飛び飛びな記憶を思い出しながら/人間がしゃべっているのか役割がしゃべっているのか
Posted at 11/11/29 PermaLink» Tweet
【飛び飛びな記憶を思い出しながら】
Comic ZERO-SUM (コミック ゼロサム) 2012年 1月号 | |
一迅社 |
昨日夜帰郷。なんだかあまりまともな精神状態ではなかったようで、何してたのかうまく思い出せなかった。昨日は午前中にモーニングページを書き、そのあとゼロサムを買いに行ってついでに小林よしのりの『国防論』を買ったのだった。
ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論 | |
小林よしのり | |
小学館 |
「ランドリオール」を読む。景気のいい話が読めればいいなと思っていたが、まあそうはいかないということは分かっていたとはいえ、失恋ネタで盛り下がる。タイミングが合う合わないっていうのはあるよね。行ったのはアリオ北砂の福屋書店。1階におりてイトーヨーカドーで昼食の買い物、ついでに大福など買った。
先ほど金銭出納帳をつけていて、土曜の夜に駅前の文教堂で1260円の本を買ったレシートが残っているのだけど、何を買ったのかなかなか思い出せない。ムックと書いてあるけどムックなんて買ったかなあ。土曜日は乗った特急が三鷹に停まったので三鷹で降りて中野まで行き、東西線でそのまま帰ってきたのだ。しかし東京に出て大手町で乗り換えた方が早かった気がする。歩いた距離は少なくて済んだとは思うけど。それで文教堂に寄って、いったい何を買ったのかなあ。……思い出した!文藝別冊の『総特集 諸星大二郎』を買ったんだった。
諸星大二郎 異界と俗世の狭間から(文藝別冊) | |
河出書房新社 |
昨日の昼食後は基本的にゆっくりしていた記憶はある。そうか、イメージファイルを作ったりしていたんだ。それから友人から電話がかかってきて少し話した。この季節、天気がいいと空はきれいなのだけど、家の中にいるとなんだか薄暗くて、午後の早いうちからちょっと暗っぽくなってしまう。日の入りが一番早い季節だとラジオの天気予報が言っていた。二十四節気は小雪を過ぎ、ひと月足らずで冬至になる。
4時半ごろ出発して、大手町で降りて神戸屋キッチンでパエリャとサラダとイチゴのデザートを買った。何だかそういう華やかなものに飢えていたみたい。新宿に出て、6時の特急に乗った。レンジで加熱とかできたら良かったのだが、冷たいまま食べることになったのはちょっと残念。
特急の中では『総特集 諸星大二郎』や上橋菜穂子原作・武本糸会漫画『獣の奏者』の1巻を読んだりしていた。諸星特集は買うかどうか迷ったのだが、まあ一応買ってみた。買ってみたら、まあ買ってみてよかったかなと思う。最近の諸星の画風はどうも面白みを感じないなあと思っていたし、『栞と紙魚子』も最初読んだ時の印象が悪く、読まないようにしていたのだけど、特集で読んでみると案外面白いかもしれないという気もしてきた。昔あれだけ熱中した『暗黒神話』や『孔子暗黒伝』もなんだかんだ言っても時代とともに古くなっている面もあるので、諸星自身も常に新境地を探しているようなところはあるのだろう。栞と紙魚子も最初はすごく安直な感じがしていたのだけど、昨日ぱらぱら読んだ感じでは必ずしもそうでもないかもしれないという気もしてきた。多分、部数的にはかなり出ているとは思う。いままでのものは基本的に完全にマイナーだしなあ。
獣の奏者(1) (シリウスコミックス) | |
上橋菜穂子・武本糸会 | |
講談社 |
上橋菜穂子の『獣の奏者』は読むのは初めてだが、漫画だからかわりと読みやすい。NHKでアニメでやってたのを一度見たことがある。原作を読んでみてもいい気もするけど、さてどうするか。エヴァンゲリオンに続いて、ストーリー物を吸収しておくのもいいかもしれないとも思う。
特急は8時過ぎに地元の駅についた。職場に少し顔を出し、駐車場に止めてあった車に乗って帰宅。NW9とかプロフェッショナルとか見てお風呂に入って自室に戻って就寝。
最近、朝起きた時に不安だとか怒りのようなよくわからない感情のイメージとかいろいろなものが襲ってくる感じがして、それをなだめ、なるべくゆっくりした気持ちで起きるようにしている。実際に動き出すと普段やり慣れてないことが多いのですごく怒りに似た変な感情が出てきやすくて困るのだけど、自分の中にあるそういう怨霊のようなものを調伏しながらものごとに取り組んでいる感じがする。8時までモーニングページを書いて、鯉に餌をやったりゴミを捨てたり(ようやく三回忌のときの花を処分した。花の処分て思ったより面倒だ)母に頼まれたものをいろいろ用意してからご飯を食べようとしたらもう9時になっていて、ご飯を食べてから一度自室に戻ってブログを書こうと思ったのだけどあとにすることにして車にスタッドレスを積んでタイヤ交換に行った。
ディーラーに電話してみたら1時間待ちということだったのでやめて友人の経営するGSに行って給油と交換を頼んだらもう古くなってるから変えた方がいいと言われ、そこでポンと5万の出費。うわあ。30分くらいで交換できると言うので待っていた。終わったのは10時過ぎで、それから母に頼まれたものを買いに綿半へ行って、職場に戻ってトイレに行って事務の人と少し話をして家に戻ったらもう11時。私の午前中はどこへ行ってしまったんだ。タイヤを下ろして病院行きの荷物を積み、自室に戻ってブログを書き始めたら母から電話。また持ってくるものを頼まれて、探し物が増えた。ついでに言おうと思っていたことを何点か伝える。これから病院へ行くとは言え、午後はリハビリとか回診とかがあるらしく、ちゃんと話せるかどうかわからないし。
午前中に来るんじゃないかと思っていた人がお見舞いに来てくれていたので、それとは重ならないということはちょっとほっとした。昼食のご飯を炊いてないことに気がつき、実家に戻って米を研いで炊飯器をかけて母に頼まれた書類を探す。ものを探すという仕事が一番好きじゃないのだが、人に頼まれて人のものを探すというのはもう大変。何とか見つかったからよかったけど。
それから自室に戻ってブログを書く。もう12時半。ご飯を食べて病院に出かける。家を出たのは1時10分くらいで、高速経由で病院へ。だいたい40分というところか。
【人間が喋っているのか役割が喋っているのか】
病院へ着いたら回診の時間で、医者と母が話しているのを病室の外から聞いていた。はっきりは書かないが、医療について強い疑問を持つような会話を聞く。ちょっと憤然たる思い。私自身がもともと医学を信頼してないからちゃんと関心を持ってなかったということもあるが、何がいいのか素人には本当に分からない。あとでこっちの方がよかったと言われても、一度してしまった手術をなかったことにするわけにはいかないのだから。まあ正直、どちらがよかったのかはそれでもなお分からないところはあるし、進んでしまった事態は巻き戻せないのだからそれでベストを尽くすしかないのだが。
持って行ったものをあれこれと渡し、不要になったものをまた紙袋に入れる。明日は病院に来る時間はなさそう。というか自分の時間ももう少し確保したい。
しかしまあ、その医者が喋っているのを聞いたらなんだか人間が喋っている感じがした。病院の会話ってなんだかおおむね、役割とか保身が喋ってるみたいな感じでだんだんリアリティが見えなくなってくるんだよな。その医者は正直に喋ってるというか、人間的なものを感じて、聞いてた私もふっと力が抜けた感じがした。何だかまじめに頑張ってたのがバカみたいだ。
2時50分には病院を出ないとと思っていたが、結局リハビリの人が来て2時半に出ることになったのでだいぶ時間に余裕ができ、高速を通らず峠道を通って帰った。それでも所要時間は45分というところ。帰りは流れたせいもあるが、250円の高速代の効用は微妙なところだなあ。スタッドレスにしたからか新しいタイヤだからか高速ではどうも足元が不安定な感じがして少し怖かった。空気圧をもう少し上げてもらった方がいいのかもしれない。
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