八ヶ岳の麓でサルを見た/砂糖を取らないことの意義/出会った自分はさてなにものか
Posted at 12/07/06 PermaLink» Tweet
【八ヶ岳の麓でサルを見た】
先ほどまでかなり雨が降っていたのだが、今は上がっている。外では商店街のお祭りがやるのかやらないのか、それでも人の声はしているからそろそろ人も集まってはいるのだろう。湿気が多く、気温も高めなのだけど暑いというほどでもなく、中途半端で気持ちが悪い。体がむずむずする。
朝からどうも調子が出なかったので、どこかへ気分転換に出かけようと思い、タロットで方角を占ったら南東がいい感じだったので取りあえず20号を東南へ車を走らせた。どこまで行くか決めずに走り始めて、周りに山林の色が濃くなってきたころ、道の駅というのがあったので入って休憩し、売っていたプラムを買ってアウトレットへどれくらいの距離か聞いたら10分くらいだと言うので、八ヶ岳リゾートアウトレットというところへ行ってみた。
10分よりはかかったが、特筆すべきはその道の途中でサルが道を横切ったこと。「サルだ!」と叫んでいたらその隣に親子と思われるサルが二匹いて、全部で三匹もサルを見たこと。シカだとかイノシシの子供のウリボウだとかは野生のものを見たことがあるが、野生のサルは初めてなんじゃないかな。高崎山とかならあるけど。なんか結構盛り上がった。
アウトレットはどうも想像していたのと違い、なんだか高原のリゾート地のショッピングエリアという感じで、つまりは観光地だなと思った。ほしいものはあまりなかったがシャツを一枚とハーブティーを一つ買い、焼きソーセージを食べた。まだ人もあまりいなかった。若いカップルとか子ども連れとかでいくところかなあという印象。
【砂糖を取らないことの意義】
「砂糖」をやめれば10歳若返る! (ベスト新書) | |
白澤卓二 | |
ベストセラーズ |
帰りは高速を飛ばして帰ってきたらあっという間だった。地元のインターを降りていつも行く書店へ行って、特に買うものもなかったのだが、立ち読みして興味を引かれた白澤卓二『「砂糖」をやめれば10歳若返る!」(ベスト新書、2012)を買った。特に興味を引かれたのが糖質に頼らずにエネルギーを生みだす著者いうところの「ケトン体回路」の説明の部分。食事を制限すると体調が良くなるというのは知られているけれども、それを科学的に説明しているのかなと思う。まあ考え方はちゃんと医学的な思考に沿っているので無難さを感じる半面冒険がないとも思うわけで、ただこういう方面からも見ておくのはいいことかなとは思った。砂糖を使ったお菓子を食べないようにしてからどれくらいたつのか、そろそろひと月くらいだろうか。厳密な禁糖をしているわけではないけど、医学の方面からもそういう健康法を支持する見解が出てきているのは興味深いと思った。
【出会った自分はさてなにものか】
自分が自分でどこまでやれるのかということを決めてしまうのはつまらないことだ、とエムボバが播戸に言ったという話が昨日読んだモーニングに掲載されていた播戸のインタビューに書いてあって、それはそうだなと思う。もう年だからやれないとか、何々だからこれは出来ない、と自分を制限してしまっては本当はやれるかもしれないことができなくなるわけで、確かにそうだなと思った。まあ体の感覚とかその他フルに発揮してのことだけれども、ブレーキをかける役目の「思考」に自由な感覚を与えておくことが大事なんだろうなと思う。これは『ずっとやりたかったことを、やりなさい』とかで主張されていることと同じことなのだが。サッカーの選手でも自分に制限を設けないでどんどんトライしている人は確かに伸びているし、40歳過ぎても現役でがんばっている人もいる。昨日も書いたように自分の中で自分に一番ブレーキをかけていたのが「統治者側」というメンタリティで、それを外せたことは自分にとって大きな前進だと思うのだが、はずしてみると自分の身体感覚だとか物の感じ方、勘の働き方などがどうも今までと違うところがあって、何か自分を把握しきれない、フワフワした感じがある。自分をつかむまでにまた何か手続きが必要な感じがするが、さてそれはなんでしょうという感じだ。
ピアノの森(21) (モーニング KC) | |
一色まこと | |
講談社 |
今週号には『ピアノの森』が掲載されていて、阿字野のピアノを自分のピアノの基礎において努力してきたパン・ウェイがはじめて阿字野と会話を交わす場面。いろいろあるけれども、一番印象に残ったのが阿字野がパン・ウェイに私の求める音と君の求める音が共通したものがあったのではないか、という場面。こういう音を出したい、というものが模倣という意味ではなく本来的に共通していたのではないか、という指摘。そういうことがあるのかどうか私にはわからないが、強く印象に残った。この場合の「音」、ピアニストにとっての「音」は文章を書く者にとっては「文体」だろうか。私の求めている「文体」というものを私はつかみつつあるのだろうか。その文体で、場を切り開いて行くことは出来るのだろうか、と。
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