現代数学をかじってみようとしているが/人間の哀しさより可能性を/地球寒冷化の予測:二酸化炭素削減ビジネスは大丈夫か
Posted at 11/06/20 PermaLink» Tweet
【現代数学をかじってみようとしているが】
土曜の夜に帰京。昨日は朝から池袋に行って人に会い、ちょっとうろうろして帰った。東武百貨店と東口に出てリブロに行って、圏論に関する本を買った。群論から圏論へ、みたいなことを読んだからなのだが、理解できるかどうかいまいちよく分からない。というか、集合論とか群論とか、そのあたりのことだっておそらくほとんど分かってはいないので、ただ読むだけになる恐れ大だが、なんとなく「圏」という考え方が可能性があるような感じがしたので、できる範囲でせまって見られるといいかなと思っている。買ったのはこの本。
圏論による論理学―高階論理とトポス | |
清水義夫 | |
東京大学出版会 |
しかし既に高階論理という言葉が分からないな。(笑)先は長い。
【人間の哀しさより人間の可能性を描きたい】
午後帰ってきて小説の直しの方針についていろいろ考える。意識化された問題点を二つと、単純なミスの修正。一通りミスだけチェックして、いろいろ考える。考えているうちに疲れてきたので、『ジャイキリ』をずっと読んでいた。ものを書く原動力、というより何かをする原動力というのは結局感動なのだということが分かったので、こういうときにマンガを読むという行為も、結局は感動を求めて読んでいるんだなと思う。そして自分の持っているこういう長編マンガは、まず確実に何度読んでも感動を与えてくれる。もちろん何が一番心にフィットするかはそのときによって違うのだが。昔何度も読んだ横山光輝『三国志』や手塚治虫『ブッダ』、諸星大二郎『西遊妖猿伝』などは、最近は感動の喚起力があまり強くない。最近は『ジャイキリ』や『ピアノの森』あたりの、最近の作品の方が喚起力が強い。人間の哀しさや限界よりも、人間の可能性を描こうとする作品の方に、最近は心を魅かれるし、またそういう作品を書きたいと自分でも思っているからだろう。ジャイキリを読んではねて、おきてはジャイキリを読む、という感じになった昨日の後半。
夜は8時過ぎに夕飯のネタを買おうとアリオ北砂へ。開いているのかどうか心配したが、レジが行列なくらい混んでいた。夜は10時までだということが分かったので一安心。閉まっていたら24時間営業の西友に回らなければなあと思っていたので。帰ってきてご飯を炊いて夕食を済ませ、早めに寝た。
【小説を書きなおしていく】
朝起きたら6時。久々に?よく寝た。モーニングページを書いて、風呂に入る。なんとなく身体のペースが変だが、まあ何とか。今朝は朝食前からまず単純なミスを修正しようと小説に取り組み始めたら気がついたら午後になっていた。とりあえず直そうと思っていた点はすべて直したのだが、枚数も増えたがやや小説全体の雰囲気が変わった感じがし、それがどういう感じになるかなあと少し考える。でもまあ、これを一度プリントアウトしてまた読み直してみよう。描きたいと思ったことよりも、物語構造を成り立たせるためにいろいろ書いていた部分の方が比重が大きくなってきて、それがよい方に出ているのかそうでもないのかがよく分からない。実際には、いろいろな人に読んでもらって意見をもらうしかないんだろうなと思う。
【地球はこれから寒冷化するらしい:二酸化炭素削減ビジネスは大丈夫か】
ああ、そういえば午前中、気分転換にBShiをみていたら、太陽活動が低下しているということを取り扱っていた。太陽黒点が11年周期で増減を繰り返し、それが太陽活動の高低をあらわしているということは知っていたが、その太陽活動の高低の実態というのが要するに磁力の増減なのだということは初めて知った。磁力線が噴出すところが黒点になっていると聞いてへええっ!という感じだ。30数年前の天文少年も今となっては浦島太郎なので、こういう話は素直に感動する。
しかし、その太陽黒点の数が、本当はことし、2011年がピークになるはずなのにまだあまり増えてなくて、次のピークは2013年ごろになりそうなのだという。これはなにを意味するかというと、これは数十年にわたって太陽活動が低下する前兆現象なのだという。
そして、前回太陽活動が停滞したのが17世紀後半。これは「17世紀の危機」と呼ばれる現象をヨーロッパ史にもたらしたことで知られている。この時代、ロンドンのテームズ川が凍結するくらい寒冷化していたのだ。ヨーロッパ各地で飢饉が頻発し、戦乱とも重なって大きな危機をもたらした。三十年戦争による荒廃ともあいまって人口が激減したドイツや、それを狙う太陽王ルイ14世の盛んな外征により財政赤字を増大させたフランス、ピューリタン革命から英蘭戦争、名誉革命へと続く混乱期を迎えたイングランド。我が国ではちょうど大開墾時代を向かえ新田開発が盛んに行なわれた時期にあたるのでそうした危機はなかったが、あるいはこの寒冷化による危機感が開墾の原動力ともなったのかもしれない。
つまり、もしこの予測が正しければ、太陽活動が低下する。そうすると、太陽が発する磁力線が弱まる。これは太陽系全体を宇宙線から保護する働きがあるのだという。宇宙線は主に銀河系内から来る放射線で、現在でも一人の人間の身体を1秒に2000回通過するほどの量が地上に到達しているそうだが、その量がさらに増えるということになる。飛行機で超高度を飛ぶと地上よりはるかに高線量の被曝をすることを知られているが、それは主にこの宇宙線が原因だ。太陽活動が弱まり太陽の磁場が弱まるとこの宇宙線量が地球に到達する量が増える。被曝という問題もないことはなかろうが、問題は宇宙線が空気中の二酸化炭素分子に衝突することで炭素同位体が発生し、それが引き合って微粒子となり、それを核に雲が生まれやすくなるため、太陽の光を遮って地上が寒冷化すると言うのである。
もしこの推測が正しければ、二酸化炭素による温室効果は、むしろ必要だということになるかもしれない。そうなるのは少なくとももう一周期の黒点数の増減を見る必要があり、確かめるには10数年必要なのだが。何しろ途方もない津波で人間の小ざかしい原子力技術が完膚なきまでに破壊された後だけに、二酸化炭素削減によって寒冷化がもろに進行したとしたら大変なことになるかもしれない。何が正しいのか全くよく分からないが、温室ガス削減ビジネスが崩壊する可能性もあるかもしれないと思う。自然相手のビジネスはこういうことがあるから怖いのだが、日本には今までの積み上げにこだわって自然の動きを見ないようにしてビジネスの方を優先するバカなところがあって大失敗をもたらした。二酸化炭素削減ビジネスも、今までの積み上げにこだわって引き際をまちがえないように、こういう方面もしっかり見ていく必要があるように思う。
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