漫画の感想等ざっと:「Landreaall」130話は海の底のような星空が砂漠の大地に広がっていた、というお話/片付けていくことで前に進んでいく
Posted at 14/01/29 PermaLink» Tweet
【漫画の感想等ざっと:「Landreaall」130話は海の底のような星空が砂漠の大地に広がっていた、というお話】
Comic ZERO-SUM (コミック ゼロサム) 2014年 03月号 [雑誌] | |
一迅社 |
帰郷の際、丸の内の丸善書店に立ち寄り、『コミックZerosum』『ARIA』と、岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮文庫)を買った。Zerosumは『Landreaall』を読むための、『ARIA』は『進撃の巨人 リヴァイ外伝 悔いなき選択』を読むため。ARIAは予定していなかったので、車内で読もうと『コミックリュウ』と『ビッグコミック』を持ってきているので、ずいぶん重くなってしまった。漫画雑誌4冊を持ち運ぶというのはあまり記憶がない。
まず『Zerosum』。『Landreaall』130話。リゲイン・DXたちが留守をしているアトルニアの王都・フォーメリーで女性の王位継承権を認める議論が始まっていた。対象として考えられるのはまず第一に前王の孫にあたるアブセント・プリンセスの娘ユージェニーなのだが、オズモ議長は大老は王妃となるメイアンディアの即位も考えているのかと想像する。アトルニアの王位は王位継承権者が玉階と呼ばれる王位推薦者の会議『円卓』を経て選ばれる形と、真祖といわれる家系の血統を引くものが即位するという形があり、メイアンディアは真祖の家系・クラウスター家の娘なのだった。
行方不明の両親・リゲインたちの探索のために砂漠の国・クレッサールにきたDXとメイアンディアたちは、「曲鳴」と呼ばれる部族の形跡を求めてメルシュカのオアシスにやってくる。そこは光苔が星の海のように光るきれいな場所だった。イオンが変装したアイーシャがその中に青い星のように光る苔があることを見つけ、それをたどっていくとそこに曲鳴部族の者が現れるが、ひどく怯えていた。彼は銀色の髪をした悪魔のように恐ろしい男に部族が襲われたのだと言った。DXの脳裏に浮かんだのは、ユージェニの後ろ盾になっているクエンティンの姿だった。
ゲームの場面を順番にクリアしていくような感じで、今回は美しい星の海のようなオアシスの描写が眼目と言ったところ。困難な状況の中でそれを美しいと味わえるDXに、六甲は強いと感じる。それが今回の場面の一番のみどころだろうか。
進めば進むほどクエンティンの存在感が大きくなってくるが、その背後に横たわる前王と戦争の真実もまた、語られない沈黙の物語の広がりを感じさせている。
Landreaall 23巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) | |
おがきちか | |
一迅社 |
実家に戻ると『Landreaall』23巻限定版が届いていた。通常版とは表紙が違い、tail piece が違い、裏表紙の説明が違い、ドラマCDと特典小冊子がついている。ドラマCDはアカデミーの初等部の生徒に『円卓』を説明するために「えんたくん」というゆるキャラが出てくるという斜め上の設定。本編では悪魔的になってきているクエンティンが説明役になっているのがなんだか可笑しい。ドラマCDでもその設定が使われてドラマ化されているのだが、『円卓』の真実?が語られていてちょっとなるほどっと思った。
『Zerosum』に戻る。『拝み屋横丁顛末記』125話。ZMR部の顧問になった高野先生。少しずれてて天然だがそこが一癖ある部員たちにマッチして、というお話。『拝み屋』の学園ものの部分が展開したが、またこの人が絡むと話が面白くなりそうではある。
ARIA (アリア) 2014年 03月号 [雑誌] | |
講談社 |
『ARIA』では『悔いなき選択』第3話。『進撃の巨人』BD6巻の付録ビジュアルのベルで語られた筋を追いかけていて、それにディテールが加えられている。筋は知っているわけだからそのディテールが見所になるわけだけど、まあそれに関しては可もなく不可もなくという感じかな。感想は『個人的な感想です』の方に。
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2014年 03月号 [雑誌] | |
徳間書店 |
『コミックリュウ』の表紙になっている新連載、三ツ沢大介『すみっこプリマ』、割と面白かった。基本が4コマ漫画の画面構成(1ページに縦四コマ2列)というのはどこかで見たような気もするが、割と斬新な印象。女子フットサルというあまり見たことのないスポーツを扱っているが、私としては筋肉マニアのタンゴさんがいいなと思った。ハムストリングスに惚れるというのがどんだけやねんという感じ。
藤田里奈『明日がんばる』第3回は1ページ使った横長の4コマというのがこれも斬新な気がした。
ビッグコミックでは中村真理子『天智と天武』35話。なんかまたすごいことになってきた。高瀬理恵『江戸の検死官』致死方最終話。仮死状態からの蘇生が更なる犯罪を生んだというやるせないストーリーなのだが、とても合理的に種明かしがされていて、これは上手いなと思った。
いろいろ読むものが多くて感想なども書ききれないが、断片的にメモ。
【片付けていくことで前に進んでいく】
岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』はまだ20ページあまり。Kindleで読んでるコグレマサト・するぷ『必ず結果が出るブログ運営テクニック100』は今のところ36%。
今朝の最低気温はマイナス3.8度で、寒中にしては暖かい感じ。起きて活元運動をして、それからモーニングページを書いている。昨日からそうしているのだが、どうもその感じが、今の状態には合っているようだ。それから畑に行って少し草を刈り、朝食後にストーブに給油をしていたら義弟から電話がかかってきて少し話した。
今日は細々したことをいろいろ片付けようと思っている。とにかくひとつひとつ片付けていかないと前に進んでいかない感じ。というか片付けていくことで前に進んでいく感じがする。
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