身体とかバドミントンとか児童書とかソマリランドとか

Posted at 13/04/17

【身体とかバドミントンとか児童書とかソマリランドとか】

昨日帰郷。帰郷の際、丸善丸の内本店で本を物色するが、ネットでもどこでも絶賛品切れ中の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が20冊くらい平積みされていたので驚いた。あるところにはある、というものだろうか。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹
文藝春秋

買ったのは才谷ウメタロウ『ガズリング』3巻(芳文社、2013)、篠原ウミハル『図書館の主』5巻(芳文社、2013)、それにネットで紹介されていた高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社、2013)の3冊。特急の中でどの本もぱらぱら読むが、基本的には桜井章一『体を整える』をずっと読んでいた。

体を整える ツキを呼ぶカラダづかい
桜井章一
講談社

『体を整える』は考え方や身体の使い方でヒントになることがいくつかあり、桜井のほかの本を読み返したりしながら読了した。この本だったか忘れたが、今が順目なのか逆目なのかを見極めて、逆目の時には逆目のやり方がある、という話が印象的だった。この本のことでいえば、読んでいて身体に対する考え方が自由になる感じがいい、と思ったことが大きいかなと思う。それから、腰やひざが痛くなるのは身体全体が下がってきてそれを支える腰やひざへの負担が大きくなるからだから身体全体が下がらないような体の使い方をすればいいということがなるほどと思うことがあった。読了。

ガズリング 3 (芳文社コミックス)
才谷ウメタロウ
芳文社

『ガズリング』は「週刊漫画タイムズ」で連載中の高校女子バドミントン部マンガで、3巻はすべて私が連載誌を読み始めてからの範囲なので読んでないところはなかったが、イラストとか表紙絵、巻末のおまけマンガや裏表紙の4コマなど、おまけ的なところがいろいろ楽しめる。何か私は才谷さんの「線」が好きで、楽しませてもらっている。連載では次回掲載が最終回ということで、単行本も次が最終巻となるということなのだけど、お蝶夫人のようなスーパーな存在が出て来るからそういう作品かと思ったら逆にスーパーでない普通の頑張ってる部活マンガという感じが途中からどんどん強くなっていて、何か予想と違ったのだが、主人公がもっともっと強くなって行く様子も見たかったなあと思ってちょっと残念ではあった。

図書館の主 5 (芳文社コミックス)
篠原ウミハル
芳文社

『図書館の主』も「週刊漫画タイムズ」連載作品。5巻の掲載内容はすべて連載誌で読んでいるが、ああ、こんなエピソードもあったなあと思いながら読んだ。エピソードは登場人物が何回も使い回されて出て来るところがよくある蘊蓄マンガとは違う感じがしてこの作品の特徴なのかなと思う。図書館や本を主題にしたマンガが最近多いけれども、児童図書館というふうに限っているところがよいところだなと思った。児童書というだけでこんなに広いのかと改めて思わされるところがある。読んだ本もあり、読んでない本もあり。

謎の独立国家ソマリランド
高野秀行
本の雑誌社

『謎の独立国家ソマリランド』はかなり面白い。現在116/509ページ。書店で手に取るまでこんなに厚い本だとは思わなかったので、ちょっと仰天。ブログの書評などでこれは面白そうだというのが確認できてなかったら買わなかっただろうなあと思う。世の中には本当にいろいろな国のいろいろな生活があると思うし、「アフリカの角」の歴史というのは私にとっても盲点になっていたなと思うし、知識的に増えて楽しいというだけでなく、豪雨によって砂漠が洪水になってしまう場面や、砂漠の中にポツンとある都市(村落)の描写などが自分の小説に出て来る場面のようだなと思ったり、またこういうところを舞台にした作品を書いてみたいなと思わされたり、そういう意味でも想像力を刺激されるところがあった。

忙しかったり精神的に大変だったりする中で、こういう作品というのは何というか心が和むところがあり、未知の大地に思いを馳せたりして、身体が軽くなるものがあるなあと思った。

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