傷つくことと体と心が開くこと

Posted at 12/03/16

【傷つくこととからだとこころが開くこと】

今日はいろいろあっていろいろなことに前向きになれなかったのだけど、『ピアノの森』を読み返し、そこに出て来る曲をマズルカはアシュケナージ、ソナタはリパッティ、ポロネーズとコンチェルトはルービンシュタイン、というふうに聞きながら、久しぶりにからだを舞台に立つような感じで動かしているうちに、舞台に立っていた時の感覚が戻ってきた感じがした。普段がちがちに頭の中で考えているとそういう感覚って戻って来ないのだが、いろいろなことが嫌になって傷ついているときの方がむしろ素直にそういう感覚になれる。傷つかないと自分が開かないというのも面倒な話だが、意識的に体を開くようにしていかないといけないなあと思った。

『ピアノの森』はモーニングの連載もショパンコンクール編が大詰めで、遂にファイナルの最終日がはじまるというところ。出演順は多分パンウェイ、レフ、カイ、向井の順だろう。4人が演奏してそのあと審査というのはたいへんだ。コンチェルトだからリハーサルもあるわけだし。その前夜、修平とワルシャワの街を歩いたカイは、ショパンは「平地の人だ」という修平の言葉に強く反応し、何かをつかんだらしい。それがどのように生かされるのか、また2週間後が楽しみだ。

最新21巻から単行本未収録の掲載分を読み返し、また誉子のエピソードや森のピアノが炎上したエピソードにさかのぼって読んだりして、久しぶりに作品世界を感じながら読んだ。最近あまり聞いてなかったけどショパンの曲をたくさんかけて、からだを動かしたりまどろんだりした。

このところ考えてばかりいたので、考えるのをやめて動くことにした。からだを動かしたり、空間を感じたり、そして書いたり。

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by Luke Peterson

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