「売れるものをつくる」のでなく「出来たものを売る」/告知・小説『使命』をブクログのパブ―で公開しました

Posted at 12/03/03

【「売れるものをつくる」のでなく「出来たものを売る」】

いろいろやることがあってブログがなかなか更新できないのだけど、何とか二日に一度は更新しようと思っている。書く、ということでいえば小説やらなんやら、少しずつパブ―で公開しているので書いたものを表に出すという意味での表現はしているわけだけど、まあ実はほとんどの文章は過去に、つまり去年とかもっと前とかに書いたものなので、私の今の表現とはまあ少し違う。でもこうやって公開して行ってみると自分の書くものというのが客観的に分かってきてふうんと思う。今までフィクションはごく親しい人に読んでもらうか、あるいは新人賞に応募するかしかしていなくて、結局ほとんど自分の表現を客観的に見ることができないまま来ていた。この先どうするかは別にして、とにかくまず読んでもらわなければ自分が前に進むことはできないなと思って公開したのだけど、実際公開してみると前に歩いている感じがする。システム上の問題もあってなかなかお金を払ってもらうのはたいへんだなと思うけど、まずは読んでもらって読む気になってもらってから、こういう人の書くものならお金を出しても読みたいなと思ってもらうように前に進んで行くしかないなと思う。

まあ色々な考え方があるけど、「つくる人」というのは「売れるものをつくる」という発想になるんだよなと思う。まあそれは当たり前といえば当たり前だけど、そのためには値段を下げるか、質を上げるか、今までにないものをつくるか、というポイントを押さえなければいけない、というのは昨日書いた通り。でも「売る人」は多分そう考えないんだよね。それしかないなら、それを売る。どんなものだって、ある意味売れる。売れなかったらただで配ったっていい。ただで配っているうちにこういうものならお金を出しても欲しいなという人が出て来るから。

まあ私の書くものというのは基本的にただなら読みたいかといえば読む人によってはただでももちろん読みたいとは思わないものだと思うし、まあうまく行ったらお金を出しても読みたいと思えるものにできると思うので、とにかくまあこんな感じですうという感じでまずは公開して行くというものかなと思っている。公開してみると一つの小説として連続しているのにある部分がダウンロード数が多くてある部分はやけに少なかったりして、ああそんなふうに読んでもらっているんだなと思うと何か新鮮だし、公開されてないけど閲覧数というのが作者には表示されていて、閲覧数が多いのにダウンロードが少ないとか、その逆もある。私の感じとしてはだいたい閲覧数とダウンロード数の比は30:1くらいなのだが、『一片の悪意』は9:1くらいで閲覧数が少ない割にはダウンロードがある。そうなる理由をいろいろ考えて、どうやったら閲覧数もダウンロード数も上げられるかと考えているのだけど、まだこれといった答えは出ていない。でもまあ、そういうことを考えるのは楽しいことは楽しい。

「売る」ということを、私はいままであんまり得意じゃないなと思っていたのだけど、それは自分が売りたいと思うものを売ってないからなんだなと思った。実際の仕事の上でわりといいんじゃね?と思うものを売るようになって来ているから、売るということが楽しくなってきている、ということはあるのだろう。例の『ユダヤ人大富豪の教え』なんてものを読んでるとこの大富豪は「どんなものでも売れる!」と豪語しているからまあちょっとそこまでの境地には至っていないけど、まあ自分の持ってるものがちょっとしか無かったらそのちょっとを売ればいいんだし、気がついてないけどこれは売れるんじゃね?と思うものをときどき思いついたりして、そういうのは面白い。とにかく売ってみて、売れなければまた考えればいいし、売れたらじゃあこういう路線を少しプッシュしてみるかとか、そういう感じで考えるのは楽しい。

つまりまあ、「売れるものをつくる」のではなく、基本的に「出来たものを売る」という方が面白いしより創造的、よりクリエイティブなんじゃないかなという気がする、ということだ。それが誰にとってもいいことなのかよくわからないが、玉石混交を楽しめる人ならそういうのはありなんじゃないかと思う。とにかく出してみてあとは自然淘汰、みたいな考え方。

まあためしにきょう公開してみる『使命』なんて小説も、今まで何人かの人に読んでもらったけどあんまり評価はしてもらえなかった。でも「評価してくれる人もいるかも」という微妙な評価もあったので、まあ運よく気にいってくれる人の目にとまると嬉しいなと思う。そんなわけで公開してみます。2007年の作品。


【告知・小説『使命』をブクログのパブ―で公開しました】

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