手の先に当然あるものがないということ／何の気なしにどうでもいいことを書く

今日は曇り空。どうも調子が悪く、何をやればいいのか割合途方にくれていて、どうもデスクトップ上のアイコンが数が多すぎるなと思い、その整理をしていたらだいぶすっきりして来た。今まで画面の半分くらいがアイコンで埋まっていたのだが、左側の5行、計48個に。まだまだ多いのだが、基本的に作業中の仕事は全部デスクトップに登録しておくたちなので、どうしても多めにはなってしまう。しかし郷里で使っているノートはあまりアイコンが多くないのだから、整理しようと思えばできるはずだよなあと思う。いまのパソコンを買ったのは平成17年4月だから丸6年になる。当時はXPの速さに感動したものだが、今は郷里で使っているWin7のノートに比べてまだるっこしいことが多い。まだデスクトップなので違う場所、今のテーブルなどで作業が出来ず、気分転換が出来ないという難点もある。

プリンタはいまだ、1994年に買ったエプソンのページプリンタを使っている。阪神大震災の前の年か。17年前だ。いろいろ不調の個所も多く、今ではためし刷りにしか使えない感じなのだが、自分の心覚えのための印刷などではまだ十分使える。さすがに人様に読んでもらうための印刷としてはちょっと心もとない。

部屋の中も片付けなければナと思う。というよりも、この部屋で何をしたいのかがあまりよく分からなくなってきている。3月11日の地震で崩壊してから、本棚の本はまだ低位置に戻っていない。というよりも、この機会に部屋を模様替えしようと思ったのだけど中途半端になっている。以前より片付いた部分はあるのだが、以前に比べもっと変になっているところもあって、ちょっとこのままではどうかなという感じがある。一度に全部動かすというのが無理なのでその途中の状態を考えながら動かしたりすると全然わからなくなってきてしまう。それより何より、この部屋には週に二日しかいないというのも大きいな。二日しかいないからこの部屋で何をしたいのか、が中途半端になってきているのだろうと思う。郷里の自分の部屋が充実して来た分、こちらの比重が下がってしまったということもあるのかもしれない。またここにはもう28年も住んでいるから、その間のそのときそのときに考えたこと、やろうとしていたことなどが地層のように積もっていて、それが整理しきれないという感じがある。いっそ全部捨てるとか古本屋に売ってしまうとかそういう手もあるんだろうが、そこまで踏み切れないところもある。

部屋の整理を始めると、自分の人生でやれたこととやれなかったことと直面せざるを得なくなったり、別れた嫁さんのものだとかそのときそのときに付き合っていた人のものだとか結構そういうものが出てきたり、特にその頃にもらった人形などはたましいがある感じがしてやはり捨てにくい。本と人形は捨てられない、という感じ。また、以前一気にTシャツを数十枚捨てたことがあって、考えて捨てたはずなのにそれからしばらく着るものに困ったことがあって、着るものもなかなか捨てにくい。

食器はこないだの地震でずいぶん割れた。あるもので使っているが、気がつくとない食器があって、そこで何か心の中に動きの止まるものがあるのを感じる。食器って、自分の手足みたいなものなんだなと思う。手の先に当然あるものがなぜかない。そんな感じ。普段から、食器が一つ割れたりするとまた好きなのを買いに行ったりしたのだけど、今回はまだ新しい食器を買う気になっていなくて、あるもので使っている。

まあこうして書いてみると、どうも一度にいろいろなことをやらなければいけないことが多くて、自分の中の動きが止まってしまっているんだなと思う。止まってしまった時計の針をまた動かすということは被災地の人たちにとって大変なことだなと思っていたけど、この部屋にいると自分もまたそうであるのにそれに気がつかず、どうも針が止まってしまうんだなと思った。

整理できない大量のものは、ある意味瓦礫と同じだなと思う。少しずつでも整理して行かなければ。

心の中の思いも、整理されないまま心の中にわだかまっていて本当はずいぶん自分の心の動きを止めてしまっていたのだなと思う。何の気なしに書くというのは、本当はかなり難しいことなんだなと改めて思う。本来、モーニングページがそういう役割をしているはずなのだけど、自分の中の前向きバイアスがかかってどうも「どうでもいいこと」を書きにくい感じになっているようだ。もっと心して、何の気なしにどうでもいいことを書かなければと思う。変な表現。