堀江貴文『ゼロ』読了:人の人生をなぞる必要はない/岩田健太郎『主体性は教えられるか』:褒めることのむずかしさ/佐々木紀彦『5年後、メディアは稼げるか』:ウェブでコンテンツをマネタイズするということ/理想がなくなると「一獲千金」を言い出すタイプ
Posted at 13/11/06 PermaLink» Tweet
【堀江貴文『ゼロ』読了:人の人生をなぞる必要はない】
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく | |
堀江貴文 | |
ダイヤモンド社 |
堀江貴文『ゼロ』読了。ゼロをイチにするために働こう、というシンプルなメッセージなのだけど、彼のたどってきた人生をいろいろに見て、一番感じたのは「人の人生をなぞる必要はない」ということ。自信がなくなって来ると人はどうしてもロールモデルを求めてしまうのだが、そうするよりも目の前のやりたいこと一つ一つを全部やることで誰にも真似の出来ない自分だけの人生を送ることが出来る。その時その時のやりたいことが、自分をどこかに連れて行ってくれる、そういうものなのだなと思った。
【岩田健太郎『主体性は教えられるか』:褒めることのむずかしさ/佐々木紀彦『5年後、メディアは稼げるか』:ウェブでコンテンツをマネタイズするということ】
主体性は教えられるか (筑摩選書) | |
岩田健太郎 | |
筑摩書房 |
並行して読み始めたのが岩田健太郎『主体性は教えられるか』(筑摩選書、2012)と佐々木紀彦『5年後、メディアは稼げるか』(東洋経済新報社、2013)Kindle版の2冊。今までKindleはあまり使えてなかったのだが、経済書はあんまり積んでおいても仕方がない感じがあるので、今回はKindle版で買ってみた。iPhoneとKindle Paperwhiteの両方で読み進めているが、やはり紙とは違う使用感で、これは好き好きだなとは思う。栞機能やメモ機能もあるがまだ使いこなせているとは言えない。
「主体性は教えられるか」というのは、自分の仕事にとっても実はけっこう重要な問題であるということに今日朝考えながら気がついて、もう少し気合を入れて考えなければいけないなと思った。特に、評価の問題は難しい。
良く「ほめて伸ばす」というけれども、これが万能かというとそうでもない。つまり、褒めるというのはひとつの評価だから、褒めることによってその人、特に子供の場合が多いが、「自分がやりたいからやる」という主体性からというよりは、「褒められたいからやる」というふうにやや残念な状態になってしまう危険性があるからだ。変に褒められたためにやる気を失ってしまう、ということだってあるだろう。自分がやりたいからやっているのか、褒められたいからやっているのか分からなくなってしまうからだ。
かと言って仕事というものはリターンを得なければ完結したとは言えない。道路工事をやって自分の満足いく工事がやれたからお金はいらない、というわけにはいかない。まあそれは評価というよりも正当な代価ということなのだが、代価の部分にも当然評価は加わるので、そのあたりのところをどう考えるかということも考えて整理しておかなければいけないと思う。
5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ? | |
佐々木紀彦[Kindle版] | |
東洋経済新報社 |
『5年後、メディアは稼げるか』というのは、コンテンツを書くことをどうマネタイズにつなげるかということで、それが出来なければコンテンツを書くということが仕事として成り立たなくなる。このあたり、文章を書く者のはしくれとして、考えて見たいことが多い。
【理想がなくなると「一獲千金」を言い出すタイプ】
これとは別だが、月刊『全生』を読んでいて、5種体癖の人は理想がなくなると、理想と言えば大げさだが自分が魅力を感じて何かをやろうとすることがなくなると、一獲千金の話ばかり始める、という話が面白かった。私は5種っぽいところがかなり強いと昔から思っているのだが、一獲千金とは言わないが何か非現実的な目標をゲットすることを口走り始めるというところはあるかもしれないと思った。ノーベル文学賞を取るぞ、みたいな。書きたいことがあるときはあんまりそういうことを考えないので、そういうことを言うということは中身が充実してないときだということが分かってなんだかおかしかった。
今日はこれひとつ、ということに集中して書く感じではなかったので本を読みながら考えて見たいことを羅列するということになったが、どれも考えだすと大きいテーマだと思う。
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