ほしくないものが高くて悔しい

Posted at 13/10/21

【欲しくないものが高くて悔しい】

銀座に出た。歩いていたら何度も足を踏み外して、足をひねりそうになった。なんだか上ばかり見て歩いてるんだなと思った。ちゃんと足元を見ないと。

山野楽器でクラシックのCDを見たが買わなかった。帰ってからネットを見ていたらポール・マッカートニーのニューアルバムがオリコン2位に入っていて、洋楽のところも見ればよかったと思った。「New」という1曲だけはiTunesで購入してあるのだけど。

NEW
ポール・マッカートニー
ユニバーサルミュージック

ブランド街を冷やかしながら歩いていたら、自分の欲しくないものが自分の買えない値段で並んでいるのがなんだか悔しかった。多分、金を儲けたら自分の欲しくなかったものを買う人っているんじゃないかという気がした。それってつまり地位とかステータスとかいうものなんだが。そういうものの中にはもちろん「本当にいいもの」というのがあるわけだけど、分不相応なものを持つとその持ち物に振り回されることにもなる。高い鞄を買って、自転車の籠に入れて持ち運んでいたらずいぶん傷ついて補修不可能になってしまったことがある。高いものを使うときは高いものを扱うように行動しなければならないのだけど、こちらは貴族ではないのでそうはいかないことも多く、結局宝の持ち腐れになってしまう。そういう高いものを持つことが必要な世界に出入りするようになってから買えばいい、ということなんだと思う。なんか今日は若い頃の気持ちを思い出した。あのころはそんなふうに上手く言葉にはならなかったが、欲しくないものが高くて悔しい、という複雑な気持ちを久しぶりに思い出した。

木村家で胡桃パンを買った。

教文館で本を物色したが買わなかった。一度外に出てから、そういえばポール・マッカートニーのインタビュー記事が載った『週刊朝日』を買ってないなと思い、戻って買った。レジでお金を払おうとしたらポイントカードを持ってますかと聞かれた。結局作ったのだけど、書店もカードを作ってなんとか囲い込もうとしてるんだなあと思ってなんだかなあと思う。時の流れと言えばそうなんだけど。これで丸善と千駄木の往来堂、ツタヤに続いて4枚目のカード。三省堂はまだ作ってない。カードをつくらないのも一つの抵抗だが、まあ教文館なら作ってもいいかなとも思った。

時々は自分のすんでいる世界から出て世間の風に当たらないといけないなと思ったが、当たり方もあるなと思う。自分がどういうスタンスで生きてきたかということに思いがけず気づいたりもするし、これからどういうスタンスで生きるかということも考えたりする。

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