコメっぽくなってきた。「腹ペコのマリー」。パリ脱出。しかしペコマリ、面白いんだけどだいぶ後ろの方になってきたな。連載続くといいんだけど。「ポロの留学記」。まあこんな感じの日常回が私は好きだけど人気的にはどうなのかな。
ざっと振り返ってみた。
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