安藤広重「東海道五十三次」と「進撃の巨人」アニメ29話「兵士」を見た。
Posted at 17/04/23 PermaLink» Tweet
昨日から今日にかけて、TVアニメを3本見た。なかなか現に放送している時間には見られないので録画になってしまうのだけど、3本ともよかったのでちょっと書いておこうと思う。
昨日は帰宅(東京の自宅)したのが夜10時過ぎ。10時からTOKYO MXテレビで「進撃の巨人 Season2」をやっているのだけど、途中からになってしまうのでまずは同じ時間帯にやっていたテレビ東京の「美の巨人たち」を見た。
「美の巨人たち」、昨日は安藤(歌川)広重の「東海道五十三次」。知らなかったが、このシリーズには保永堂版、行書版、隷書版と3バージョンあるのだそうだ。多分有名なのは保永堂版なのだが、行書版や隷書番もなかなか奥行きがあっていい作品だなと思った。
私は広重の「東海道五十三次」や葛飾北斎の「富嶽三十六景」は、子どもの頃に切手の図案としてはじめて見た世代なのだけど、切手趣味週間の記念切手として発行されたシリーズはどれも高く高嶺の花で、特に「蒲原」などは5000円くらいして子どもには垂涎の切手だったことを思い出す。
大人になって浮世絵というものを認識してからも、広重に関しては切手のイメージが強く残っていたのだが、3バージョンを比較しながら見てみると、広重の画力の凄まじさがよくわかり、本腰を入れて鑑賞してみたい気持ちも出て来た。よくできた番組だったと思う。
いきなり脱線したが、10時半に「美の巨人たち」を見終わってまず「進撃の巨人」を見た。
昨日は「29話 兵士」。ウトガルド城での巨人たちとの戦闘。このあたり、連載時は数回に渡って主人公のエレンがほとんど出て来ないと言うすごい展開だったが、アニメだと2、3回に過ぎず、わりとすぐになる。次回予告を見たらラストでエレンたちが出て来るはずだから、今回1回ということになりそうだ。
先週はちょっと期待はずれの感があったのだが、今週はとてもよかった。監督が違うのだろうか。物語の作り方も緊密だし、場面構成がとてもよく、作画も気合いが入っている。やはり戦闘シーンがあるせいか。連載時の緊迫した雰囲気がよく伝わって来ると同時に、連載の印象を超えたと思われる場面もいくつか。
「進撃の巨人」は真顔で言うジョーク、みたいな場面がところどころにあってその辺好きなのだが、きのうは巨人に噛み付かれて怪我をしたライナーがクリスタに腕を吊ってもらう場面。包帯がないので、クリスタは自分のスカートを破って三角巾代わりにするのだが、それをやってもらってライナーが内心「結婚しよ」とつぶやく場面は女型の巨人戦以来で相変わらず笑えた。
このウトガルド城戦ではまず104期たちの先輩調査兵団のメンツが群がる巨人たちを撃退し、ついには命を落とすわけだけど、その中でも女性兵士・ナナバの活躍が連載時から際立っていたし評判がよかった。今回もツイッターを見ているとナナバの死をいたむツイートが多く、公式も4人を描いた1枚を掲載している。
もう1人、ゲルガーの死もフィーチャーされているのだが、瀕死のゲルガーが渇望していた酒を飲めるかと思ったらそれが既にクリスタがライナーの治療に使ってしまってからになっていて、絶望すると言う笑えないが笑ってしまう場面の秀逸さは連載時よりもさらにパワーアップしていた。
ただ、ナナバが死の場面で「おとうさん!やめて!もうしません!」と叫ぶ場面、あれは原作にはなかったと思うし、ちょっとやり過ぎだったかなと思う。ミケはかっこ悪く死に、ゲルガーがペーソスのある面白悲しい死に方をしたのに対し、ナナバはカッコ良く死んだほうがよかった気がする。まあ私の趣味かもしれないが。
そして残されたのは104期の5人。ライナー、ベルトルト、コニー、クリスタ、ユミル。いよいよ絶体絶命か、というところでユミルが突然奇妙な行動をとる。クリスタに「強く生きろよ」と言ったかと思うとナイフを手に自分を傷付け、塔の上から巨人たちの上にダイブ。そして、何と巨人に変身したのだった。
この場面はもちろん原作通りなのだが、鳥肌が立った。原作の表現を遥かに超えた場面。今期は今まで感動とか鳥肌とか言う感じの場面は残念ながらあまりなかったのだが、この場面は初めて凄いと思った。自分の中での評価が爆上がり。この場面を見るだけでも今期も追いかけてた甲斐があったというものだ。ここでエンド。
次回予告は「30話 ヒストリア」。ああそこまで進むのか、と原作を読んでるからわかるのだが、来週もユミル回だ。そしてそれが終わると灼熱の、怒濤の巨人戦が始まる。
ああ面白かった。
結局かなり書いたので、これだけで更新しておこう。
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