まるで人生というものは/告知・『大聖堂のある街で』第9話「青い便箋に青いインクで」を公開しました

Posted at 12/03/06

【まるで人生というものは/告知・『大聖堂のある街で』第9話「青い便箋に青いインクで」を公開しました】

最近夜更新というパターンが多くなってきた。しかしまあ朝の方が一日のスタートという感じでいいのでこれは本当は5日の夜に書いているのだが6日の朝に更新しようと思う。

ずっと本棚の整理をやっているのだが、どうも夜は疲れる。なぜなんだろうと思ったが、つまりは目を使うからなんだなと思う。なんだかんだ言っても夜の方が部屋の中は暗い。けっこうこれはこれでクリエイティブな作業だから午前中にやったっていいなと思ってやっていたのだけど、夜は逆にもっと違うことをやった方がいいと思った。目はマジ疲れる。

2時過ぎに家を出た。お昼の買い物をしにいったときもかなりの風雨だったが、出かけたときもかなり降っていた。交差点で信号待ちをしているうちにバスが二本行ってしまい、交差点をわたってどうしようかと思っていたらちょうどタクシーが来たので乗った。低料金と書いてあったのでラッキーと思って乗り込んだら慌てて傘をたたんだりしたので入り口で頭をぶつけてしまった。イタタ。こんなことさすがに滅多にない。

遠い水平線 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
アントニオ・タブッキ
白水社

東西線で大手町に出、東海道線に乗り換えて横浜へ。電車の中ではタブッキ『遠い水平線』を読む。自分でもよくわからないもの、なぜ探しているのかもよく分からないものを探すという点では、『インド夜想曲』と似ている。まるで人生というのはそういう探し物みたいなものなんだよと言ってるかのようだ。

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)
中村仁一
幻冬舎

有隣堂で本を少し見て、中村仁一『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書、2012)を買った。特別養護老人ホームの配置医師をしている方で、大病院の勤務医に比べてランクがいくつも低く見られるという話がすごくよくわかった。前職がどんな大病院に勤めていても、特養の医師になったら高齢者が何か病気になったとき、診断を信用してもらえなくて大病院に回してもらいたがる、というのはよく考えたら馬鹿馬鹿しいのだけど、みんなそう思っちゃうんだろうなあと思った。人がいかに権威に弱いか「常識」に弱いか、大往生=楽に死ぬのにそんなのにとらわれちゃいけない、みたいなテーマで書いてあるようで、面白そうだなと思った。まだ少ししか読んでないけど。

友人と会って三軒ほど喫茶店を梯子して話し続ける。友人も何かをつかんだようでよかった。8時前に分かれて帰京。丸善で少し本を見て、成城石井に行って四つ葉バターとオリーブの実とタンカレーのジンを買って帰った。ちょっと重たかった。地元の駅で降りるともう雨は上がっていた。

【告知・『大聖堂のある街で』「第9話 青い便箋に青いインクで」を公開しました】

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