憧れてる人を真似て背伸びすること/物事に深入りしないこと
Posted at 16/06/18 PermaLink» Tweet
世間では猛暑だと大騒ぎしているのに、どうも私は体調が悪く、なんだか寒い。
長袖のシャツ一枚では寒くてカーディガンを羽織ってこの文章を書いている。
何か書きたいこと、つまりテーマを決めて文章を書くようにしていたが、ちょっと今日はそういう力を入れたような文章は書けないので、軽い感じで書いてみたいと思う。
体調がよくないのは自分なりに分析すると、この一週間が忙しかったからだ。手続き的なことがあったのと、まあ大した文章は書いていないけどとにかく毎日ブログを書くというのをなんとかやり続けて来た、ということもある。五時間睡眠くらいが続いたということもある。
今朝も5時過ぎに起きたのだけどもう少し休息を取ろうと二度寝したら7時20分になってしまい、朝やろうと思っていたことを一つ延期することになった。それで、色々なことを考えていたら不安に感じることがいくつも出て来て、ああこれは、気が弱くなってるなと思った。
「気が弱くなっている」ということは、多分、二度寝したせいで「気がゆるみ過ぎた」ということと関係があるのだろうと思う。野口整体では二度寝はよくないというのだが、それは多分、からだの「緊まり—弛み」のリズムが崩れてしまうからなんだな、と自分で経験してみて感じた。
いつでも緩められ、いつでも引き締められる状態が「整体」というのだとすると、二度寝はその状態を崩す。一種体癖(頭を使いすぎる傾向を持つ人)の人は頭が休まってないから二度寝もやむを得ない、みたいなこともないわけではないのだけど、要するに今の疲れは一種的な疲れではないということなんだろうなと思った。
私は頭を上手く緩められないところがあるので二度寝を利用することが多いのだけど、今日はどうも不適切だったなと思う。
まあ消極的なことばかり書くのもあれなんだけど、人間には積極的に打って出ない方がいい時期というのもあって、どうも今日はそういう日らしい。
昨日戸川純さんが書いた蜷川幸雄さんの追悼文を読んで、蜷川さんという人はかっこいい人だなと思ったけど、真似ようにも真似できない部分があるなと思う。それは、やはり持ってるものが違うからで、憧れてる人の真似をして背伸びをしてみるというのも若い頃にはやってみるとよいと思うけれども、そればかりやっていると無理が来て破綻することになる。その時に、自分にはそれがない、ということを確認することになって、それはちょっと辛いことだけど、でもまあ「自分を知る」ということはそういう辛さが伴うことはやむを得ない。
昨日、ハロルド作石「RIN」の最終14巻を買って来て読んでいたのだが、月刊マガジンの連載のときも心に残ったことの一つだったんだけど、自分が選ばなければならない二人の女性のうちの一人として意識していた女の子(結局選ばなかったけど)が、実はずっと前から彼氏がいるということを知ったときの主人公の反応として、「あんま深く詮索するのやめよう」と思う、というのがあるのだけど、そういうのって凄くわかる感じがする。
人はよく、「もっと深く考えろ」と言うけれども、いつでも深く考えていればいいわけじゃない。「あまり深く考え過ぎない」のが大事なときもある。それは、「深入りしない方がいい」というのと同じことで、自分の生にとってあまり意味のないところに深く突っ込んで行くのはよくないということと同じだ。「考える」ということは行動と対比されることが多いけど、実際には「行動する」ことの一種だし、「深く考えない」ということは「深入りしない」ということと同じことだ。
まあそんなふうに書くとあまり軽くない感じになってしまうが、要するに今日は「物事に深入りしない」ということについて書いてみる、という日なんだなと思った。
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