自分の中の”絶対”

Posted at 12/07/12

昨日から今日にかけて別冊マガジン、ビックコミック、モーニングと3冊マンガ雑誌を読んだのだが、なんとなくどうもスカッとしない内容のものが多く、まあ季節的なものを反映しているのかもしれないなと思った。もちろん連載マンガというものはいつも最高に面白いというわけにはいかず、伏線を敷くところやショックを与える会みたいなものも必ずあるわけで、そんなことはいつもあることなのだけど、普段楽しみにしているマンガがどれもこれもそういう展開ということになるとなかなか意気が上がらないということはないわけではない。そういえば今週は「Giant Killing」が休載だったな。来週から「ひらけ駒!」がしばらく休載になるようだし。モーニングは木曜朝の活力源に使っているのだけど、ちょっと頼り過ぎかもしれない。

というか、何かを前提に考えて自分を盛り上げるということは、その前提に頼っているという面は否めない。世の中実際のところ何かが絶対大丈夫ということはないのだから(それは東日本大震災と福島第一原発事故でしみじみ思い知ったことではあったわけだが)、ある意味”絶対”は自分の意志の中にしかない(『宇宙兄弟』のヒビトのセリフの敷衍だが)。それを臨機応変に頭を柔らかくして対処していくためには、常に自分の中の”絶対”を大事にしておく必要があるということだろう。「きみは何がやりたいんだ?」という質問は、「君の中の”絶対”は何だ?」というふうに言い替えてもいい。それを見つけて磨いて行くことは、だからそんなに簡単なことではない。やりたいことというのは簡単に見つかるものだという誤解があるのだろう。いや、簡単に見つかる場合はあるかもしれないが安易には見つからないだろう。逆にいえばとりあえずは他のものをスパッと切れる決断力のようなものが必要だ。

「やりたいこと」が正しいか正しくないかの判断は、その先に世界があるかどうかということではないかと思う。世の中から孤立して好きなことを極めていても、それが世界につながることもある。一見誰から見ても正義の言葉を振りまわしていても結局私利私欲でしかないこともある。

何か思いつくままに書いていて論旨がまとまりにくいが、まあやりたいことをやれている人が多い世の中である方がいい世の中ではあるだろうと思う。そういう意味では現代も必ずしも悪いことばかりでもないとは思う。よけいまとまらなくなったな。

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