またまた大雪/近況と最近読んだ本:『統計学が最強の学問である』『犬神もっこす』など

Posted at 13/02/15

【またまた大雪】

諏訪は今日もまた大雪。今日は日中の雪なので大丈夫かと思ったが、そうもいかない感じだ。先日の雪がまだ溶けきっていないので、その上にだいぶ降り積んでしまった。除雪して雪が消えているところもまた10センチくらいは積もっている。アメダス(旧測候所)のデータでは積雪量は15センチになっている。最高気温はマイナス0.9度になっているが、もう少し暖かかった印象ではあるのだが。

11時半に車の半年点検をネッツトヨタに予約してあったので持って行ったのだが、国道が渋滞していて時間通りにつけるのかひやひやした。とりあえず予定通りについて予定通りに終わり、予定通りに昼食は食べられたのだが、どこかに出かける気にもならず、とりあえず部屋の中を片付けたりなどし、早めに出かけて除雪しようと思ったが、自宅の駐車場はもうやっても無駄感があったのでそのまま車を出し、職場の駐車場は誰かがかいてくれたらしく少ししか積もっていなかったので雪書きはせず、職場の前の道は他の人がやってくれていたので結局私はやらなかった。それにしても大雪が続く。諏訪は中央高地気候だがいちおう太平洋側なのでそんなに普段は雪が積もらない。今年は南岸低気圧の通過がいつになく多いからだろう。雨雲レーダーを見ると3時半現在そろそろ長野県は通り過ぎてくれたようだ。これだけ降ると、しばらく渇水の心配はないなあとは思うが。


【近況と最近読んだ本】

ここのところ、時間をしっかり取って身体的には活元運動、精神的には瞑想、創作的には小説の習作を書く、ということを続けていて、特に身体的には目の疲れを取ることとお腹に力が入るようにすることを中心にやっていたこともあり、あまり読書は進んでいないのでそういう意味でも書くことがあまりないし、まあこういうことをやっているときは自分の中でいろいろ確かめることが多く、書いている量はそう少なくはない(毎日モーニングページはかなり書いている)のだけど、ブログにそのまま書けるような内容でもないのでなかなか表に出せない。小説の習作を二本ほど掲載したけれども、内容的には粗削りなのでまた書き直したり長いものにしたりすることになるのではないかと思う。次の作品はこういう形の短編連作みたいな感じになるかもしれない。

統計学が最強の学問である
西内啓
ダイヤモンド社

その中で読んでいる本としては瞑想に関連した『ライフヒーリング』と『オープニングトゥチャネル』をのぞけば内田樹『レヴィナスと愛の現象学』と西内啓『統計学が最強の学問である』の二冊だ。中でも『統計学が最強の学問である』は面白い。ものの見方が自分とは違うな、というところはあるが、凄くそうだよなあと思うところはある。私自身もいろいろなことを把握するのに自分で統計を取ったりすることは子どものころからよくしていたので、この人の言うことは基本的にはよくわかる。ただ当たり前だが、統計学だとて知ろうとすること以上のことは知ることはできない。そこらへんのところを超えて行く技術みたいなものが今の自分の関心事なのかなあとも思うのだが、ただ知るべきことを確かめていくための技術として、統計学がある程度以上有効であることは確かだなとは思った。何と言うか理性・悟性・感性のうちでは、悟性の範疇を徹底するための技術だとは思うけれども。

それから昨日読んだモーニングで、予告になかった『ピアノの森』が掲載されていたのはよかった。そのかわり?『ジャイアントキリング』が休載でちょっとがっかり。最近一番楽しみにしてるのはどうもジャイキリらしいなと思う。以前は休みなく毎週掲載されていたのだけど、この感じだとそろそろ隔週化するのかもしれないな。それならそれでそういうふうに待っているからそれでもいいんだけど。

犬神もっこす(1) (モーニング KC)
西餅
講談社

あと、これはと思ったのが『犬神もっこす』の最終回。とりあえず通して読んでみて思ったが、やはりこれは「演劇」というものを描いた作品の中では出色の出来かもしれない。というかある種奇跡のように成立した作品ではないかという気もする。作者の西餅さんは劇団を主宰していた経験があると言い、マンガは描いていなかったのだという。それでこれだけ描けるというのはすごいことなのだが、作中の主宰者の夏目という女性が作者自身がモデルなのかもしれないと思った。だいたいこの作品は劇団をやっていたものから言うと、必要以上に生々しすぎて、どうもそういうところが読んでいてなんだか汗で濡れたジャージをそのまま着ているような違和感みたいなものがあるのだが、逆に今なお演劇活動をやっている人にとってはむしろ爽快感として受け取れる部分があるのかもしれないと思った。とにかく、相当リアルに描けています。

私は『ピアノの森』だとか『テレプシコーラ』だとかアーティストが成長していく過程みたいなものを描いた作品というのは好きなものが多いのだけど、日本におけるピアノ教育や日本におけるバレエ教育みたいなものが両者の作中に現れているところが面白くもあり読んでいて憤懣を覚えたりする部分もあるのだけど、『犬神もっこす』は演劇というもののあっけらかんさ(とくに大学生が素人としてはじめる演劇の)がすごくよく描けていて、何というかある時代の日本の演劇文化みたいなものの冷凍保存として持っておくべき作品のような気がしてきたので、とりあえず買っておこうかと思う。おそらく全5巻になるので持っていてもそんなに大きな負担にはならなそうだし。

それからネットを見ていて面白いと思ったのが糸井重里と大野更紗の対談。基本的に糸井さんは、人の面白さを引き出すのが上手い。大野さんのツイッターを読んでいるとどうもしんどい感が増殖して来てあまり読み続けられなかったのだが、この対談を読んでいるととても魅力的な人だということがわかる。『困っているひと』もどうも表紙の印象がよくなくて読む気がしなかったのだが、中身はそうでもなさそうだし、また読んでみようかと思う。読んでみると表紙の印象も変わるのかもしれないしなあ。

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