あの書泉グランデ2階にコミックフロアが!これは事件です!

Posted at 14/08/13

Spirit of Wonder (KCデラックス モーニング)
鶴田謙二
講談社

一昨日は久しぶりに東京・神田神保町の書店街に行きました。神保町はいくつもマンガの専門店や専門フロアがありますが、昨日行ったのは神保町交差点近くの「コミック高岡」と駿河台下交差点近くの「書泉ブックマート」「書泉グランデ」の3店です。「コミック高岡」でアサミ・マートさんの『木造迷宮』12巻(最終巻)を買ってから、ブックマートに向かいました。

入ってみると、何やら雰囲気が違います。1階が一般書コーナーだったのが何となく雰囲気が違うなと思っていたら、2階、3階に上ると大改装中。4階にあげてあるものがあるということで4階を見に行きましたがどうも私が読むようなものはあまりなさそうだったのです。少年マンガ・青年マンガは1階になった、という表示があったのでへえと思いながら1階に下りると、確かに少年マンガは多いのですがどうも雰囲気が違う。そして表示をよく見ると、なんと書泉ブックマートは「全館女子向け」に改装中だと言うことでした。(ホームページではまだそういう告知はないようですが)

そして、今まで男性向けの充実していた部分を、書泉グランデ2階にコミックフロアを設け、そちらに移転させたということなのでした。

書泉グランデと言えば、以前は地下のコミックコーナーが他とは違う充実ぶりをしていたことで知られています。どちらかと言うとマニア向け(おたくというよりはマニア:エロという意味ではない)のマンガが多く、鶴田謙二さんの『おもいでエマノン』などともここで偶然出くわしたものです。諸星大二郎さんの作品など、他を探してなくてもここへ行けばある、という時期もありました。

その『グランデのコミックフロア』が復活する!というのはやはり事件だ、と思って早速グランデに出かけました。もともとグランデは一般書でも、やはりちょっと毛色が変わったものが多く並んでいる書店で、他では手に入らないものがけっこう手に入ります。インドの行者のラマナ・マハルシの本とかも、三省堂にはないのにここにはある、みたいなものがけっこうありました。

で、行ってみたのですが、やはり案に違わず凄い充実ぶりです。いろいろと吟味するのに熱中して、かなり長時間いました。鶴田謙二さんの作品などもなかなかないのですが、私が知らないのが数冊あり、すべて買うわけにも行かないので1冊だけ買ったり、全然知らない作家の作品をいろいろと読んだりして、結局3冊買って帰りました。

買ったものを一応書いておきますと、鶴田謙二さんの初期作品集、『Spirit of Wonder』(講談社1997)。それから山田穣さんの『昔話のできるまで』(集英社、2014)。このかたは成年マンガをZERRY藤尾のペンネームで描かれている方だとあとでネットで調べて知りました。この作品はヤングジャンプ増刊『アオハル』で連載されたものだとのこと。アオハルって、……青春っすね!それから新居美智代『日本のリア先生』(エンターブレイン、2013)。これはエンターブレインの月刊誌『ハルタ』の連載。森薫さんの『乙嫁語り』などが掲載されているそうです。

なんというのでしょう、書泉グランデと言う書店は、本を探しやすい雰囲気のある書店なのですが、新設のコミックフロアは特に落ち着いて新しいジャンルや作家を開拓したりすることができるような雰囲気のある感じがしました。知らない作品を3冊も買ったというのは本当に久しぶりのことです。

書店の側もどんどん変化して行きますね。

これは付け足しで、最近知ったのですが、横浜ヨドバシカメラの6階のコミックフロアの充実ぶりが凄い、という話も聞きましたので、今度横浜に行く際にはぜひ立ち寄ってみたいと思います。

Amazonや電子書籍もいいけど、やはり書店でマンガを探すというのは格別の味わいがあります。これからも、充実して行ってほしいな、と思ったのでした!

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by Luke Peterson

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