『嫌われる勇気』を読んでいる。「自己啓発の源流」アドラー心理学のわかりやすい解説。

Posted at 14/12/06

嫌われる勇気
岸見一郎・古賀史健
ダイヤモンド社

アドラー心理学をわかりやすく解説した本、岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社、2013)読んでる。題名と違い、内容はそう古い感じのものではない。まだ読んでいる途中なので全体的な感想は書けないのだけど、アドラー心理学の構造というものが少しずつ着実に理解出来るように工夫されて書かれている。「自己啓発の源流」という言い方はなるほどなあと思うけれども、いわゆる自己啓発本というのは結構論理が荒っぽく、そのときはそういうものかと思ったり納得した気になったりしても、しばらくすると忘れてしまったり、人に説明しようとして「あれ?なんだっけ?」となったりすることが多い。この本は、同じような論点に何度も回帰して生まれいずる疑問を丁寧に片付けて行く感じがある。自己啓発花盛り、かつ自己啓発に挫折した人がわんさか溢れている、だからこそさらに自己啓発本が求められているという倒錯した状況の中で、ある種理解の切り札になるような本ではないかと言う気がする。まだ読み終わってないのでそこまで期待していいのかどうかは断言出来ないのだけど。

前回の更新で触れた『新・戦争論』、それぞれの地域に対する池上彰さん、佐藤優さんの見解について感想を書こうと思っていたのだけど、考えているうちに気が進まなくなってきた。いずれにしても佐藤さんの見解の表明には何か意図がある感じがあり、その意図がなんなのかがよく見えないので、それがよくわからないまま孫引きして感想を書いても、なんだかその意図に乗せられているんじゃないかと言う気がしてしまうので、どうも気が進まないのだ。

おのおのの問題に対する私の理解に対するアンチテーゼとして面白いとは思うのだけど、どうにも何か引っかかる感じが否定出来ないので、書くとしてももう少し見極めてから書いてみたいと思う。

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