何のためにブログを書くか

Posted at 13/09/24

【何のためにブログを書くか】

毎日ブログを書くのに30分以上、気合が入ってくると場合によっては2時間くらいかかることもあるのだけど、その前に書くことを考えたり書く気分にあげて行ったりする時間を考えるとどのくらいになるかもうよくわからない。私の場合、ブログを書くのがどういう意味があるかというと、収入に直結するわけでもないし直接創作の役に立つわけでもなく、ブログを編集して何か本にしようと思っているわけでもないので、基本的に何のためにやっているかが難しい。ただ微々たるものとはいえアフィリエイトも入るし創作のメモ的な部分もあるし自分でもよく書けたと思うようなときにはもし本を書く機会があればアイデア程度としては使えるのもあるかもしれないということは思っている。

単なる日記的なものかと言えばそうなんだろう。ウェブ日記は1999年頃、日記猿人に参加する前から書き始めていたからそういう意味でもう14年ほど続けている。ただ、2007年からはモーニングページを書き始めているので自分のための日記としては必ずそれが必要かというと微妙なところはある。

時間を決めてその範囲内で書く、というふうに考えると、何というかこんなふうにどうでもいいことをつらつら書くということの中から何かヒントになることが出てくることもあり、そうなると時間内で書くという効率的な考えでは収めきれない、要するにつまりは自分の『自由』みたいなことと関わってくる部分もあるということに今書いていて気がついた。ああそうか、私は自分自身の『自由』に向けてこのブログを書いているのか、とちょっと納得。私にとって今のところ自由とは、本当にとりとめのないことなんだなと思うが。

そう考えてみると、何の目的もなく書いていること自体に最も意味がある、ということになる。何かのためにではなく、何かの練習のためにでもなく、収入のためにでもなく、誰かに読んでもらうためですらない。いや、読んでもらえればうれしいと思って書いていることは確かなんだが、読んでもらえなくてもある意味仕方がないと思いながら書いているところもある。つまり、話題の選択や書き方が誰にとって一番読みやすいかとかちゃんと考えて書いていないということだ。

ある種のコミュニティ(最近のウェブ上の言葉で言えばクラスタか)に属している人が、そのコミュニティの読者に向けて書くのであれば、話は通じやすい。しかし、私は私の興味のあることについて書いているから、折口信夫について書くこともあれば『進撃の巨人』について書くこともあり、学校教育について書くこともあればフランス革命について書くこともあり、中東問題について書くこともあれば新しいアートの動向や、草刈りをしていて気がついたことについて書くこともある。

まあつまり、誰かの興味に添って書いているわけではないので、書いている私という人間に対してあまり関心のない人にとっては面白くない記事の方がずっと多いだろうと思う。こういう書き方は、作家が自分のファンに向けて、あるいは大作家が自分の作品や自分の人物に対する研究者に向けて書くなら意味がないことはないが、普通の人間が買いともほとんどの人にとっては何じゃそりゃ知らねえよという内容になるわけだ。

まあもともとウェブ日記というものはそういうものだし、そういうものだからこその面白さみたいなものがあって、だから90年代後半から0年代の初期にはネットで流行ったということはある。今はもっとネタ的なものが求められる時代、というか大衆がネットに参入してきたことによって一部のネットを先行して使っていた人たちのコミュニティみたいなものが解体してきているということもあって、だいぶそういう意義が見失われては来ていると思う。

まあつまり、他に特定の発表の場を持っていない今の私にとっては、私が私であるために一番必要な場の一つなのだということなのだろう。それに一日の時間としてどれくらいかけるのが適当なのかというのはまた難しいところではあるが、そういう方向で考えてみるとある一定の答えが出せそうな気はした。

それにしても、こういう内容のブログを読みに来ていただいている方がいらっしゃるということは私にとっては本当にありがたいことだと思う。いつも感謝しています。ありがとう。何らかの形でまとまった作品を発表できるように頑張ります。

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