『ランドリオール』22巻/物語のテーマ

Posted at 13/06/29

【『ランドリオール』22巻/物語のテーマ】

病という感じはだいぶなくなったのだが、まだ咳が抜けていなくて、ときどき何かのきっかけで激しく咳き込んでしまう。自分自身はあまり気にしていないのだが、人と話していたりするとあまりの咳込みの勢いにかなり引かれてしまうのは困る。それは電話で話していてもそうだ。今日、毎日新聞の電話世論調査があったのだが、答えているうちに何度も咳き込んだのでオペレーターに心配されてしまった。

Landreaall 22巻 限定版 (ZERO-SUMコミックス)
おがきちか
一迅社

今週はランドリオールの22巻の発売もあり、また28日にはゼロサムで新しい内容を読んだので、17巻以降くらいの『ランドリオール』を何度か読み返していた。「クレッサール」という世界は、このあとどのような広がりを見せるのだろうなどと思いつつ。今まで出て来た部族は岩棚、暁追、葛焚、虎斑、灰捲、ということになるか。独特の価値観がまだあまりつかめてない。

読みながら、ストーリーと謎、テーマとキャラクター。物語というもの、について改めて考えたりして、自分は一体何に魅かれて物語を読むのだろうと考えたとき、自分にとって重要なのはテーマであり、また描写であって、ストーリーやキャラクターはそれよりは重要度が低いのではないかと思った。

どんな話なのか、ということを自分なりにとらえようとしたとき、やはりその話のテーマは何なのか、ということは気になっている。つまり、何を言いたいのか、ということだ。それからそれに基づいて世界、ないし世界観が編みあげられて行くわけだけど、その世界をどのように描写しているか、ということも重要だ。そしてそのあとにストーリーが来て、どのように話が進行して行くのかということが出てきて、最後にその中のプレイヤー、キャラクターについて見る、という順序だと思った。

もちろんキャラクターは無視できない要素ではあるけれども、そこから発想するというのもなんか違う感じがするし、そこから発想するから定番のキャラクターしか出て来ないのだと思う。逆に言えば、社会に大きな影響を与えるような作品というのはテーマ、世界観、描写が新しい、ということなのだと思う。

物語のテーマというのは昨今は軽視されがちで、私もあまり今まで考えて来なかったのだけど、実はそれが一番大事なんじゃないかという気がだんだんしてきた。テーマについていろいろ分析してみることが、新しい作品を生み出すきっかけになるように今は思っている。

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