冷房対策とシーンづくり/五十嵐大介『海獣の子供』5巻と画集/「自信がない自分」の見方を変える

Posted at 12/07/31

【冷房対策とシーンづくり】

昨日はいろいろやることが多く(最近毎日そうだが)横浜での友達との待ち合わせに少し遅れた。いろいろと絵についての話をしたり、私のブログでシーンを作りたい、という話をしたり。いつも行っているカフェテラスでオムレツのサンドイッチを食べたのだけど、店の人に「今日はカレーじゃないんですか」と言われてあれまあ顔を覚えられてる、と思った。まあおとといの夜がカレーだったというだけなんだけどね。でも夕食としては少ないかと思ったけど、冷房の外に出て体が温まってくると十分な感じになったので、昨夜はそれ以上何も食べなかった。しかし最近異様に冷房に弱いなと思ってたのだけど、考えてみたらそんなに筋肉があるわけでもないのに体脂肪率が10%くらいしかないので、そのせいかなあと思う。ということは、節電と言いつつあんなにガンガン冷房をかけるのは、皆そうとう体脂肪率があるからに違いないと思った。とは余計な話。昨日は三軒目は冷房を避けて外のテラスで無糖ミルクティーのホットを飲んだのだけど、風が強くてそれも寒くて、あれあれという感じだった。もっと動いてどんどん発汗して筋肉をつけることで夏の冷房を乗り切ることを考えたほうがいいのかもしれないなと思った。

友人とは結局アートに関わる人の話をしたのだけど、最近書いているように私の周りには色々な形でアートに関わる人たちに恵まれていて、自分がそういう人たちをブログで取り上げることでみんなの活動も自分のブログ自体も伸ばしていくという、そういう取り組みが面白いという話をしたら賛成してくれた。もちろん自分の作品も書いていくけれども、そういうシーンの中にいる自分を考えたほうがものを書きやすいなと思ったのだった。私は一人が好きなようで必ずしもそうではないところもあるからなあと思う。まあとにかくそういう先々の制作のことでお互いに盛り上がり、頑張ろうと言って別れたのだった。


【買った本】

ナイフ投げ師 (白水Uブックス179)
ミルハウザー
白水社

東京に戻り、丸善に立ち寄ったのが運の尽きで、読みたい本がいくつも出てきて結局4冊買ってしまった。スティーブン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(白水Uブックス、2012)、バルガス=リョサ『若い小説家に宛てた手紙』(新潮社、2010)。このあたり制作のヒントにと思って立ち読みして面白そうだと思ったのだけど、特にバルガス=リョサの方は読んでいて考えさせられたり苦笑したりヒントになったり発想のもとになったりしそうな話が多くて、これは買い物かもしれないと思ったのだった。

若い小説家に宛てた手紙
バルガス=リョサ
新潮社


【五十嵐大介『海獣の子供』5巻と画集】

海獣の子供 5 (IKKI COMIX)
五十嵐大介
小学館

そしてマンガコーナーに行ったらお待たせしました、ようやく五十嵐大介『海獣の子供』(小学館、2012)の完結編第5巻が出ていたので一も二もなく買ったのだった。そしてよく見るとその隣に『五十嵐大介画集 海獣とタマシイ』(小学館、2012)も並んでいる。しかし3800円か……と思い少し迷ったが、ええいままよ、とばかりに買ってみて、大成功。『海獣の子供』も第5巻に至ってもうストーリーというよりは(ストーリーは壮大すぎてよくわからない)描写描写の連続で、石森章太郎の『JUN』みたいなことになってきている(あんな風に断片的ではなく、徹底して海と宇宙なのだけど)から、時間があるときに1巻からもう一度通して読みたいという感じになっている。画集の方は二冊組で、1冊目は画集、初期の『話しっぱなし』から現在の『海獣の子供』までのイラストレーションがカラーをすごく多めにふんだんに掲載されていて、満足度が高い。この人の絵は一枚の絵なのにそこにストーリーがあって、本当に余人の追随を許さない世界があるなあと改めて思った。二冊目の方はイラストあり対談あり絵コンテありカラーページあり、写真やおそらく今まで単行本未掲載のカットやおまけマンガありと、もう編集者が自分で満足したいものを作りたいという感じの(笑)五十嵐愛にあふれる一冊で、まったくこたえられない構成。五十嵐大介が好きな人には是非お勧めしたい。もとは絶対取れます。私もじっくり五十嵐三昧になりました。

五十嵐大介画集・海獣とタマシイ (原画集・イラストブック)
小学館


【金メダル】

家に帰ってきてタイムラインを見ているうちに女子柔道の松本薫選手が凄いという話題で持ちきりになっていて、決勝だけだが見た。そうこうしているうちに男子柔道も体操も卓球もやっていてこれだからオリンピックはきりがない、と思ったのだけど、松本選手の気迫の勝利にやはり元気が出るものがあった。今のところ日本は銅メダル獲得数一位という状態だが、ぜひ頑張って金メダルもたくさん取っていただきたい。


【「自信がない自分」の見方を変える】

自分の中に自信がなく、いつまでたってもおどおどしている自分と、すごく余裕があっておおらかに構えてにこにこしている自分があって、今までは前者の自分が本当で後者はウソの自分(幼稚園児みたいな表現だな)だという感じがあったのだけど、どっちの自分も本当だなと思った。その境目には、好きなことをやって熱中したり没頭している自分とか没我状態の自分がいるようで、そういう状態というのはなぜか自然終了することは少なくて携帯が鳴ったりして突然途切れてしまったりすると状態の移行が起こったりするのだなということを昨日丸善でバルガス=リョサを立ち読みしている途中に携帯が鳴って仕事の話をせざるを得なくなって思ったのだった。

自信がなくておどおどしているとか、うまく乗れなくてイライラしているとか、まあそういう時って割とあるんだけど、後者は心の整理をうまくやると大体解決する気がする。自信がないというのは全体像がつかめていないということで、これはまあ新しいことをやるときに完全に全体像がつかめているときなどそうないのが普通だから、というか本当に新しいことをやるときは大詰めになってようやく全体が見えてきて成功か失敗かがはっきりわかるまでは全体像なんてちゃんと見えないことが多いわけだから、それはまあ仕方がない。そこでおどおどしてしまうかわくわくできるかはまあ大事な分岐点なのだけど。

たとえばいつまでに何をやる、とか何ができるように祈る、みたいなときに期限を決めてしまうとアップセットしてしまうというのは、山中俊治さんのインタビュー記事に書いてあったが「東大の人は破綻することをすごく嫌がる」という傾向が私にもあるからだなあと思った。目標を決めてしまうとそれが達成できないことを破綻ととらえ、アップセットしてしまうのだなあと思う。それよりはそれまでの過程を楽しみ、それが実現したらどんなふうになるかとか、こんな風にしたら反響があるんじゃないだろうかとか、それに向けて考えていくことでシンクロニシティを呼び込む、という感じで考えたほうがいいんだろうと思った。そう考えるとたぶん、「自信がなくておどおどしている」のは悪いことではなくて、目標へ向けての助走状態にいるんだということを意識してみれば見えてくる景色も違ってくるのかもしれないと思ったり。

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