転換のパワー/制御できる力と出来ない力
Posted at 11/10/24 PermaLink» Tweet
【転換のパワー/制御できる力とできない力】
あんまり読みたい感じでもないし、書きたい感じでもない。食べたい感じでもないし、飲みたい感じもあまりない。動きたい感じはある。ああそうか、昨日久しぶりに二杯ほどお酒を飲んだので、その影響があるんだろうか。けっこうたくさん食べたし。そういう意味での体調って私の場合、精神的な部分にけっこう影響する。だいたい今日は中途半端に曇っていて、中途半端に気温が高く、そういう意味でも気持ち悪い。わりと天候にも左右されやすい。天気図的にもなんか変な感じだなあ。今日は二十四節気の霜降。でも霜が降るような天候ではないな。
昨日の朝メモしていたことを今パソコンで打ち出していたらどうも今は全然そんなこと考えてないようなことで、何か書いていていやになってきてしまったのだが、考えてみればたった一日でそんなに考えが変わるというのも変なものだ。昨日友人と話して思ったことによってその辺が左右されているんだと思うけど、それでまあ、メモの内容にコメントをつけながら書いているんだけど、何か認識がすとん、と進むときがあって、そうなると今までそのことに(すとん、と落ちるということは考えてみたらそれはけっこう当たり前というかなんで気がつかなかったんだろうというようなことなのだ)気がつかなかった自分に呆れてしまったり、ある種の自己嫌悪に陥ったりすることもある。まあそれに気がついただけ前進なんだと前向きにとらえなおすしかないが、まあそんなこんなで仕方がない。
まあ気がついてみたらそうたいして珍しくないことだったというようなことでも、それをどう描くかによって先行している現実とはぜんぜん違う世界を描くことは出来るわけだし、まあむしろだからこそ意味があるわけで、まあそこは書き方を工夫していくしかない。
なんとなく『ランドリオール』を読み直していて、本当に何度もこのマンガは読み返しているのだけど、実は竜胆の帰国のあたり、ウルファネア編は実はあまり読み直してなかったことに気がついた。このあたりはなんというか一番緊迫感が強く、設定もストーリーも最初に読んだときに分かりにくくて、暗くて牙を剥いてる感じがあってなんとなく読み返すのを避けていたんだなと今日読み返していて思った。これだけ読み返しているのに、ウルファネア編に関してははじめて気がついたことがいくつもある。読んでいてここが実はランドリという物語の中の大きな転換ポイント、主人公のDXが自分を知っていく上で大きな転換になるところであって、そう思ってスピンドル編を続けて読むと、これがイオンにとって自分を知るための大きな転換ポイントになっているということに気づいた。つまりウルファネアとスピンドルはセットで出来ていて、ここで物語全体の流れのようなものが大きく変わるのだ。そしてストーリー全体におけるイオンの存在感の大きさがクローズアップされる。
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アカデミーがDXを利用して竜胆を帰国させ、竜胆が危機に陥っていることを知ったDXが即座に竜胆を救いにいこうとする、そのときのDXは異様にこわい顔をしていてほかの編ではまずないような様子なのだ。そこにライナスの「このテンパリ小僧が」という突込みが入る。そのあとのイオンとの会話がいいなと思う。「指図したいわけじゃなかった。リドに。俺のせいかも…」「リドは全部分かっててしたいようにしたの。あれでいいの!お兄には責任があるけど…」「わかってる」「わかってなーい!リドを守りに行くんじゃないでしょ。お兄はリドがしたいことを手伝いに行くの!友達なんだから。お兄はリドが命がけでやろうとしてることを応援する責任があるの!リドはお兄と違うからそんなめちゃくちゃなこと考えるわけない。邪魔するほうが悪いのよ!ぶっとばして!!」「そーだな」「そうよ!」「うん」自分のせいで竜胆を危機に陥れたと責任を感じているDXに、竜胆はやりたいことをやったんだからそれでいい、だから友達として竜胆がそれをやり遂げられるように助ける責任がある、と方向を転換させるイオン。この転換のパワーをこのストーリーの中で最も持っているのがイオンだ。
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そしてDXにはその「転換のパワー」がストレートに伝わるのだけど、アカデミーの騎士候補生たちには、イオンが「王の大剣」の娘であるということから「命がけで戦え」というメッセージとして伝わってしまうことに気づいてイオンは落ち込む。自分が自分で制御できない力を持っていることに気づいた動揺。しかし帰省してDXが子どもを指揮してミムトンと戦うとき、DXと「心配ないさ大人がいなくても。俺とお前がいれば」「大丈夫!イオンが後ろから見ててくれるからな。イオンが退けって行ったら退くんだぞ!」「はーい」「よーし!任せてお兄ちゃん!」という会話をして元気になる。自分が制御できる力で自分がちゃんと役に立てるということで自分を取り戻す、ということだろう。このあたりのところ、ここ数日で初めて気がついたことだ。ウルファネア編を頂点にして、前後にすごくつながってくることにいまさらながら気づいた。好きなだけでなく、面白いなと改めて思う。
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少しずつ考えながら小説を書き、メモを打ち込んでいる。少しでも前に進んだことを確かめるのは大事なことだ。
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