友の足音

Posted at 11/02/20

夕方帰京。今日は郷里の近隣のお稲荷さんの初午祭があってお昼ころまで実家にいた。昨日の夜から今朝にかけて、それから帰りの特急の中で、また帰宅してからもずっと佐々木中『切りとれ、その祈る手を』を読み、先ほどようやく読了した。おしまいのほうは、少し無理に詰め込みすぎた感じがする。モーニングページにも、ページの余白にも、ツイッターでもいろいろなことを書きながら読んでいるので、またそれをまとめながら感想を書きたいが、今のところの今年読んだ本の中では一番の収穫と言っていいだろう。面白かった。しかしそれは単純な面白さではないので、一晩置いてから出てくる感想がおそらくは定着してく感想になるのだろうと思う。

最後に泣ける一言が引用されている。ベンヤミンの、「夜のなかを歩みとおすときに助けになるものは、橋でも翼でもなくて友の足音だ」という言葉だ。これはwikipediaでみると書簡集に入っているらしい。誰にあてて書かれた手紙なんだろう。

切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話
佐々木 中
河出書房新社

今日はオアゾが全館休館日なので、いつものように丸善に行くのではなく、東京駅の南口のアキュートで夕食を買ったり、新しい京葉線に行く方向のところに出来た駅内モールのパン屋でパンを買って、八重洲地下街を通り抜けて日本橋の丸善に出た。結局何も買わなかったけど。地下鉄に乗って地元に戻り、ローソンで牛乳を買って帰宅した。

なんか今日は中途半端な体調で、その上ずっとこんなある意味最近読んだ中では圧倒的に頭の筋肉を使う本を読んだので、ややぐったりしてしまっている。風呂に入って寝ようと思う。

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