『霊界物語』/『犬神もっこす』/『コミックリュウ』

Posted at 13/02/20

昨日。出かける際に東京駅の丸の内丸善で出口王仁三郎『霊界物語』第一輯(八幡書店、2003)を買う。大きな言葉を書こう、ということを考えて具体的にどんな言葉が大きな言葉なんだろう、と考えた時に、ブッダとかキリストとかを考えても彼らは自分で言葉を書き遺しているわけではないし、自分で書いた言葉を残している宗教家のうち一番興味が魅かれたのが出口だった、というようなことだ。読み始めるといきなり地獄めぐりの話が延々と続き、こりゃまいったなと思っていたのだが、ダンテなどとは違い自分が地獄の中でいろいろとひどい目に遭いながら天照大神の名前を唱えると難が去ったり、最終的には地獄に福音をもたらして人々を救ったりしているところがなんだか法螺話っぽいというか出口らしくて可笑しいという気がした。子の巻第一篇「幽界の探検」読了。

霊界物語〈第1輯〉
出口王仁三郎
八幡書店

今日は朝からどうも腰の調子がよくなくていろいろ苦労したのだが、西餅『犬神もっこす』の単行本未収録分をモーニング本誌のバックナンバーで最終回まで読んで感動した。連載のときは断片的に読んでいるのでなんだろうなあという感じだったところが、続けて読むとどういう話かとか全体にどういう構造にしているのかとかがよくわかり、作者の意図もより鮮明になって来る。心を開かないキャラに興味を持って接近して来る美人の探索者、それが「演劇において演技の幅を広げる」という目的を明確にして行われるためにかなり無茶なことも許容されているという構造になっていて、実際演劇人というのはこういうことをやりかねないなあと思うところが多々あり、大変興味深く読んだ。劇団時代は楽しかったのだけど、やはりそれに一生をつぎ込めなかったというある種の後悔があって、教員ものと同じくあまり読む気がしないというところがあったのだけど、そのあたりの中途半端になっているところもけっこう露わになってきて、いろいろ考えるきっかけにはなった。またそういうものも作品に反映させていけるといいかなと思う。

犬神もっこす(1) (モーニング KC)
西餅
講談社

昼食後は何とか車で出かけることにし、ガソリンを入れに行ったり『コミックリュウ』を買ってきたり職場で飲むためのコーヒーを買ったりした。腰というのは本当にいろいろなバランスの上に成り立っているのだなと思う。おかげさまで少しよくなってきた感じがする。『コミックリュウ』、ふみふみこ「ぼくらのへんたい」が楽しい感じになってきた。

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2013年 04月号 [雑誌]
徳間書店

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by Luke Peterson

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