聖地巡礼

Posted at 13/11/22

【聖地巡礼】

今日は朝からちょっと変な感じがあったのだが、何が変なのかが良くわからなかった。なかなか起きられず、起きたのは7時で、布団を畳んだりして少し動いてからモーニングページを少しだけ書き、気温を調べるとマイナス0.8度。寒いからだ、ということはわかった。自室のごみをまとめ、車で職場に出かけてごみを出す。どうも踏切や信号にいちいち引っ掛かるのがいらいらする。『週刊漫画タイムズ』を買いに市役所の横のサークルKに行ったら置いてなかった。売り切れかもしれないが。仕方ないのでお城の横のサークルKまで行って買った。気分を変えようとお城に上り、お城の写真を撮って携帯百景にアップ。そのまま部屋に戻るともう朝食の時間だった。鯉に餌をやってから朝食。

朝食後、草を刈りに上の畑へ。草刈りはだいぶ進んできたのだが、斜面になっている部分が多く、どうやって刈ろうか場所を変えるたびに考える。少し太い灌木もあるので、鎌だけでなく山仕事用ののこぎりも持って来ようとか。刈った草を積んで乾燥させているが、それもだいぶ堆くなってきた。あちこちで焚火の煙が上がる。このシーズンの風物詩だ。

最近、草を刈っていてどうも何となく心が沈むことが多く、なぜなんだろうと思ったが、今朝、今年の春に畑の日当たりが悪いから切ってくれと言われて切った木の切り株を見ているからだということに気がついた。それらの木はもともと自生したものでなくても困らないのだけど、一度大きくなった木というのは何というか切るのに忍びないところがある。斜面を守るために根を張っている株は残してあるから、そこから新しい枝が伸びていて、それもまあ健気だなと思わざるを得ない。そんなものを見ているからだなあと思った。

(でも考えてみれば、木はまだ生きている。そして斜面を守ってくれている。人の営みは自然の障害になることは多いけれども、自然の働きを使わせてもらって人は生きてきたし、これからも生きていくだろう。まあまりセンチメンタルになることもない、と今書いていて思った。)

家の前で下水管の点検作業が始まり、車両通行止めになっていた。工事の人に聞くとあと1時間くらいはかかるとのことで、それまでは部屋で何かをやることにする。昨日買ったモーニングや今日買った週刊漫画タイムズで読んでないマンガを読んで、思ったことをツイートした。

しかしどうも心が晴れないので10時過ぎになって下水管の点検作業も下の方に移動していったので出かけることにした。まだ通行止めは続いていたが、こちらからは出られるので通行止めの看板を動かしてもらって外の道に出る。どこに行くか考えたが、コメダ珈琲が浮かんだので行くことにした。コーヒーはまだ飲めないのだが。

行ってみると駐車場がいっぱいでかなり混んでいるようだったが、とりあえず入ってみたら座れた。しかしどうも話し込んでいる人たちが近所のうわさ話をしている主婦層が多く、またなんだかいらいらしてしまう。昨日のガストもそうだったが、基本的に午前中のこういう店はそういう人が客層なんだなと知る。持って行った仕事もやる気が出ず。

日刊スポーツを読んでいたら、ポール・マッカートニーの記事。そう言えば昨日が東京公演の千秋楽だった。読んでいると、キャロライン・ケネディも来ていたという。その息子はワシントンでJFKの暗殺50年記念式典でスピーチをしていたという記事もあった。ポールが大相撲を見に行ったというのは何かで読んだが、昨日の結びの一番にポールが5本懸賞をかけていて、その垂れ幕が土俵を回る写真が載っていておかしかった。

モーニングページの続きを書いていて、ふと前宮に行ってみようかなと思う。諏訪大社上社の前宮は、一番雰囲気がある神社で、きれいな水も流れているし、いい場所だ。本屋に行く前に少しお参りして、気分を変えようと思う。

車で10数分の道を走って前宮に。参道の階段の下に車を止め、階段を上っていく。そこですでに神さびた雰囲気。ここでは、木が力強くどっしりと生えていて、見ていて落ち着く。

階段を上って本殿までの間、下の里の景色が素晴らしい。お参りをするが、その周りで落ち葉を風圧で掃除していて、その轟音に神聖さをかき消されてしまう。また何かいらいらして、そこを離れたくなって山道を上っていく。機械の轟音が消えて、川のせせらぎの音のみになって、じっと当たりの音に耳を傾けていた。と、その時、どうも耳の調子がおかしいということに気がついた。

これは心当たりのある感じだったので、少しずつ調整して行ったのだが、どうもなんだかいらいらして心に余裕がなかったのは、耳のせいだったということがようやく判明した。理由が分かればハンドルする方法もわかるので、気持ちがすっきりして、ようやく落ち着いてきた。山を下ると、まだ機械の轟音は続いていたが、もうさっきのようにいらいらはしない。やはりこの山は、自分の足りないところ、おかしいところに気づかせてくれる、そいう力を与えてくれる、聖地のようなところだと思った。

SWITCH Vol.31 No.12 ◆ スタジオジブリという物語 ◆ 責任編集:川上量生
スイッチパブリッシング

車に戻り、車を走らせて書店へ行って本を物色。川上量生責任編集の『SWITCH』を買った。ジブリ特集だ。まだ『かぐや姫の物語』も『夢と狂気の王国』も見てないのでどうも見たあとにした方がよさそうな内容だなと思い、とりあえず買ったが読んでいない。

心を落ち着かせるツボである掌心(手を握ったときに中指の先端が当たる場所)を押さえて見ると、何となく厚ぼったい。どうも右手を使い過ぎてむくんでいるような感じがする。

家に帰って昼食。部屋に戻って、なんとなく『ピアノの森』で修平がカイを訪ねて行ってカイが女装したマリアに会う場面が頭に浮かび、読み始める。そのくだりを読み終わると今度は誉子がカイと再会するくだりを読みたくなり、またそこを読み始める。感動する。それから最新23巻を読んで、ハタとまだ単行本になってない部分を通して読んだことがなかったことに気がついて、通して読んでみたらなんだかすごく感動した。長い長いコーダという感じ。

ピアノの森(23) (モーニングKC)
一色まこと
講談社

身体をほぐす運動をする時に心を落ち着けて身体を解放するだけでなく、たましいを封じ込めているものを取り払うことを意識したらどうかという話をしていて最近少しそれを意識しているのだけど、そうしながら『ピアノの森』を読んでいたら本当にたましいが解放された感じがした。聖地はここにもあった、と思った。

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by Luke Peterson

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