心の動かし方

Posted at 13/11/24

【心の動かし方】

やることがたくさんあるのに心がうまく動かないときというのがあって、それをうまく動かすにはどうしたらいいんだろうと思うのだけど、基本的にはまず心を澄ますことなのだと思う。

心を澄ますための作業というのはいろいろあるのだけど、いま一番習慣になっていてとりあえずうまくいくのが『モーニングページ』を書くことだ。これはジュリア・キャメロンの『アーチスト・ウェイ』という本(邦題は『ずっとやりたかったことを、やりなさい』で紹介されている方法なのだけど、とにかく毎朝3枚、心に浮かぶことを何でも書きとめる、という方法だ。私は1ページ200字の縦書きの原稿用紙掛けのノートを使って、最低3ページ、つまり最低600字書くことにしている。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。
ジュリア・キャメロン
サンマーク出版

朝起きて寝床の中で心が開いた状態になっているときはなるべくそのまま浮かんできたことを寝床の中から直行してノートに書くようにしているのだけど、やはりトイレに行ったり何か気になることを先にやったりしてしまうと、その心の流れが途切れたりしてしまうのだが、しかし途切れてもとにかく3枚書くと自分の心の状態が割とわかって、そうなるとそういう心の状態の時に何をやればいいかとかが見えてきて、どういう動きをすればいいかが分かってくる。心のだいたいの方向性が見えてくると、身体の状態や、心の奥にあるたましいの状態のようなものもわかってきて、何をしなければいけないかが分かってくる。

心というのは、そういう意味で自分の窓口みたいなものだ。自分の窓口をうまく開く、自分に対して。そうすると流れが生まれる。流れが生まれると、動けるようになってくる。何が大事で、何が大事でないかが分かってくる。何を考え、何をするべきで、何を考えず、何をするべきでないかもわかってくる。心の状態をうまく制御することが、自分とうまく付き合うことのコツだろうと思う。

大事なことは、「心の状態」というものが、自分の「本体」ではないということだ。本体の一部ではあるが、一部にすぎない。特に、入り口に過ぎない。身体で言えば、皮膚だろう。もちろん、皮膚の状態がよくないというのは大変なことだ。心が何も感じなくなったりするとそれは皮膚が触感を失ったり、現実感覚を失ったりするのと同じようなものだから、すごく危ない。でも皮膚の奥に身体を成り立たせているいろいろな臓器があるのと同じように、その奥にあるもののことも理解しておかないといけないのだと思う。

走れメロス (新潮文庫)
太宰治
新潮社

特に状態のよくないときは、自分が欲するものを取り入れ、自分がイヤに感じるものを取り入れないようにする。自分が欲するものが必要なもので、イヤに感じるものが不必要なものだ。昨日私は、太宰治の『女生徒』を読みかけて寝たのだけど、どうもそれがよくなかったようで、起きてからはとりあえず読むのをやめた。モーニングページを書いて、さて何をやろうと思った時、先ず見かけていて途中になっていた『進撃の巨人』ブルーレイディスク5巻の続きを見始めた。第11話から第13話、内容はトロスト区奪還作戦。見ているうちにぐいぐいひきつけられていく。

進撃の巨人 5 [初回特典:80P「進撃の巨人」スペシャルフルカラーコミック(原作:諫山創)] [Blu-ray]
荒木哲郎監督作品
ポニーキャニオン

圧倒的なひたむきさ、必死さ、死にもの狂いさ。このあたりはTV放送時に作画が間に合ってなかったところで、特に13話はあまりに粗が多かったのだが、もともと立体機動の場面をはじめ驚異的なクオリティを冗談でないくらいの短時間とスタッフ数でこなしていることが話題になっていたため、ネットでは作画担当を非難する声より気遣う声の方が多かった回だ。さすがにブルーレイではそうしたシーンは完成度が遥かに上げられ、放映時には謎の場面だったところがきちんと細かくシーンに割られてああこういう展開だったのかとようやく納得できたところもあった。

見ているうちに盛り上がってきて、いろいろな声はあるが、やはりこれは新しいアニメ、新しい時代の始まりを告げる作品の一つだと思う。そんな確信を改めて覚えて、気持ちもどんどん盛り上がってきた。

気持ちが動いてくるとやらなければならないことを片付けるのも割とすいすいと動くし、考えもどんどん働いてきた。

特に午後に見つけてとても気に入ったのが『アンハッピー・リフレイン』という曲。これはボカロ曲のようだが、ニコニコ動画では進撃の巨人のMADなども作られていて、それがとても好きだった。

アンハッピーリフレイン
WOWAKA
BALLOOM

午後はそんなふうにしていろいろと新しいことを見つけたり試したりしているうちに時間は過ぎてしまったのだが、心の動かし方をうまく理解してしっかりとそれを動かしていくことが大事なのだと改めて思ったのだった。

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by Luke Peterson

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