今週のモーニング/養老孟司『日本のリアル』
Posted at 12/09/13 PermaLink» Tweet
【今週のモーニング】
なんかぽけーっとしている。いかんいかん。
火曜日に帰郷し、火曜日は忙しかった。水曜日は昼過ぎに人と会って、仕事。少し大きなことがあったが終わりは早かった。早めに切り上げて早めに食事、母に愉気、入浴、就寝。11時20分に寝床に入るなど普段ではなかなかない。
今朝は朝起きてモーニングページを書いてからモーニングを買いに行き、そのまま職場に行って資源ごみを出す。自室に戻ってモーニングを読み、7時前に実家へ行って母を乗せて駅に送り届ける。帰ってきてまたモーニングを読んで、8時過ぎに朝食。どうもぽけーっとしていていけないのだが、小説の直しなど少しずつ。今回のものは40ページほどだろうか。構成の仕方を少し新しい試みをしてみたのでそれが上手く行っているのかどうか判断しかねるところがある。朗読してみるとだいぶこなれてきた感じはあるのだけど、もう少し直してから人の目で読んでもらおうと思う。
今週号のモーニング。福間しげゆきの新連載が巻頭カラー。前回の連載は『僕の小規模な生活』だったが今回は「就職難!ゾンビ取りガール』という、単発で何回か掲載された作品の本格連載ということらしい。「僕小」のような実際に起こったことをもとにした作品で主人公の屈折した感情を描くのが福間の作品の特徴だと思っていたのだが、この作品はかなり面白くなりそうな予感。単発のときはよくわからなかったのだが、今回はいろいろ気合が入っている気がする。二人目が生まれたということもあるのだろうか。今まであまり意識していなかったのだが、この人は女性の身体の一部に対するフェティシズムがかなり強いということにはじめて気づいた。その部位を描くときの気合が感じられる。「Giant Killing」チキンの椿が代表に選ばれて。これは落ちにちょっと感動した。来週が楽しみ。「宇宙兄弟」ムッタとビンス。とリック。「デラシネマ」7巻(最終だろうか)9/21発売予定。「ライスショルダー」いい男だなあ。「社長島耕作」フフ。「鬼灯の冷徹」狐狗狸さん。「チェーザレ」発火前夜のフィレンツェ。「クレムリン」ムッチーがやって来た。「ミタライ」うーん。「犬神もっこす」うん?「ひらけ駒!」このマンガはやはり宝君が出てほしい。「主に泣いています」よし子さん編。「クッキングパパ」この二人には幸せになってほしい。「猫も寝てはならぬ」新連載決定!!!猫で来たか!!!!ハルキちゃんと岡ちゃんのその後が知りたい!!!「ピアノの森」次号登場!
【養老孟司『日本のリアル』】
日本のリアル 農業・漁業・林業 そして食卓を語り合う (PHP新書) | |
養老孟司 | |
PHP研究所 |
養老孟司『日本のリアル』(PHP新書、2012)読了。久々にいろいろなことを考えられた。「家族の絆」「稲作農業」「森と海」「林業の再生」といったことをテーマにした対談集。今書いている小説の関係上テーマ的に森とか山とかには食いついて行くものがあるので、後ろの二編は特に面白かった。いくつか面白かったこと。昭和1ケタの世代が終戦による価値観の激変にあい、何も信じられなくてものを信じる、技術を信じるようになったために日本はものづくり大国になったという養老の見解が面白かった。私の父なども科学に対して信仰に近いようなものがあったから、そういう感じはよくわかる。私が信じるのはもっと微妙なものだけど。信じたら逃げてしまいそうな、信じないふりをして信じてみたり、信じてるのか見ているのか自分でもはっきりさせないところに意味があったり。うまくいうのは難しいな。脱線。「環境」を切り離したから「自己」が肥大化した、という考えも面白いと思った。日常にリアルを取り戻すことの必要性。
不耕起冬期湛水農法。いろいろな意味で常識を覆す稲作農法だが、これは面白いと思った。二地域居住の重要性。これは自分がやっているからよくわかる。三陸沖が好漁場であるのは親潮と黒潮の潮目だからではなく、実はアムール川から運ばれる鉄分が三陸沖まで届いているからだという研究結果があるのだそうだ。流氷もアムール川の淡水の氷結から出来るわけだし、アムール川=黒竜江という大河がいかに日本という存在に大きな影響を与えているかということが大変興味深かった。カキの養殖のために山に木を植える運動があるのは知っていたが、津波で大打撃を受けた気仙沼のカキ養殖と植林活動を再開させたのはアラン・デュカスというフランス料理のシェフが呼びかけての義捐金だったのだそうだ。フランスの牡蠣の元は宮城種なのだそうだ。
昔は虫は「わく」ものだった。その虫が最近減っているのだそうだ。魚の漁獲量は総量が決められていて、それを早い者勝ちで取って行くという乱暴なやり方になっているらしい。それをオリンピック方式というのだそうだ。なんだかなあ。まともな森林組合は全国で数%なんだそうだ。うちも世話になったことはあるのだが。昔より今の山の方が遥かに緑に満ちているという話は目から鱗。外材輸入が日本の山を守っているのだそうだ。ふーん。物事は一面では分からない。
今日はなんだか羅列的だがこれにて。
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