どんなコンテンツを提供できるか/コンテンツサイト運営に必要な四つの力/篠原ウミハル『図書館の主』7巻読了:どんな道を選んでも不安は付きまとう
Posted at 13/12/17 PermaLink» Tweet
【どんなコンテンツを提供できるか】
いろいろなことを考えながら考えているうちに時間が過ぎてしまうのだが、とりあえず今考えているのは、自分がどんなコンテンツを提供することができるかということ。歴史的なことがその一つであることは自覚したのでそれは意識的に書いていきたいと思うし、アニメーションやマンガのこと、それもよく取り上げている進撃の巨人やジブリアニメについては一つの独立したコンテンツとして扱ってもいいと思った。情報に関しては新着情報や書誌情報があるが、これは結局はどこか違うところからの情報を引っ張ってくることになるから適宜で十分だろう。あとは小説、必ず読もうと心掛けているのは村上春樹と芥川賞作品くらいだが、まあ逆に言えばはっきりしているのでそういうまとめ方もできる。とにかく、いまのブログは思ったことをそのまま書いているので「私のブログだから」読んでくれる人にはいいけれども、何か知りたいことがあって読みたいという人には読みにくいことは確かなので、その辺を整理したまとめブログみたいなものを別に作ってみればいいのではないかと思った。そうなると2005年から書いているこの"Feel in my bones"だけでなく、1999年から2005年まで書いていた"Eyes and winds"とかその少し前にやめた"第三の私"というウェブ日記もアーカイブを拾ってきて生かせるところは生かす、ということも考えられるなと思った。今あまり使っていないレンタルサーバースペースもあるし、無料サービスもあるからそれらを生かす形で出来ればいいなと思う。
【コンテンツサイト運営に必要な四つの力】
ウェブ上でコンテンツサイトを運営するには、文章を生み出す力=作家力とそれをまとめて読者が読みやすくして提供する編集力、それを使って運営費用+α(大きければ大きいほどいいが)を生み出すビジネス力、それらの運営を支える技術力の四つが必要だなと最近思う。まあこれらはどれもそこそこだし自分が一番関心を持てるのは作家力の部分だったけど、後の三つもちゃんと養成していくことによって作家力自体も上がるんじゃないかなと思う。
今一番考えるべきだなと自分なりに思っているのは編集力の部分。書くだけならいくらでも出てくるのだけど、それをどうまとめてどう提供していくかという編集力の部分をもっと磨かないといけないと思う。これはつまり、たぶん個人コンテンツに特化した編集力というものがあるはずで、そのあたりのところを探っていく必要があるのかなと思う。
作家力の部分では、構想だけで止まっている小説を動かしたいという気持ちもあり、何を掘り下げ、何をテーマに書いていくのか、もっと整理していきたいという気持ちもある。いずれにしても、サイトであるとか自分のしていることの全体の「コンテンツとしての力」をいかに高めていくかが大事だと思う。自分の深奥から出て行く、いくら書いても書き飽きないような内容で、誰にでも伝わるような凝縮力のあるコンテンツ。
それに関係するが、サイト運営自体がある程度のビジネスとして成立するには、最低一日一万程度のアクセスが必要だろうと思う。(スタッフを使ったり外注を使ったりするには3万位は最低必要だろう)私は突発的に8000くらいのアクセスになることはあるが普通は200-500程度で、やはりいろいろな部分でテコ入れが必要だと思う。考えられることはいくつかあるから、そのあたりでもやってみないとと思う。そのあたり、『Cakes』を運営している加藤さんと『ほぼ日』を運営している糸井さんの対談は興味深かった。IT系の人の話はそれはそれとして面白いのだけど、やはりコンテンツ面での考え方がコンテンツをつくったり編集したりする人とは違うので、こういう人たちの意見もしっかり参考にして行ければと思う。
技術的な面ではいまはムーバブルタイプをメインに使っているが、ワードプレス中心に移行することを模索している。ただコンテンツ作りの方法はそれだけではないと思うし、また検索の方法、情報収集のやり方など考えられることはたくさんあるから、そういうことも勉強していきたいと思う。
【篠原ウミハル『図書館の主』読了:どんな道を選んでも不安は付きまとう】
図書館の主 7 (芳文社コミックス) | |
篠原ウミハル | |
芳文社 |
篠原ウミハル『図書館の主』第7巻読了。図書館ものは何でも面白いのだが、この作品は児童文学に現れる人生の機微、みたいなものを取り扱っていて、大人も児童文学を読んでみると何か救われること、気がつくことがあるよ、みたいな「大人にとっての児童文学の価値」みたいなことを言っている作品だ。この巻では前半で兄弟姉妹の微妙さについて、「昔話ではなぜ末っ子がいい子で幸せになり、兄姉は意地悪で不幸になるのか」ということについて書かれていて、面白い。現実に姉だから感じること、妹だから感じること、が登場人物を通して描かれていて、メタ文学なのだけどこういうものは活字で読むよりマンガで読んだ方が抵抗なく読めるように思う。後半は芥川龍之介の『トロッコ』を取り上げ、「どんなに大人になってもどんな道を選んでも不安は付きまとうもの」というメッセージを抽出している。そういう意味で書評マンガともいえる、というか図書館もの、書店モノ、ブックガイド物は基本的に書評マンガの部分はあるわけだけど。
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