腕時計がない/修験道だとか十牛図だとかで少し心が洗われる
Posted at 11/04/30 PermaLink» Tweet
昨日。休日なので仕事を8時で終わりにして帰宅。弟と両親の友人が来ていたので話をしながらウィリアム王子の結婚式を見たり世界フィギュアを見たり。さて寝るかと思って携帯を見ようとしたら、ない。慌てて自分の携帯にかけてみてもでないので職場に探しに行くが、ない。そうしたら腕時計もないことに気がついた。家に戻ってきて腕時計を探し、弟が発信してくれたら着信音がした。どこかと思って探したら、違う背広のポケットに入っていた。間違っていれてしまったらしい。それで携帯は出てきたのだけど、腕時計が出て来ない。いつ最後に見たのかも定かでないのでどこを探したらいいのか分からない。留め金が少し緩くなっていたので、気にはしていたのだけどちゃんと調整してなかったのだ。最近、道を歩いていて腕時計を落として慌てたことがあったのだけど、そんなふうにして落としたならもうちょっと見つけるのは難しい感じだ。もう20年くらいしている時計で、このあいだ電池を替えたばかり。出て来るといいのだが。
なぜ女と経営者は占いが好きか (幻冬舎新書) | |
副島隆彦 | |
幻冬舎 |
昨日はヤンキーだのおたくだのエリートだのとどろどろしたことを考えていたので体の中に砂が溜まってしまった感じで、気持ち悪い。それでというわけでもないが、目についたものを読む。どちらも読みかけになっていたもの。副島隆彦『なぜ女と経営者は占いが好きか』(幻冬舎新書、2011)。まあなんというか、副島さんの放言という感じだ。修験道関係のことなど、それなりに面白いと思ったこともいろいろある。調べよう、体験しようと思ったらささっと動いてそれをやってしまうところはやはり侮れないなあと思う。4月頭には福島第一原発まで弟子を連れて車で行ったみたいだし。ただ日本史関係のことなど、なんというか初歩的なことで変な間違いがけっこうあって、そのあたりは編集者が直せばいいのにと思うのだが、まあ副島さんに意見するのは大変かもしれない。何かある意味手をつけられない人になってるからなあ。それはそれとして芸としては面白いと言えば面白いのだけど。
ただ日本の本当の古来の宗教は仏教でも神道でもなくて修験道だ、と言うあたりはまあ体感的に正しいような気がする。そのほかマグダラのマリアが聖マドレーヌ教会のマドレーヌのことであるとか、あんまりはっきり認識していなかったようなことをいろいろ書いていてそれをウェブで調べたりして知識が増えたのはよかったかなと思う。
まあなんというか現世のごちゃごちゃしたことよりそういう言わばスピリチュアルな話を読んで少し心が洗われる感じがしたこともよかったなと思う。
新解釈十牛図“本当の自分”を見つけるための10のヒント―絵で理解する、禅の「悟り」」への道程 | |
松原哲明 | |
主婦の友社 |
そのせいというわけでもないが、それを読み終わったあと今度はまたこれも読みかけの松原哲明『新解釈十牛図』(主婦の友社、2011)を読み始めた。十牛図とは禅の悟りの過程について「悟り」を牛になずらえ、牛を探しその形跡を見つけ、それを獲得してそして…というストーリーを十の図によって表現したものだ。徳力富吉郎の版画による10の図版はどれも魅力的で、私が最初にこの図を見たとき(見田ゼミだった)と同じ版で、とても印象に残っている。この十段階、1尋牛・2見跡・3見牛・4得牛・5牧牛・6騎牛帰家・7忘牛存人・8人牛具忘(具は人偏がつく)・9返本還源・10入纏垂手(纏は糸偏でなくオオザト)のうち、3の見牛のところまで読んだ。自分とは何者かを問い、その考えるきっかけ、よすがをつかみ、そして自分の中にある本当の自分に気づく、というところまで行ったわけだ。まあ普通のストーリーならここで終わりそうだがここから長いのが十牛図の特徴なわけで、ちょっと悟っただけでは全然終わらないのが面白い。
そうやって考えていたら、ようやく書きたいテーマが降ってきた。(何か月振りだろう!)そういうわけで、今そのテーマに沿ったストーリーを発想して作っているところだ。
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