駒場寮にオルグに来た過激派の人は今

Posted at 14/12/07

私が東大駒場寮に在住当時、三里塚闘争のオルグに来た中核派の人がいたのだが、あの人は今何をしてるんだろうとふと思った。

考えてみると、当時の駒場寮には右から左まで、創価学会の人もいればおそらく精神的に病んでる人もいたし、学習に集中している人もいれば朝から晩まで麻雀している人もいた。学生劇団のたまり場になっている部屋もあれば学生バンドのサークル室になっている部屋もあり、実際には金持ちの人もいれば本当に貧乏な人もいたし、学者の息子も母子家庭で共産党の人もいた。今思うと、あの環境と言うのは種々雑多な人に対する免疫のようなものをつけるのに凄く有効だったのではないかと思う。

もちろんそこで過激派や宗教団体に引っかかって人生のコースを曲げてしまった人も大勢いるのだけど、そういう意味では自分がしっかりしていないとそういう環境の中で自分らしく生きるのは難しかったかもしれない。しかし逆に、自分自身が世の中の決まりとか傾向のようなものにとらわれないで生きるためには、そういう種々雑多な環境と言うのは、本当に生きやすかったと思う。またそういう生きやすさが、いろいろな人を引きつける引力のようなものになっていて、さらにカオス度を深めていたんだろうと思う。

寮にはいろいろな決まりがあったりインポ合戦や寮雨などと言った奇妙な風習もあったが、そういうマッチョ的バンカラの伝統というものさえ許容する場所でもあった。というか本来そういう場所(?)であったとも言えなくはないわけだが。

今駒場寮は消滅し、跡地はイングリッシュガーデンになっている。

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by Luke Peterson

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