台風とその後

【台風とその後】

16日は休日だったが、台風で家の中に足止めになっていた。いろいろなことを考えていて、いろいろなことを試してやっていたために、まとまった文章みたいなものは書かなかったのだが、やはり文章を書かないと自分の中で出て行かない、何か体の中に滞留してしまうものがあるらしく、少し遅くなったが16日の日付で書くことにした。

家から出たのは2回。昼前、台風が小康状態になったと思ってローソンに買い物に出かけた。しかしこの時は帰りに突風が吹いて、傘でそれに抵抗しようと思ったら無残に骨が折れ、完全におちょこになってしまった。唐十郎に『おちょこの傘持つメリーポピンズ』という作品があるが、この傘は少し前にＯＫストアで売っていた中国製の1000円の傘で、水色の傘地に赤い縁取りがしてあって、その配色が中国っぽいなと思い、結構気に入ってさしていた。もう何年になるか思い出せないが、安い割にはずいぶん持ってくれた。こんな日に別れが来るとは思わなかったけど、ありがとうと言う気持ちが残った。

	偏差値２９の私が東大に合格した超独学勉強法 (角川SSC新書)
	杉山奈津子
	角川マガジンズ

台風が去って、すごい夕焼けで、そのあとで近くのショッピングセンターに歩いて出かけた。もう暗くなっていたけど、台風の吹き返しでけっこう風があって、少し肌寒い感じがした。久しぶりのアリオ北砂で、今日は都心に出なかったから少し本でも見ようと2階の福家書店に上がり、面白そうなのを2冊買った。杉山奈津子『偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法』（角川ＳＳＣ新書、2013）と岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』（新潮新書、2013）。前者は勉強、特に「受験勉強の仕方」についての本。立ち読みした限りでは、私自身の考え方と重なるところが多く、面白いと思った。後者は「臨床教育学」（この言葉は初めて読んだ）の立場で受刑者の更生を支援した経験から「反省させない」立ち直らせの重要性について書いてあるらしい。どちらもまだ立ち読み程度なので、あとでゆっくり読もうと思う。