「進撃の巨人season2」と「僕のヒーローアカデミア」2期を見ています。
Posted at 17/05/28 PermaLink» Tweet
昨日見たアニメ。
最近、電車が遅れて土曜夜10時に帰れないことが続いていて、「進撃の巨人season2」の開始時間に間に合わず、録画していたものを追っかけ再生してみることが続いている。
34話「開口」。今回はエレンがライナーたちに攫われ、調査兵団がエルヴィンの指揮のもと壁上を通路にして調達した馬たちを使って巨大樹の森へライナーたちを追いかけに行く場面と、巨大樹の森におけるエレンとライナー、ベルトルトとユミルの会話。長年話題になっていた「敵は誰だ?」と言うエレンの問いかけに対しユミルが「そりゃ言っちまえばせ・・・」と言うこの「せ」の後に何を言おうとしてたのか、と言う場面がある。この謎はすでに連載及び単行本では伏線回収、ないし種明かしが行われているわけだが、今現在の時点からこの場面を見るとある種独特な感慨がある。初めて読んだときには何が何だかわからない話だったのが、現在ではその闇の深さを連載派・単行本派の人は知っているわけだ。アニメ派は十分衝撃だろうと思うけど。
ただ、ライナーがクリスタにこだわる理由がまだこの時点では曖昧で、はっきりしない。しかしユミルはそれを十分理解しているように思える。クリスタはこの時点で貴族家の隠し子ということは明らかになっているが、その貴族家が実は真の・・・いや、アニメ派の人のためにその種明かしはやめておこう。
この回の見せ場はエレンが闇落ちしそうな激昂ぶりと、それをたしなめるユミル、そして突如として起こるライナーの異変。連載時は「メンヘラライナー」として話題になったが、ライナーは闇落ちというより病み落ちしていて、冷静にどちらにつくのが有利かを伺っているユミルがキャスティングボートを握っているという構造が今から見ると興味深い。そういう意味では、このSeason2の期間の真の主役はユミル(そしてヒロインはクリスタ)だと言える。
今回の放映は大ブームを巻き起こしたアニメ一期に比べると盛り上がりも地味で、ツイッターでも弐瓶勉さんの「BLAME!」については話題が盛り上がっていても「進撃の巨人」に関してはいまいちなのでこれは3期危ないかな、と思っていたが、昨日カウントダウンTVを見ていたら2期主題歌の「心臓を捧げよ」が3位くらいにチャートインしていて、そうでもないんだなと思った。私にはあまり見えてなかったけどそれなりに評判はあるようだ。「シドニアの騎士」もそうだが、「進撃の巨人」もぜひ3期以降が見たい。
そしてラスト。調査兵団の信煙弾がライナーたちを凍りつかせる。あの視覚的効果はすごい。この作品はマンガの時はそれほど思わなかったのにアニメになるととても視覚的効果を発揮している場面が多くて、原作者の諌山創さんの意図がマンガ以上に表現されていると思うことが多いのだが、この場面もまさにそうだった。やはり色がついているということは大きいな。
梶裕貴
ポニーキャニオン
2014-03-19
今回の作画、ミカサが美人だなと思う。クリスタもだけど。1期の作画もそれはそれで良かったけど、2期の作画は女性たちがさらに美しく描写されていると思う。「萌え」よりはより古風な美しさに傾斜しているのではないか。私はその方が好きだなと思う。いや、1期のミカサもとても良かったけど。
もう1編見たのは「僕のヒーローアカデミア」。これも第2期。1期はTBS系の放送だったが、2期は日テレ系。作画も微妙に違う気がする。2期は「雄英体育祭」に特化しての構成なので、なんという課金密度が高いように思う。そして今回の放映は体育祭のカードの中でも私が一番好きな「爆豪vs麗日」の回。とても楽しみだった。
主題歌は米津玄師。これも悪くないが、何しろ一期のテーマはポルノグラフィティだったから、ちょっと不利かな。ただ、1期は本当に何の個性(特殊能力)も持っていない出久がオールマイトの後継者として力を獲得していく過程だからある種その暗さを表現するのに「The Day」はあっていたと思うし、今回はまだその力を十分に使いこなせてはいないけれどもある程度周囲にも認められてきてからの展開なので、「ピースサイン」のようなちょっと余裕を見せた曲の方が合ってるのかもしれないとは思った。
内容的には対戦はほぼ期待通りで、思っていた迫力がよく再現されていたし、麗日の奇襲も爆豪の爆撃もとても良かった。しかしより印象に残ったのは出久と爆豪との会話、轟の父・エンデヴァーと出久との会話。出久はビビってるのに話しかけられると毅然とお茶子のため、轟のために返答する。そこに出久の強さが表れているんだなと今回は認識した。
まあ書いてみて思うが、最近のマンガはアニメ化されるとその真価を発揮する作品が多いなと思う。以前ならおざなりなアニメ化を見るより原作を読んでる方がいい、と思ったことがままあったけど、最近はアニメ化されて原作の意図もよりはっきり分かるようになった、と思うことが多い。制作側がかなり原作を本気で読み込んでいるんだなと思う。アニメを取り巻く状況は厳しいけど、これからも良い作品を見られたらいいなと思う。とりあえず「進撃の巨人Season2」のBDボックスは買おうと思っている。ささやかな支援。
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