上京中遅延する特急の中で更新。『進撃の巨人』第５４話など。

上京中なのだが、昨日の大雪の影響で列車が遅れていて、今韮崎駅で甲府駅のホームが空くのを待っているところ。もうかなり韮崎で待っているので列車の遅れは１時間くらいになるだろうか。とりあえずお昼くらいにはつくといいなと思うのだが。

	コリアン世界の旅 (講談社文庫)
	野村進
	講談社

おとといの夜、マーケットプレイスで注文していた野村進『コリアン世界の旅』が届いたが、まだあまり読んでいない。ベトナム戦争のとき、韓国軍による大虐殺が行われた話がベトナム取材で書かれていて、書かれているということは確認したのだがまだ内容は読んでいない。

昨日の朝は既にかなり雪が積もっていたのだが、朝のうちになんとかセブンイレブンへ行って『別冊少年マガジン』を買ってきた。今号の『進撃の巨人』はまた新たな事実がいくつも明らかになる展開、また巨人との戦いというよりは、人類内部の敵に対する戦いが展開することが明確になってきて、かなり新展開っぽくなってきた。

前回、エレンの記憶の中に突然現れて消えた謎の黒髪の女性がヒストリア（クリスタ）の夢の中にも現れて、この女性が何か大きな鍵を握っているのだろうということは予測できるのだけど、今の時点でエレンにもヒストリアにも意識の中からは消されている状態。ユミルがいなくなったあとヒストリアは何をしたいのかが分からない空っぽな状態になって、「クリスタのようないい子でなくてがっかりしたでしょ」とエレンに言うが、エレンは「前のお前は不自然で気持ち悪かったけど、今のお前はいいな。バカ正直な、普通のやつだよ」という。自分を見失っているヒストリアの存在を全肯定する、エレンの台詞はすごくいいなと思った。こういうところに、エレンが前に進んでいく力を感じさせる。

そのあと、エレンとヒストリアに変装したジャンとアルミンを囮にリーブス商会を襲撃し、会長のディモ・リーブスに調査兵団の味方をし王政に逆らうことを求めるリヴァイ。交渉は成立し、リーブスは中央憲兵を罠にはめてハンジたちにとらえさせる。そして調査兵団団長のエルヴィンは駐屯兵団総司令のピクシスに、自分たちが壁内人類の全権力を掌握することを提案する。

ここで一気に血なまぐさい人類内の抗争に突入しそうな雰囲気になってきて、今までの対巨人戦とはかなり印象が変わってきそうだ。ついに王の姿も描写され、この世界の全貌が明らかになりつつある。

今回の見所は、クリスタに「今のお前はなんか、いいな」と認めるエレンのイケメンと言うか、にやっとした顔。みんな「クリスタの自己犠牲」にメロメロにやられていた104期の中で、エレンだけはその本質を見ていたというのがいいなと思う。それから、商会を襲撃するときのミカサの打撃の並外れた強烈さ。「あの姉ちゃん一人にやられた」とリーブスが苦笑いするところも可笑しい。

この商会の主、リーブスの焼きのはいった悪党ぶりもまた魅力的なのだが、このリーブスと交渉するリヴァイのやはり元悪党らしい条件の出しかたとか大人の交渉術も魅力的で、リーブスに「あんた、商人より欲が深いようだ。気に入ったよ」と言わせるところがいい。この会長は以前、トロスト区攻防戦のときに住民の避難より自分たちの荷車を通すのを優先させようとして、ミカサに「死人がどうやって喋るの？」と脅された、全くの端役の悪党かと思われていたが、今回いきなり重要なポジションに浮上してきた。なかなか魅力的なキャラクターだし、今後の活躍が楽しみだ。まあ、この物語のことだからすぐ死んでしまう可能性も高いのだけど。

	別冊 少年マガジン 2014年 03月号 [雑誌]
	講談社

と書いてきたうちに列車は甲府を過ぎ、大月に向かっている。今は１時間遅れくらいだ。

昨日はもう午後から特急がすべて運休になるということだったので、上京はあきらめて、あちこちの雪かき。部屋の駐車場を３回ほど、仕事場も３回ほど、家の前も３回はかいたかな。職場の駐車場は２回かいた。職場の入り口が雪を持っていくところがなく、以前は軽のワゴンの後ろに載せて捨てにいっていたのだが、最近はもう人が通れるようにだけしておいて、横に雪を山積みにしているのだけど、これが近来にない高さに積み上がった。昨日はずっと暇かと思いつつ、豈図らんやそれなりに仕事は忙しかった。

夜はいろいろな疲れがたまったのか、１０時半には寝てしまった。今朝は６時まで寝て、駐車場の雪をかき、駅に行って運行上京を確かめて８時２５分発の特急の指定をとった。家に戻って朝食を食べて、時間に間に合うように駅に行ったが、既にその時点で２０分遅れになっていた。とりあえず無事到着することが今は第一。