文章は空間の芸術というより時間の芸術だ

Posted at 16/08/04

今朝から普段あまり想定していないことがいろいろ起こって、ちょっと気持ちが疲れているので、なかなか元気のいいことは書けないのだけど、まあ頑張って書いてみよう。

色々なことに少しずつ関心があると、毎日色々なことを少しずつ書きたくなって、規模は違うにしてもきちんとした文章で一本ブログを書くのが普通の書籍だとすると、色々なことについて短いけどそれなりにまとまったコメントを書いて行くツイッターのようなものは個人の雑誌みたいなものかもしれない。

いい文章を書くというのはまあそんな簡単なことではないなあといつも思うけど、いい文章を書こうとするといろいろ考えてモチベーションが減退して書けなくなるということはよくあるので、いい文章を書こうとする前にまずとにかく書こうとする、とにかく書くこと自体が大事だと言うことは常に忘れてはいけない。

とにかく書いているうちにいろいろなものが出て来てつながって行く。文章の書き方というのもいろいろあって大きいものを書くときは先にしっかり計画を練って目次を作る、あるいはそれ以前に書きたいことの全体像を地図のようにしてあらわしてみるということをやってたこともあるのだけど、私の場合は地図のようにあらわしてしまうともうそれで終わった感じになってそこから文章に起こすというのが難しくなる。書きたいことを箇条書きにして順序を入れ替えて一番作りたいものに近い感じにする、というのが戯曲を書いていた頃の書き方だけど、やはり文章というのは空間的な広がりもあるけど時間的な経過の中で読むものなので、隣り合わせにしておけばいいというものではなく、前後を決めなければいけない。エピソードが二つあったらそのどちらを先にするか、その二つをどうつなぐか、なんてことを考えることになる。

再度ストーリーがいくつかあって展開して行く話だとどこで同場面を切り替えるかとかが大事になって来るし、場面のシンクロとかコントラストとかをつけるためにどういう順序にしたらいいかとかを考えるようになる。

ああ、この問題、もう少し考えてみないといけないな。

ただ、文章は空間の芸術というより時間の芸術だ、ということを思い出したのでそれをちょっと書いておきたい。描写というのは空間を描くことなので、もとより時間の経過と折り合いを付けるのは難しい行為で、このへんのことを保坂和志さんが書いていたのが面白かったのだけど、その辺りのことは以前どこかでブログに書いた覚えがある。

またちょっと、物語・小説系のものを書いてみてもいいな、とちょっと思った。

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