本当に書きたいこと/風雲児たち幕末編・桜田門外の変/北海道日本ハムファイターズはなぜ強いのか/古市憲寿『僕たちの前途』を買った/「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を買った/戦って勝つのでなく、勝ってから戦えば百戦百勝

Posted at 12/12/04

【本当に書きたいこと】

本当に書きたいことを書くためにはとても準備がいるんだなあと思うし、でもブログというのはそうやって準備して書くというよりはその日に考えたことを書くという方針でやっているので、とても考えて準備して書くというときにはあまりブログに乗せたいと思わないわけで、じゃあどこに書くかということになるのだけど、いまのところそういう場所がないので困る。というか、そういう文章になりそうなものを成りそうな芽のままで放置しているうちに雲散霧消してしまうということがあって、それはもったいないなと思う。さしあたって発表する場がなくても書いておいて何かの折に出していくことを考えてもいいんだろうなと思った。小説はそういう形で書いてリアルの友達に見せて充実させて出版の機会をうかがう、という感じになっているが、他にもブログのようなその日の文章だけでなく本当に書きたいことを書いた文章を書きためて持っておいた方がいいなと思った。

朝からいろいろ啓示のようなものを受けていろいろなことを考え、ノートには書いているのだけど、ブログに書くようなものでもなく、なんかだからと言って書かないのもどうなんだという感じがある。かける時間は限られているが、少し書き始めてみるとよいのかもしれない。

少し昨日のことを。昼前に東京駅に出かけて早めの昼食で丸善でハヤシライスを食べた。HMVでボサノバのCDを買ったら開店セールということなのだろうか、いくつか特典があってよかった。開店祝いだ、と思って買ってみたのだが、情けは人のためならず。

コーヒー・ブレイク・ボッサ
EMIミュージックジャパン

まあ心地よいバックミュージックという感じではあるが、今聞きたいものではなかったなあと思う。でもエコバッグとかもらえたのはよかったかな。

帰ってきて午後、『平清盛』の録画を見る。平家が滅亡に向かって坂を転げ落ちていくさま。よかったのは伊藤忠清の血を吐くような諫言。その忠清を切ろうとした清盛の体の鈍りと錆びた宋剣。武士であるという原点の遠さ、のようなものがより切ない。


【風雲児たち幕末編・桜田門外の変】

風雲児たち 幕末編 21 (SPコミックス)
みなもと太郎
リイド社

いろいろ整理したり洗濯したり片づけたりしながら、夕方日本橋に出かける。丸善の地下でモーニングページ用のノートを買い、いくつか本やマンガを物色。みなもと太郎『風雲児たち』の21巻が出ていたから買った。ついに桜田門外の変、その当事者たちの動きを異様に詳しく描くというのがみなもと太郎の真骨頂。井伊直弼の首の二転三転とか、こんなことがあったのだなあということに感心させられる。討ち入りした水戸浪士たちの扱い、また凶報に驚いた水戸藩、彦根藩、幕閣そして周辺の大名たちの対応、現代の官僚政治もかくやと思われるような面白さがあちこちに表現されていて、やはりこのマンガは只者ではない。しかしそれにしても『風雲児たち』自体が30巻で終わりだったのだが幕末編になって早21巻。連載はずっと月刊誌なわけで、それでこの巻数はすごい。五稜郭までは書きたいということだったが、最低でもあと20巻はかかるだろうなあと思う。


【北海道日本ハムファイターズはなぜ強いのか】

監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 (光文社新書)
藤井純一
光文社

それから藤井純一『監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略』(光文社新書、2012)。これは経営という側面からスポーツビジネスについて書いた本で、なるほどこれだけしっかりした経営基盤に支えられているからファイターズは安定した成績を残せるんだなと納得させられる。昔の球団はチーム事情みたいなことばっかりで成績が決まってた気がするが、今は選手たちはそういうことをあまり考えないでのびのびプレーしている感じがあり、監督もやりたいことをやっている。ファイターズは早くからGM制を導入して経営を軌道に乗せてきた実績があるし、こういう本は面白いなと思った。99/198ページ。


【古市憲寿『僕たちの前途』を買った】

僕たちの前途
古市憲寿
講談社

それからどんどん地歩を固めつつある若手の社会学者・古市憲寿による『僕たちの前途』(講談社、2012)。『絶望の国の幸福な若者たち』の社会学批判、シニカルな口調と打って変わって自らもまたそうである(彼は学者であるだけでなく起業家でもある)若手起業家たちを主役にした本だ。『僕たちの前途』とは、彼の働く会社である株式会社ゼントともかけてあるのだということに今気がついた。一見閉じていくように見える時代の中で、自分たちの未来を開いていこうとする若者たちの試みを、冷静な筆致で描いている印象を受けた。まだ読み始めていないのだけど、私自身にとってもヒントになることが描かれていく、ともに同じ時代を生きて行こうとする人たちの試みが描かれている本であるという印象を受けた。楽しみだ。


【「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を買った】

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
日経BP社

それからもう一冊、スコット、ハリガン、解説糸井重里『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社、2011)。なんとなく目についたから買ってしまった。グレイトフル・デッドは名前は知っていたがそんなに印象に残るバンドではないのだけど、帯に「ビートルズよりストーンズよりも受けてしまったバンドの秘密」と書かれていたのが印象に残り、何が書いてあるんだろうということに強く魅かれたのだった。まだよくわからないが、アップルのスティーブ・ジョブズなどにもどこか通じるようなものが、ヒッピー文化という現象的な側面も含めて、あるように思われた。


【戦って勝つのでなく、勝ってから戦えば百戦百勝】

戦って勝つのではなく、勝ってから戦えば百戦百勝、みたいなことがどこかにあったが、その「勝ってから戦う」みたいなことのために重要なことがそれぞれ書かれている気がする。ファイターズも経営安定度という点ではだいぶ良くなってきたが、まだまだ老舗のジャイアンツには勝てないなというところがあり、今年の日本シリーズもそういうところが勝敗の分かれ目だったのではないかという気がしたけれども、それはまあ年季の差だということでもあり、毎年のチャレンジングなドラフト戦略もあるし、先が楽しみであることには変わらない。自分もまた、そういう形で自分の作品を出したり人生を生きて行ったりする形をつくっていけたらいいなと思う。今日は人生を考える日になった。

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