梅雨と不調/「ぼくらのへんたい」15話 モテ期/『進撃の巨人』と男の子の普遍的な物語
Posted at 13/06/21 PermaLink» Tweet
【梅雨と不調】
毎日雨が続く。梅雨らしい梅雨になってきた。今日は夏至。しかし気温は20度に届かず、じっとしていると寒いくらいの陽気だった。火曜日から体調を崩し、咳が出たり喉が嗄れたりしていて、咳き込んで眠れない夜もあったが、ほぼ快方には向かっていると思う。鎖骨のところを変な虫に噛まれたりしてなんだか散々で、土曜日に蛍を見に行くという話もあったがそれもキャンセルした。こういうときに限って仕事が忙しいというのは全くよくある話で、火曜から昨日までは目が回るほどだったのだが、そのピークも越えて今日は一応落ち着いた感じになっている。しかし今週片付ける予定だった仕事が全然できなくて来週送りになったし、体調が悪いこともあるが事務上のミスを三連発したりしてさすがに落ち込んだりもしていたのだが、ようやく今日になってブログを書くくらいの余裕は出て来た。
考えてみると、ここ数カ月のあいだ頭がきちんと休まらない状態が続き、そのせいか身体のあちこちに変調が出ていたので、野口整体的に言えばそれを大掃除するような意味でこういう症状が来たんだろうなと思う。きちんと経過すればすっきりするはずなので、なるべくちゃんと活元運動などしながら不調期を乗り切りたいと思っている。
先日も書いたように自分のテーマの方向性が定まってきて、そういう精神的な整理のつき方が身体にも影響を及ぼしているんだろうなと思う。いまだにちょっと考え込むとすぐ咳き込んでしまうような感じで身体が整理されて行くとき特有のすごく敏感な感じがあって、こういうデリケートな時にはダメージを受けやすいのでまあ気をつけながらやりたいと思う。
【「ぼくらのへんたい」15話 モテ期】
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2013年 08月号 [雑誌] | |
徳間書店 |
19日にはコミックリュウが発売になり、「ぼくらのへんたい」を読んだのだが、裕太が自我に目覚めてしまったのに動揺した。今いちばん登場人物の心理状況に動かされてしまうマンガが「ぼくらのへんたい」なのだが、どうも裕太のシュトルムウントドランクはかなりきつそうだ。私も小学校時代から中学の前半はけっこうきつい時代で、それが中3になったとき周囲の自分への対応がガラッと変わった経験があり、そういう周りの状況に対して「なんだそれ」と思ってしまう感じはすごくよくわかる。亮介の「お前、人の気持ち考えたことある?」というセリフも「ああ、この言葉って実は告白なんだな」と改めて思ったのだが、(「進撃の巨人」のアニの「このか弱い乙女の扱い方を理解すべき」というセリフもそうだが)何かこの年になる前に理解しておいた方がいいことがいろいろあるなとは思った。結局また一カ月、この先の進展が気になる日々が続く。
【『進撃の巨人』と男の子の普遍的な物語】
進撃の巨人(4) (講談社コミックス) | |
諌山創 | |
講談社 |
今日は『進撃の巨人』を読み返していて、アニメでは次回次々回あたりになるところが何度読み返しても感動するのだが、つまりそれは「自由のために戦う」というテーマが無性に私の心を震わせるからだということに気づいた。つまり、『進撃の巨人』とは、いろいろな面で新しさが際立つマンガ・アニメではあるけれども、「板垣死すとも自由は死せず」という言葉以来の、「死に引き換えても自由を求める」という男の子の普遍的な物語であるということに気づいたのだった。いやもっとさかのぼればアメリカ独立戦争の「我に自由を与えよ。しからずんば死を与えよ」や「自由・平等・博愛」のフランス革命以来の王道のテーマなのだ。最近、ここまでベタなテーマの作品がなかなかなかったためにちゃんと認識できなかったのだけど、私がいかに「自由」ということに本質的に魅かれるかということが改めて認識された。
「少年」と「音楽」というのも、つまりは同じ状態を指しているし、考えてみたら私の研究テーマはフランス革命だったし、白虎隊とかに感動したのも本当はそういうことなのかもしれないと思う。自由を求める意志の強さを表現するためにものすごく巨大な桎梏=巨人の存在を設定し、その理不尽さからある種のフィルムノワールならぬコミックノワールみたいな感があったけれども、その底にものすごく骨太な男の子の普遍的テーマがあるからこそ、このマンガこれだけの爆発的人気を博したのだなと思った。
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