時間と身体の使い方/『夏目と右腕』で『進撃の巨人』担当編集者・川窪慎太郎さんのインタビューを見た

Posted at 14/01/05

【時間と身体の使い方】

昨日帰京。ここの所、いくつか新しいブログを始めたことと、年賀状などお正月関係のこと、個人的な経済的傾向や自分の執筆活動、昨年読んだ本やCD、インプットなどに関する「回顧と展望」的なことをいろいろやっていて、とても忙しい感じだ。ただ、そういうことは必要に迫られてやっていることというよりやりたくてやっていることという感じなので、あまり変な疲れ方をしない。ただ、変な疲れ方をしないだけにやりすぎてしまうというところはあって、フィジカルにはどうなのかなと思うところはある。

昨夜も1時過ぎまでかかって昨年読んだ本のリストをようやく入力し終わったのだが、そのあとでツイッターを何の気なしに見たら『進撃の巨人』担当編集者川窪さんのツイートがあって、川窪さんが出演した『夏目と右腕』という番組のオンエアがあったことに気がついた。それは録画しておいたので油断していたのだが、ちょうどリストを作っていたその時間がオンエア時間だったのだ。

さてこの番組を今から見るか、起きてから見るかと思ったのだが、起きてからの日中だとなかなか時間がとりにくい。仕方ない、いまから見るかと思ってみたのだが、結局また寝るのが3時前になってしまった。

昨日の朝は新年初めて畑に上がって道の草刈り(というか竹切り)が出来て良かったのだが、今朝は8時に起きた。寝る前に「Sleep Cycle」をセットして寝たのだが、一度4時台に目が覚めてしまってトイレに行き、また寝たのだけどなんだかそれがちゃんと反映されてないような感じがした。ただその時間のことだから寝ぼけているのでよくわからない感じはする。今まではアラームが鳴る前に目が覚めていたので、今朝はじめてアラームで目が覚めた。なかなか爽やかな刺激という感じで、悪くないと思った。

モーニングページを書きながら、それにしても最近は『進撃の巨人』尽くしだなと思う。それだけ発信が多いということでもあるけど、私自身も関心があるということだなと思う。アメブロで書いている「個人的な感想です」の方でも13件の記事のうち9件が『進撃の巨人』のことになっていて、他にも書くことはあるはずなのになあと思う。まあ『進撃の巨人』についての記事がアクセスを取りやすいと感じているということも無意識にはあるんだろうなあと思うのだが。

時間と身体の使い方は今でもどう使うのが一番いいのかよくは分からない。その時その時でこうすればいいのでは、という方を選んではいるのだけど、なるべく体の言うことにきちんと耳を傾けながら、気持ちとからだと動作とをゆっくりにして、周りをきちんと感じながら過ごしていきたいと思う。


【『夏目と右腕』で『進撃の巨人』担当編集者・川窪慎太郎さんのインタビューを見た】
『夏目と右腕』の川窪さんのインタビューは、川窪さんと作者の諫山さんの「戦友関係」というか、本当に二人三脚で作品をつくっていく感じがすごくよくわかる作りになっていてとてもよかったと思う。

一番印象に残ったのは、諫山さんはクリエイターで、川窪さんはサラリーマンだということ。つまりサラリーマン=編集者として、読者にわかりやすいものを、つまり簡単に言えば商品として売れるだけの完成度のあるものをつくろうという意識があり、自分がいいもの、面白いものをつくることを優先して読者のことを必ずしも考えないクリエイターとしての野望との意識の対立があったという話で、それをお互いに話し合い、つくっていく中で進めていくようになっているという話だった。

これは諫山さん自身、ネーム段階が終わった後、なるべく自分から距離を離してみるようにするとか、また作画・ペン入れの段階を「商品ですから」という意識で完成度を上げていくという話が印象に残った。

また、クリエイティブな部分で言うと、目の下の部分が一番意識でコントロールできないところなので、そこの表情はアシスタントには任せられないという話も面白かった。そして巨人のニュアンスもやはり自分でやらないとだめだ、ということだった。

クリエイターから出てくるほとばしるような創造物をしっかりと受け止め、クリエイターにありがちなコミュニケーション能力の足りなさをしっかり見守りながら育つように持っていく編集者の力量のようなものがすごく感じられた。諫山さんもそれにすごく感謝しているのが分かったし、また川窪さんが諫山さんからものすごく多くのものを受け取ったことを素直に感謝している感じもすごくよかった。

しかし何より凄かったのは、やはり川窪さんが諫山さんの作品からその面白さをきちんと感じ、この希代のクリエイターを見出したということだったと思う。諫山さんの持ち込み原稿はアニメDVDの付録としてつけられているが、(下のリンクの「0巻」のこと)この作品のどのあたりに川窪さんが可能性を見出したのか、あまりよくわかってなかった。

進撃の巨人 1 [初回特典:未発表漫画65P「進撃の巨人」0巻(作:諫山創)] [Blu-ray]
荒木哲郎監督作品
ポニーキャニオン

昨日の放送では、主人公の感情がほとばしっているアップの場面と、巨人の描写の場面に可能性を感じた、というようなことを言っていたけれども、確かに巨人の描写は吐き気を催すほどすごいし、エレンが「調査兵団に入って、とにかく巨人をぶっ殺したいです」という場面の鬼気迫る表情など、なるほどここか、というような場面がちゃんと本作品にも生かされている。このあたりを核にしてこんなすごい作品がつくれるという可能性を感じられるところは凄いと思う。

日本人はサラリーマン的に商品を仕上げて売りやすいものをつくっていくのはうまい。すべてのものをCoolな水準に持っていく力はほかの国と比べても抜きん出ている気がする。けれども、こんなふうに本物の才能を見出す目、というのでは必ずしもそうでないところがあるなあと常々思っていたのだけど、諫山さんの才能を見出した川窪さんの目を考えると、この人もまた稀有な才能の持ち主だと言えるなと思った。

見終った後、とても幸せな気持ちになる番組だった。そういう出会いが必ずあると信じて自分の作品と才能を磨いていきたいものだと思う。

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