「最大限」から「無限」へ。

Posted at 14/03/13

自分が何をしたいんだろうと言う原理的な疑問にたびたびぶつかるのだが、今日少し瞑想しながら言葉を外に出していて、『最大限』という言葉が自分にとって大きいんだな、と思った。

今あるものを最大限生かす。その人の力、才能を最大限引き出す。一つのプロジェクトから最大限成果を出す。そんな感じに、いつも考える。

その人の持ち味を、最大限生かすとか、愉しいことがあったらそれを最大限味わえるように力を尽くすとか。考えられる限り、技術の及ぶ限り、発想の出てくる限りを尽くして、最大限を成し遂げようと言う考え方が、私の根底にあるなということだ。

あなたの1日を3時間増やす「超整理術」 (角川フォレスタ)
高嶋美里
KADOKAWA/角川学芸出版

先日読んでいて感銘を受けた高嶋美里『あなたの一日を三時間増やす超整理術』も、高嶋さんの秘術を尽くした仕事術の、その尽くしぶりに感銘を受けた、というところが大きい。できるだけの力を尽くして仕事の能率を最大限に上げ、最大限の成果を出すための仕事の仕方を徹底的に追及していたからだ。

しかし、最大限を目指すというのは、ある意味大変なことだ。出来ることを全てやらなければ『最大限』ではないわけだから、誰もが『最大限』をやっているわけでもないし、目指しているわけでもない。しかし目標達成のためには、それをやることが普通の場合最も近道であることは確かだ。

そういう『目標を持てる』『努力が出来る』というのは、それ自体がある種の才能だ。才能と言うか、逆に言えばそうしなければ自分の命を十分に燃焼させられない、ある種の『業』だと言ってもいいかもしれない。

現代は、みながそういう『目標』を持ち、『努力』をすることが当然の前提とされている社会になってきている。

しかしそれはある意味不自然な社会かもしれない。というか少なくとも、みなが「同じ目標」を持ち「同じ努力」を強いられることは不自然だろう。

才能はみなそれぞれ。ということは、その人が持っている「業」もまたそれぞれだと言い換えてもいい。

私は子供の頃から、いつも不満だった。自分の現状にも不満だったし、周りの状況も不満で、いつも「毎日がつまらない」と思っていた。今でも時々、焼け付くようにそう思うときがある。それが、自分に取っての「業」なんだなと思う。何か、「面白いこと」をやらずにはいられないのだ。

しかし、面白いことをやっている間はいい。しかし、それを終えると、また焼け付くような不満に苛まされる。十分満足しているフリを自分にしていても、どこかでそれがウソだと気づいているから、そのウソが自分にバレてしまうことにまた不安を感じてしまうのだ。

とにかく、徹底的に毎日を面白くしたい。面白くないところをなくしたい。充実させたい。自分の所与の条件の中で、出来るだけのことをしたい。そんなことをいつも考えてしまう。

ただ、今日瞑想しながら言葉を吐き出していて、気がついたのは、才能というのは業であり、業と言うのは才能であるけれども、その業はまた使命でもあり、「自分がなさなければならないことへの道しるべ」でもあるのではないかということだ。

毎日最大限のトライをする。ここしばらくずっと、ブログを書くことにトライし続けているけれども、自分で「こうなったらいい」と考えているほどの成果は出ていない。全体として努力はしているけれども、その努力が成果に反映していないということは、何かまだしたりないところがあるということだ。

最大限をやってもまだ満足できない。ならばどうすればいいのか。

最大限を超えるしかない。最大限を突き抜けて、無限へ行くのだ。

そう、「自分の持てる力」の側から考えると、もう出来ることはないように思える。しかしそれを突き抜けて、無限の側から見てみれば、まだ何もかも全然不十分だということが見えてくるのだ。

その目線を、なんと言えばいいのだろう。客観的、と言ってもいいし、神様目線、という言い方も出来るかもしれない。

神様目線というのを自分に向けてみると、たとえば、7つのブログを書くその全体としては最大限がんばっていても、一つ一つにかける労力は全然足りてない、ということが見えてくる。

だからその一つ一つにかける労力を、毎日の予定に取り込んで、その予定された時間に徹底的にその一つだけに集中してブログのあり方を向上させるのに尽くすのだ。

手を広げるのがよくないのではなく、手を広げた結果一つ一つが薄くなっているのが問題なのだ。

最大限の側から突き詰めて行けることはいい。しかしそちらから突き詰めきれないものがあったら、一度無限の側に行ってそれから自分を見てみることで、自分を無限の側に引き寄せる、無限の側に引きつけることが出来るのではないかと思う。

そんな印象が、得られた。

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