マイナス9.8度の朝/2013年に読んだ小説でよかったもの/2013年に買った「美術書」でよかったもの
Posted at 14/01/11 PermaLink» Tweet
【マイナス9.8度の朝】
昨日はWiMAXを導入したので、自室でもネットに接続できるようになり、布団の中でニコニコ動画を見られるな土これは便利だなあと思っていろいろやっていたら1時半を過ぎてしまった。しんしんと冷え込んで夜のうちに水道が凍結していた。
今朝もSleepCycleで目が覚めたのだが、6時半から起きようとして何度か寝落ちし、そのたびにスヌースの目覚めの音楽が鳴ってああこれは便利かもと思った。7時前に何とか起きて布団を畳んだり活元運動をしたり。モーニングページを書いてポリタンクに給油。今朝の最低気温はマイナス9.8度。この冬一番の冷え込みだろう。
朝食を済ませてからポリタンクを運び、車を乗り換えて職場に出て用事を済ませてから自室に戻ってブログを書こうとするが、なかなか取りかかれず。そうこうしているうちに母から電話がかかってきて墓参りに行くことに。車でお墓に行くと墓地は雪に埋もれていて、さくさくと踏みしめながらお墓に行ってみると、花いけが凍結していて花が差し込めない。片方は何とか氷が取れたので、片方にすべて花を行け、線香を手向け、水をかけて、お題目を唱えて帰ってきた。二日ほど前なら気温は0度くらいだったし、もっとお参りしやすかっただろう。10時過ぎでも気温はまだマイナス5度くらいだったので、ちょっと墓参りには向かない天候だった。他のお墓も生花を行けてあるところはなく、花があっても造花にしてあるうちが目立った。
それでも1時には0度を超え、3時前の今は2.6度だからだいぶ暖かくなっている。
【2013年に読んだ小説で良かったもの】
川の少年 (ハリネズミの本箱) | |
ティム・ボウラー | |
早川書房 |
昨年読んだ小説は、買ったものはそんなに少ないのだが、読了したのは6冊(シリーズ)しかない。村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、涼風涼『進撃の巨人 Before the fall』1~3巻、ティム・ボウラー『川の少年』、カンシーノ『ベラスケスの十字の謎』、ハワード・パイル『銀のうでのオットー』、藤野可織『爪と目』。芥川賞作品は必ず読むようにしているのだが、『abさんご』は買ったけどついに読めなかった。そのほかでは図書館で読んだものを文庫発売を待って買ったものとか、一度行方不明になったものをまた買ったものとか、買っては見たものの読まなかったものとか、そういうのばかりになる。
『Before the fall』はラノベだがもちろん『進撃の巨人』の関連作品だから読んだものだし、(それなりに面白かった。そのコミカライズも単行本は読んだ)芥川賞作品と村上春樹の新作単行本は読むようにはしているので、自分から進んで読んだものとしては少年向けの小説3冊ということになる。
そんなふうに考えてみると、2013年に読んだ小説のベストは、ティム・ボウラー『川の少年』ということになるだろうか。この人はイギリスの少年向け小説の若手作家だが、孤独な15歳の少女の幻想と、祖父の生と死を巡るストーリーは、昨年読んだ中では白眉だった。
何と言うか、本当にたましいを揺さぶるような小説というものには最近はなかなか出会わない。この本は数少ないそういう本の一冊だった。
【2013年に買った『美術書』で良かったもの】
フラムスチード天球図譜 | |
恒星社厚生閣 |
あと、いろいろジャンル分けをどうするかだけど、美術書というジャンルを立てるとすると、7月に買った『フラムスチード天球図譜』、8月に買ったウィンスロウ『アーティストのための美術解剖学』、いただいた『世界の民族衣装』、『With the Beatles』、12月に買った海野弘監修『ヨーロッパの図像』というところ。また少し傾向は違うが、辞書的に読めるという点ではファッション書のティム・ガン『ティム・ガンのワードローブ・レッスン』を入れてもいいだろうか。
これらはそれぞれ持っているだけで「いい」感じのものなので優劣はつけられないが、やはり長年の「夢」ということでいえば『フラムスチード天球図譜』は、子どもの頃から一番欲しいもののひとつだった。ギリシャ神話をロココ的な画法で天球の星座たちを示すために描いたこの星図は、さまざまな天文の入門書の挿絵に使われていたもので、私の星好きと美術好きの起原になるようなものだなあと思う。自分の少年時代を再び手に入れることが出来たような感じがする。
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