お金の流れを観察する
Posted at 13/01/23 PermaLink» Tweet
【お金の流れを観察する】
私はもともとお金にこだわらないたちだというか、あればあるなりに使うし、なければないなりに使って、あまり閉めたりもまた使い散らしたりもしない、つまり適当にバランス感覚だけでお金と付き合うようなたちだ。職業的にもお金が儲かる仕事に就きたいと思うわけでもなく、でも出来る範囲で稼げるなら稼げればいいし、でもどうしても嫌なら働くのをやめたり、でも誰かが助けてくれて稼ぎ口を作ってくれるならそれも拒まないという感じの、けっきょく職業生活についてもこれでなければだめだ的な能動的な姿勢はそんなにないまま(これだけはやりたくないという否定的な姿勢はあったし実際そうは言ってもやれることは限られているし)生きて来た、というようなところがある。
まあそれで生きて来られたのだからバランス感覚も勘も運もそれなりによかったのだろうとは思う。『夕鶴』につうが「お金お金、どうしてそんなにお金がほしいのかしら」というセリフがあるが、あまり実感としてお金にこだわりたいという気持ちを持たないまま生きてきているし、おそらくはお金にこだわらざるを得ないような状況を無意識的に避けて生きてきたのだろうと思う。
というような人間ではあるのだが、最近どうもお金にまつわることが自分の周囲でいろいろあって、基本的に勘とかバランス感覚とか運とかも大事ではあるのだが、もう少し詳細に自分のお金の動かし方を観察してみておいた方がいいと思うようになってきた。私は商業高校に勤務していたこともあり、簿記には興味を持っていたので、退職後に日本商工会議所簿記検定を受けて、3級と2級を取ったこともあるので、いちおう複式簿記で自分のお金の流れを把握することにした。
借方を資産と費用、貸方を負債と収益にして、勘定項目ごとにルーズリーフを作って記入していく。1月分の整理だけしてもかなり大変だ。まだ今のところ自分の全資産とお金の流れのすべてを表現しようというわけでもないのだが、資産の項目にも現金以外に預貯金があり、電子マネーがあり、アマゾンギフト券があり、ということになるし負債もカードを何枚も使っているから幾通りも計算する必要が出て来る。費用をどこまで詳しくやるかが問題だが、現金と電子マネーの貸方に出て来る相手勘定として出て来たものをまとめて表示するだけでいいかもしれないと思う。内容を確かめるためには現金勘定などを見なければならないが、大きい買い物でなければそれで十分だろう。
実際のところ、今までそんなに収入がなかったり、また教員の時はお金の管理もろくにしていなかったりしたために出るのも入るのも無頓着だったのだけど、最近やけに税金や社会保険料、健康保険料の類が高くて先日合計してみて飛び上がったりもしたので、勘やバランス感覚をさらに磨くためにももっと積極的にお金の流れを観察しなければいけないなと思ったのだった。
実際、そうこうしてみると、私はもともと変に浮世離れしたところがあるなあと自分でも思っていたのだが、少なくとも世の中の人がどういうことを考えて行動しているのかとか少しは理解が向上するなあと思ったりもする。そうしてみるとこれは多分、小説を書く上でもプラスになるところがあるのではないかと思った。
まあ考えて見れば小説のネタになるようなことの多くはどこかでお金が絡むことが多いわけで、あまりお金に無頓着では人の心の痛みみたいなものに対する感覚も曖昧になってしまってクリアな意識を持てずに書いてしまうこともあると思うし、またお金というのはつまりは人間の生のエネルギーの一つのリアルな現れであるから、お金の流れをしっかりと見るようにすることで人のエネルギーの流れもまたクリアに見えて来るところがあるのではないかと思ったのだった。
そんなこんなをしながら、お昼には出かけて今日発売のマンガを二冊買ったり。『ジャイアントキリング』の26巻と『ひらけ駒!』の8巻。『ずっとやりたかったことを、やりなさい2』が店頭に並んでいた。
GIANT KILLING(26) (モーニング KC) | |
ツジトモ | |
講談社 |
『ジャイアントキリング』はアウェーの千葉戦。「挑戦者はどっちだ」という達海の問いがいい。『ひらけ駒!』はそろそろ描きたいことがなくなってきたのかなあという印象をあとがきで受けたのだが、どうなのだろうか。
ひらけ駒!(8) (モーニング KC) | |
南Q太 | |
講談社 |
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