ぶつかることを求める
Posted at 11/07/24 PermaLink» Tweet
【ぶつかることを求める】
今日は一日、自分自身のことについて考えていた気がする。ただ、今までと違うのは、小説作品を書くために自分自身をもっと掘り下げないといけないと思って考えていることで、雲をつかむような自分自身についての答えの出ない考えに耽っていたわけではない。自分自身がどういう存在なのか、どうあらなければいけないのかというのは本当に考えていても答えが出ないけれども、自分自身がどういうものを作っていくべきなのか、自分自身が本当に打ち込めるものはどういうものを作るときなのかと考えるのはもっと手ごたえがある感じがする。なかなか答えは出ないけれども、この思考は少しずつ手ごたえが出てきている。
仕事のメールが送られてきて、東京の家のこの新しいパソコンにオフィスを入れてないことに気がついた。添付ファイルのエクセルが開けない。まあしかしここでそれをすぐ開かなければいけないわけでもないのでとりあえず後回しにしようと思う。信州に戻ったときでも間に合う。
しかしほかのシェアウェアもパスワードを入力しなければならないのがあるのだけどいまそれがわからないから確認のメッセージが表示されて少しうざったい。このパソコンではネットと下書きしかしてないからプリンタもつなげてないし結構実用上は問題がある。でもそういう作業がめんどくさくて全然やってない。
今日は午後はオールスターを見て夕方は大相撲を見たけど両方とも割りと私の望むような展開になってなんとなく機嫌がよかった。田中とダルビッシュが放送席で話していたけどやはりこういうお祭りはピッチャーはやりにくいよなと思った。大相撲は関脇三人が10勝以上して来場所がまた面白い感じになってきてよかった。千秋楽は満員御礼が出たし、少しずつ傷が癒えてきただろうか。ここにきて白鵬の疲れが出てきた感じがするが、まあ一人でここまで支えてきたようなものだから、その相方だった魁皇も引退してしまって、ちょっと気が抜けたのかもしれないと思う。
彼女のひとりぐらし 2 (バーズコミックスデラックス) | |
玉置勉強 | |
幻冬舎コミックス |
夕方でかけて地元の文教堂で玉置勉強『彼女の一人暮らし』2巻を買い、日本橋に出て丸善でモーニングページ用のノートを買い、日経大人のOFFの『おとなの美術館』と岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春文庫、1993)を買って、カフェへ行って物を考えながら鶏と筍のグリーンカレーを食べた。帰りに高島屋でちょっと甘いものを買って帰った。
おとなの美術館 (日経ホームマガジン) | |
日経BP社 |
私は岡本太郎の作品は好きだし結構見るのだけど、岡本太郎の本は割りと敬遠していたのだけど、それは彼の言葉が挑発的で、面と向かうのが面倒くさいなと思っていたからだ。それは何でだろうと思うと、そういうものに対処するには自分のポジションをしっかり持ってないといけない、自分は自分だと言えなければいけないということなんだと思った。で、そういう強い言葉と面と向かうと、それはつまり強い人間と面と向かうのと同じで、こちらも強くぶつからなければならない。そして強くぶつかることで、自分がどんな人間化がわかる、という側面がある。壮絶な体験をした人は自我が強いというけれども、その壮絶な体験に体当たりして生き残ったのでなければ体験そのものに意味があるわけではない。自分はむしろそういう体験をしてもぶつかるというよりよけて通ってきた気がする。いやぶつかってもぶつかり方が下手だったな。本音というより自分の考える正義とかの観念でぶつかってしまったりしたからだろう。最近でもそういうぶつかり方も昔に比べるとうまくなってきたかもしれない。なんというか、岡本太郎とぶつかっても大丈夫かもしれないと思えるくらいに放ってきた感じもする。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫) | |
岡本太郎 | |
青春出版社 |
ぶつかることで鍛えられる、ということを求めていかなければいけないんだな、と思った。
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