「いいわけ」の使用法/「進撃の巨人」公式ガイドブック/ギャグかホラーかラブコメか
Posted at 13/04/23 PermaLink» Tweet
【「いいわけ」の使用法】
昨日は一昨日に比べれば比較的暖かかったのだが、それでも気温は結構低かったようで、都心に出たときは寝不足のせいで少しハイになっていたから気がつかなかったのだけど、通りを歩いていて少し寒いなと思うようになった。
5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける | |
菊原智明 | |
フォレスト出版 |
どうもなんか、読もうと思っている本は何冊かあるのに目についた本を買ってしまうところがあって、昨日は3冊買った。一冊目は菊原智明『5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける』(フォレスト出版、2013)。この本は、1日の時間を始業前、午前中、昼食時間、午後、残業時間の5つに分けて、どの時間帯をどのように使えばいいかということを中心に論じていて、特に始業前の6時から9時を「プラチナ時間」と呼び、この時間に「頭を使うクリエイティブワーク」を行うべきだ、ということを主張している。これは私の仕事の実感とすごくあっているので、何かヒントになることが書いてあると思って買ってみたのだが、今日の仕事を始める前に今日の仕事がうまくいかない言い訳を先に言ってしまい、その言い訳に基づいて仕事の仕方を考えるという作戦が書いてあって、これは面白いと思った。「気分が乗らないからできなかった」と先に言い訳してしまって、そうか、じゃあ今日は気分が乗らないでもできる簡単な書類チェックをしようとか、その状況に合わせた仕事の仕方をしているうちに返って調子が出てくる、というわけだ。まだ読みかけだけど、この著者はアマゾンで見ると30冊くらい本を出しているらしく、文章もなかなかこなれていて、この本は結構参考になると思った。85/254ページ。
【「進撃の巨人」公式ガイドブック】
進撃の巨人 INSIDE 抗 (KCデラックス) | |
公式ガイドブック | |
講談社 |
2冊目は『進撃の巨人INSIDE抗』(講談社、2013)これは『進撃の巨人』の公式ガイドブックその1、という位置づけの本。キャラクターごとに解説があるが基本的には作中のエピソードまとめみたいなものなので新しい発見はそうはない。ただいま書きながら読み返していて、作中の場面がまざまざと甦ってきたりはするから、何というかよすがとしてはいいと思う。作者インタビュー、アニメ監督の荒木哲郎インタビューなどもいい。ジブリみたいな超豪華本ではないところが、大衆力?の強さみたいなものを感じるが、『千と千尋』みたいなロマンアルバムや、『AKIRA』みたいな豪華本を出しても売れることは売れるだろうな。でもメインの読者であるだろう中高生レベルでも買いやすい設定にしてあるのだろうし、その辺は共感するところがある。
デビルエクスタシー(1) 新装版 (ヤンマガKCスペシャル) | |
押見修造 | |
講談社 |
【ギャグかホラーかラブコメか】
3冊目は押見修造『デビルエクスタシー 新装版』1巻。(講談社、2013)これは『悪の華』の作者の2005年の作品で、店頭で見て面白そうなので買ってみたが、帯には「Z級ホラー」と書いてある。まだちゃんと読んでないのだけど、まあネタはなるほどという感じで、ネット上でもそういう感じの小説?を読んだことがあったが、現代の太宰治?みたいな『悪の華』の原点にこういう感じの作品があったんだなあと思うと面白い、というか納得できるものがある。「無意識に絡みついた性のトラウマをテーブル上にぶちまける」という姿勢で描き始めたのだそうで、それが「ギャグかホラーかラブコメかわからない」作品になった、という作者の言はなるほどと思った。表現者が自分がどういう人間かを知るためにまず全部をさらけ出してみるというまあ一生に一度の表現、みたいな感じはするし、それが現在の『悪の華』に昇華して行っていると思うといろいろとしみじみする感じがある。(笑)、とつけたくなる部分もあるが。(笑)
惡の華(7) (講談社コミックス) | |
押見修造 | |
講談社 |
それにしてもこうして書きならべてみると、自分にとっていろいろとかかわりのある本を無意識のうちに選んで買ってしまうものだなあと結構感心する。今自分が取り組んでいるテーマの追求/追究を、推し進めるよすがにはなるなあと思う。『悪の華』は別冊マガジンの連載でしか読んでないのだけど、もう少し余裕が出たら単行本でも読んでみようかなと思い始めている。
あさ更新しようとしたら、サーバーエラーが出て更新できなかった。再チャレンジ。
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