実にごちゃごちゃした自分の心/片づけ進行中/私の思想の系譜
Posted at 12/03/12 PermaLink» Tweet
昨日。昼過ぎに横浜に出かけた。久しぶりの元町。少し肌寒かったが、元町通りを歩いて港の見える丘公園にのぼり、ローズガーデンえの木亭でバラのケーキとローズコーヒー。友人といろいろ話をする。窓からミモザの花が見えた。ミモザの砂糖漬け、という話をしていたのだけど私は知らなくて、でもミモザが見られてよかった。春が来たという感じがする。
雲行きが怪しくなってきたので早めに店を出て、石川町に出て横浜ルミネのアフタヌーンティーへ。やはり整体の先生がなくなったことなどでショックというか疲れが出ていたようで、ルミネについたころには帰れるんだろうかという感じだったが、友人と話をしているうちにだいぶ良くなってきたので助かった。愛とか謙虚さとか癒しとかまあそういう話をしていたのだが、帰りに瞑想の本を紹介されてそれを買って帰った。友人というものはありがたい。
エンジェル・セラピー瞑想CDブック―天使のもつ奇跡のパワーをあなたに | |
ドリーン・バーチュー | |
ダイヤモンド社 |
うちに帰ってから聞いてみたけどいろいろ面白い。いわゆるニューエイジの人の中では有名人らしいドリーン・バーチューという人のCDブックなのだが、天使に助けてもらう、というのとチャクラを開くというのが基本コンセプトといえばいいか。音楽に乗せて静かに女の人の語りが流れる。過去がおそれの感情とかいろいろなものに結びついている、そこを切り離し愛だけを残す、と語っているところがあって、そこに父親とか母親、兄弟、過去の恋人とのそうした関係を浄化する、みたいなところがあったのだけど、いちいち言われるたびに自分の中でいろいろな感情が沸き起こり、なんというか自分の中が相当ごちゃごちゃしているんだなあということを自覚して苦笑した。非日常的な空間の中で自分の心の中に問いかけ、思考の向きを切り替えてすっきりさせるということなのだろう。昨日は結局2回繰り返して聞いた。2回目の途中で寝てしまったが。私は昨日はだいぶ素直に入れて、だいぶ楽になったけど、ただ意識が向こうの世界に行ってしまって(いかなければ瞑想ではないけど)戻りにくかったりもしたし、まあ誰にでも勧められるものでもないけど、こういうものが合うタイプの人には割といいかもしれない。素直に入っていきっぱなしになってもどうかなと思うし、最初から拒絶反応を起こしたりする人もいるだろうし。こういうものは、世界に素直に入れるけどさっと切り替えて元に戻れる人が本当は一番向いているんだろうと思う。私自身でもたぶん入りやすい時もあるけど入りにくい時もある、というようなものではないかなと思った。語りの声の良しあしは何とも言えない。最初はすごくいいと思ったけど、二回目はそんなでもなかった。たぶん聞くたびに印象が変わるんだろう。iPhoneに落として、二度目はiPhoneの外部スピーカーで聞いた。
コネクト(アニメ盤) | |
ClariS | |
SME |
昨日は教えてもらったことやら野口整体のものやらなんやらかんやらでとにかく元気の回復を図り、起きた時には大分ましになっていた。起き抜けにちょっとひどい夢は見たが、これは二日続き。少しゆっくり目に寝てモーニングページを書いて朝ご飯を食べて、それから部屋の片づけに入ったが、どうも体が動かないのでまたエンジェルセラピーをかけて、聞きながら始めたら結構はかどったが、だんだん変な世界に行きそうになったので途中でやめた。そのあと『コネクト』が聞きたくなってYouTubeで聞いていたのだが、聞いてる途中でこれは「魔法少女」のアニメ主題歌だったことに気が付いて可笑しくなった。自分の中でこれは「まど☆マギ」であって魔法少女とか魔女とかいうコンセプトは普段忘れている。というかこのアニメは基本SFであってニューエイジではないし。なんか絶妙に現世に着地した。
昼ごろ自転車でアリオ北砂に出かけ、切れかけてたキッチンの蛍光灯をノジマ電機で買い、ロフトで原稿用紙ノートを探したが見つからず、イトーヨーカ堂で昼食にビーフンとサラダを買い、三国屋善五郎で春の煎茶を買い、カルディでマンデリンを買って帰った。午後2時過ぎにワークスペースの本は一通りかっこを付けた(整理が終わったわけではないけど一応すっきりはした。書類はまだ山積みだが)ので久しぶりに掃除機をかけて、黄色いソファーを入れた。しかし日本史関係の本のための本棚が足りないので、少し本を分類して一部違う棚に移さないといけないなと思う。また、まだ分類事項が決まってない本も100冊くらいあるので、まだこれからなのだが。リビング、クリエイティブ、リラクシングの各スペースの本は、まだこれから。というか本はおおむね何とかなりそうな(だいぶ処分はするのだが)感じになってきたけど、書類があふれてるのはまだこれから何とかしないといけない。
暖かいうちにと思って出かけ、早めにと思って三月末期限の国保の保険料を支払い、地下鉄で日本橋に出る。モーニングページ用の原稿用紙ノートを買い、『デラシネマ』の4巻は見つからず、マルク・ブロック『王の奇跡』はなかった。これは瘰癧といわれる病を治癒する能力をフランス王が持っていたという話の研究で、ネットでフィリップ2世(尊厳王)がそれを実行したことは知っていたがそれ以前はいつからなのかと思って調べてみようと思ったからなのだけど、今その本の引用を見たらフィリップ・オーギュストの3代前のフィリップ1世から記録上は残っている、ということだった。それで名越康文が紹介していた植島啓司の本を3冊買って帰った。……そうか、名越の本の感想が途中になってる。でもまあそれは後日。
毎日トクしている人の秘密 | |
名越康文 | |
PHP研究所 |
というか、一つだけ大事だと思ったことがあったので書いてとりあえず〆ておこう。第4章「思想を育てる」のところで、思想を持つことで行動とのブレの間に後ろめたさが生じてそれを修正したり、嗜みを持ったり、問われることのない聖域に疑問を持ったり、平時であっても非常時であっても同じ軸を維持して生きていくことができるそういう生きる指標である、ということも大事なのだけど、自分の思想よりもより優れた思想はある、という謙虚さが必要で、(これは私なども失いがちで、自分の立てた命題を絶対化してしまうことが往々にしてあり、それで勝手にこけたりする。)先達の思想にふれたときにそれを受け入れられる余地を残しておく、つまり先人の英知を受け継ぐという、系譜の意識やあるいは巨大な大自然といったバックボーンを持たなければならない、自分はその一部を知るにすぎない、それを伝える代理人にすぎないという謙虚さを持つことで自分の正気を担保しなければならない、ということが大事だなと思った。
この辺、変な話だが、『ぶれない』ことがいいことみたいに言われだしたころから、とにかく自分の命題をがちがちに守っているほうが偉いみたいな感じになってしまって、私もその影響を相当受けている感じがする、というか自分の今の考えより優れた考えに出会っても「ぶれちゃいけない」と思って変えない、みたいな変な感じになっているのが我ながら鬱陶しい。で、やはり途中で考えを変えないというのはある意味楽なのだ。つい楽をしてしまいがちだということもある。あっちに行ったりこっちに行ったりふらふらするのはよくないけど、より優れた意見に出会って納得したら受け入れるべきだろう。そういう意味で自分の思想の系譜というものはもっと自覚的に持ったほうがいいんじゃないかと思った。
やはり考えて考えて自分でハッと気づいた、みたいなことが結構あって、なんかそっちのほうへ引っ張られてしまうのだけど、それはでも特定の思想の絶対視から自由になれるというくらいのことで、まあやはり自由とか幸福とか結局はそういうことを重視するというあたりは思想というほどのことではないかもしれない。うーん、自分の思想ってなんだろう。言葉にするとよくわからない。考え方、生き方、人と接するときの話し方、導き方、そういうものでたとえば指針としているものというのはあるな。たとえば人を導いたり何かを教えたりするときは、相手に理解したいという意思が起こることを重視して、こちらから押し付けないことを一つの指標にしている。それは『易経』の「蒙」の卦にある「童蒙我を求む、我より童蒙に求るに非ず」という言葉が指標なのだ。まあこれがあえて言えば私の思想でありそういう意味では易経は私の思想の師匠ということになる。まあもともと思ってたことを易経で読んでこれだっっと思った、というようなものではあるのだけど、英知は『易経』のいろいろなところに埋もれていることは知っている。まあそれが古典を読む意味ではあるのだけど。ほかにもたとえば人の生き方を考えることに関しては金子みすゞの「みんな違ってみんないい」というのも一つの指標にはなっている。そう思っているから逆に「あの生き方はよくない」というのも見える、とは思う。矛盾しているようだけどやはりいい生き方とあまりよくない生き方というものはある。
ああ、植島啓司の本は『聖地の想像力』『偶然のチカラ』『「頭がよい」って何だろう』の三冊を買った。いずれも集英社新書。このブログを書いている途中で何度も寝そうになった。
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