耐震化は難しい/小路啓之:手段としてのインモラル
Posted at 11/03/28 PermaLink» Tweet
一昨日夜帰京。地元の文教堂で『へうげもの』13巻を買う。帰ってきて『スタジオジブリ物語』を見るが眠くて途中で撃沈。昨日。昼過ぎにまず江東図書館で『バルテュス』を返却し、トピレックプラザに行ってDOITで耐震用品を買うが、もうほとんど売り切れていた。完全な耐震化はまた改めてということになりそう。ガムロックを二つ買って郵便局のATMでお金をおろし(何しろ開いている時間が短くなるから、いつも多めに持っていないといけない)イオンでお昼を買って帰宅。帰ってきて先週ガムロックを付けたところを見たら壁から剥がれていた。ああ、凹凸のある壁面ではやはり接着が弱いんだ。前面を持ち上げて壁側に少し倒すというような処置を施した上でやらないと、あまり意味がないかもしれないと思った。いろいろやって見ないと最善の処置がわからない。
へうげもの(12) (モーニングKC) | |
山田芳裕 | |
講談社 |
4時過ぎに神保町に出かける。新御茶ノ水のがいあプロジェクトでパンなどを買う。いつもとあまり変わった感じはない。神保町まで行き、書泉ブックマートで小路啓之の短篇集を二冊買った。それから三省堂、東京堂、すずらん書店、書泉グランデ、マザーズなどを巡回して半蔵門線のホームに降りる。電車がいつ来るか分からない。これなら淡路町まで歩いて丸の内線一本で銀座にいった方がよかったかと思ったが、あまり待たない出来たのでほっとした。大手町に出て丸の内線に乗り換え。
小路啓之作品集 1 (バーズコミックススペシャル) | |
小路啓之 | |
幻冬舎コミックス |
5時過ぎの感じでは、銀座もいつもの感じとあまり変わらない。教文館に入ると、6時閉店とのこと。どこも早仕舞いする必要はないんじゃないか。店によっては開店を遅らせて遅くまでやるとかしてもいいのではないか。特に計画停電のない土日は。あんまり一律にするのも商売っ気がなさ過ぎる気がする。山野楽器の店頭ではいつもフェアみたいなことをやっているのに何もなくてちょっとさびしい感じ。デパートも早めに閉店するみたいだ。閉店時間を確かめて四丁目の角の向こう側のノアカフェへ。結構込んでいた。私が行くときはいつも空いているのだけど。でも、ここは高校生とか、大学生になったばかりのことかを連れてくるにはちょうどいい感じがする。茜屋とか壱真とかカフェ・ド・ルトンに連れて行くにはちょっと敷居が高いと感じさせる子を連れて行ってもくつろげる感じがいいなと思った。あまり過剰に気を使う必要がない感じ。
小路啓之を読む。面白い。一作一作、ゆっくり読む。何というか明らかに自分よりしたの世代の、時代性がすごくよく反映されていて、彼らの世代の生活実感みたいなものがはっきり伝わるだけでなく、人間に対する基本的な信頼みたいなものが生きていて、しかもかっこいい。私たちの世代だと山本直樹のように、世の中に絶望するのが正しくかっこいいみたいな感じがあるのだけど(あるいは庵野秀明とか)、小路はそんなことはなく、そこがどんなにインモラルな非人道的なことを描いても救いがある、そのインモラルさがファッション的でなく本質に迫るための手段として気持ちよく機能している感じがあって、こういう表現は私は好きだなとすごく思った。絵柄もどんどん変化していて、常に進化する感じもいい。一般にはなかなか受け入れにくい作家かもしれないが、私は好きだなと思った。
小路啓之作品集 2 (バーズコミックススペシャル) | |
小路啓之 | |
幻冬舎コミックス |
百貨店が7時閉店ということなので6時20分過ぎにカフェを出て松屋へ。そうそう、書きわすれたがノアカフェがいいのはSUICAが使えるということだ。持ち合わせがなくても携帯さえ忘れなければ安心して入れる。松屋で夕食のねたをいろいろ探していたら「ゆばとふヤマト」という店で焼き鯖鮨をすすめられ、美味しそうなので買って帰った。
南砂町で降りてツタヤとニトリをのぞき、必要なものがなかったのでそのまま帰宅。駅前のセブンイレブンやマツモトキヨシも広告塔を消灯していて街が暗かった。節電も重要だが、一律節電というのではなく、もう少し余裕を見せてもいいのではないかと思う部分もある。
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