YouTubeで土方巽の舞踏を見た/代官山蔦屋書店は、TAUTAYAが本気を出したらどういう書店になるかということがよくわかる店舗だった/『リトグラフ 200年の歴史と技法』を買った

Posted at 14/02/02

【YouTubeで土方巽の舞踏を見た】

昨日帰京。特急の中でiPad Airで土方巽(ひじかたたつみ)の舞踏をYouTube(下参照)で見ていたのだが、目の覚めるような舞台だった。今まで舞踏系のものは生でいくつか見ているのだけど、録画であるのに今まで見た中で一番よかったように思う。土方というダンサーの肉体の素晴らしさ、美しさというのもあるのだけど、本当にきれいだと思う。今まで自分の見てきた舞踏で言うと、麿赤児の大駱駝艦にはすごく生命力を感じたし、和栗由紀夫には可笑しみを感じたし、山海塾にはアート性を感じたけれども、土方巽はそのどれとも違う、踊りとしての美しさ、デリカシー、表現の複雑さのようなもの、またある種ヨーロッパ的な引用のようなものを感じた。特に、下の映像の1分30秒ごろに出てくる女性は、ノートルダム寺院の破風に彫刻された怪物のような感じで、これは凄い、この舞台は絶対いいに決まっている、と思わせるものがあった。

大野一雄もそうだったが、土方ももともとモダンダンスの出の人のようで、つまり最初から暗黒舞踏のメソッドで修業したのではなく、日本のモダンダンスの歴史のようなものが体内に入っている感じが表現の複雑さとか陰影というものを醸し出しているのではないかと思った。私は土方さんの踊りも肉体も振り付けも好きだなと思う。


土方巽「夏の嵐」


【代官山蔦屋書店は、TAUTAYAが本気を出したらどういう書店になるかということがよくわかる店舗だった】

今日は昼過ぎに代官山に出かけ、蔦屋書店へ行ってきた。私は鳥井弘文さん(@hirofumi21)のブログをよく読んでいるのだが、函館蔦屋書店がスゴい!代官山を超え、これを目当てに函館に移住しても良いレベル!というエントリを読んだのだが、その中でも基準として紹介されている代官山の蔦屋書店に今まで行ったことがなかったので、ちょうど今日が期限のTポイント20倍付与のチケットもあることだし、いい機会だと思ったわけだ。

代官山の駅から歩くと旧山手通り沿いに三つの建物が並んでいて、それぞれが2階でつながっているという構造。私は最初3号館から入ったのだが、料理本があまりにたくさん並んでいて驚いた。店内を一通り見まわってみて、アートや洋雑誌などの関係の書籍が充実し、また書籍だけでなく文房具や鞄、など関連商品や旅行相談コーナーなどの関連サービスも充実していてこれは確かに来るだけで楽しいかもしれないと思った。

でもあまりありすぎてこれがほしいというものが絞れなかったので、2号館2階のラウンジAnjinで休憩して、あんみつにカフェオレのセットを取った。あんみつは小倉餡と漉し餡が選べ、私は小倉にしたが全体にきめ細かいサービスが感じられた。


【『リトグラフ 200年の歴史と技法』を買った】

このラウンジは四方に古書(この店舗ではビンテージ商品と称していた)が置いてあって自由に見ることができるのだが、その中に『リトグラフ 200年の歴史と技法』という本があり、これがとても面白かったので買うことにした。少し荷物が多かったので大変だったが、20倍チケットも使えたしよかったと思う。

リトグラフ―200年の歴史と技法
クリエーター情報なし
小学館

この本では約200年前、ゴヤが石版印刷を用いたという起源の話から始まって、多くの画家・版画家たちが制作したリトグラフが多数掲載されていて、とても参考になるものがあった。ここの作品についてコメントしたい部分もあるが、それはまた何かの機会に書きたいと思う。あとでamazonで確かめたら自分が買った値段よりずいぶん安く出ていてちょっとがっかりもしたが、ただこういう機会がなければ買わないようなものでもあり、でも自分の生活を豊かにしてくれそうな本だったので、その出会いの場にお金を払うのは悪くなかったなと思う。

お店全体の印象としてはツタヤが本気を出したらどういう書店になるか、見たいなものが見事に結実していて面白いなと思った。一部の子供向けをのぞけばマンガがなかったのが残念と言えば残念だったかな。裏の駐車場に凄い外車が何台も止まっていて、代官山という土地柄をよく表しているなと思った。

また近辺の散策も含めて、遊びに行くと楽しいかもしれないと思ったのだった。

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by Luke Peterson

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