物理的な環境/松尾スズキ原作すぎむらしんいち作画「老人賭博」がモーニングで連載開始
Posted at 11/01/20 PermaLink» Tweet
昨日。仕事はわりとゆっくりペース。新しい仕事が一つ入って、それが終ったらあとはゆっくりと終わりまで。10時まで仕事して、帰宅、夕食、母に愉気、就寝。昨日は11時半ごろ、いつもより早めに寝た。
今朝は起床6時10分。まだ真っ暗だ。冬になかなか早く起きられないのは一つには暗くて目が覚めないからだなと思う。今朝は、枕元の読書用のスタンドをつけてみた。眩しくて意識がさあーっとカーテンがめくられて行くように明るい光が入って来る。人の意識にとって、外の光の影響というのは本当に大きいなと思う。物理的な環境の中で、人は生きている。
設定を考えたり、キャラクターを考えたり。子どもを主人公にするとよいことは、やれることが限定されることと何を考えてもいいこと、しがらみがないこと。どろどろしたものを付着させなくてもリアリティが出ること。それから子どもの持つ生命力が自然に出て来ること。子どもの力というのは強い。やはりいのちのかたまりなんだなと書いていて思う。大人というのはそれに比べれば燃えカスみたいなところがある。
今日は母の誕生日で、後期高齢者の仲間入りだ。保険証も変わるし、いろいろだ。父は75歳の誕生日には意識不明だった。ちょっとしみじみするものがある。あんまりそんなこと考えたことはなかったが、母には長生きしてもらいたいなと思う。父の分まで、というのは子どもから見たある種の欲目なのかもしれない。父には、結局自分の作品を本にして見せることはできなかった。父自身も自分の書いたものを本にはできなかったのだけど。その両方を、今年中に何とか実現させたいと言うのが、今年の目標と言えば目標だ。
バガヴァッド・ギーター (岩波文庫) | |
上村勝彦訳 | |
岩波書店 |
読むと心が休まる本というのがあるが、今のところ私にとってそういう本は『バガヴァッド・ギーター』だな。何が書いていあるのか、本当にはよくわからないのだけど、読んでいると心がリラックスしてあくびが出てくる。からだも緩んでくる。からだが緩むと今度は心が引き締まってくる感じがする。ものを書くときは、心を緊張させるというより、引き締まった状態にしなければならないから、からだは緩んでいたほうがいい。この本を読んでいると、その辺のバランスが取れてくる感じがある。だから、急いで読了しようと言う気がしない。『世界』の方が182/307ページ、『ギーター』本文の方が88/142ページ。ゆっくり読んでいる。『神曲』にもそういうような効果はあったが、『失楽園』は今のところそういう効果はないな。こちらもなかなか進まない。
6時半過ぎに車でファミマに行き、『モーニング』8号を買う。それから職場に出て少し仕事をし、自室に戻って『モーニング』を読む。途中まで読んで朝食に行き、母と少し話をして自室に戻って『モーニング』を最後まで読む。全体的に今週はとても面白く、干天の滋雨という感じがしたのだが、残念ながら一色まこと氏がインフルエンザに感染したとのことで、「ピアノの森」が休載になっていた。次回の掲載は10号とのこと。また待ちましょう。
新連載の松尾スズキ原作・すぎむらしんいち作画「老人賭博」。全然期待していなかったけどすごく面白い。この絵、どこで見たんだろうとずっと考えていたんだが、以前モーニングで連載されていた「ディアスポリス」を描いていた人だった。あのアジアンなというより無国籍的な絵画面の世界。「ディアスポリス」も実際他にない味わいの作品だった。第一印象はまず画面が汚い。黒い部分が多い。最初は読む気がしなかったが、はまるとすごく魅力的になって来る独特の絵だ。登場人物も設定もいちいちキテる。これは面白い。「宇宙兄弟」。先が見えないヒビトと案外順調なムッタ。「ジャイキリ」。小森Who?「クッキングパパ」。この作品を読んで初めて泣いた。子どもの力というのは本当にすごいと改めて思った。すごく地味なチエちゃんというキャラクターはこういうふうに話に繋がってきていたのかと初めて知る。「ReMember」また新キャラ登場。うーん。『三国志』とか『水滸伝』みたいだな。「レンアイ漫画家」面白くなってきたかも。「ひらけ駒!」まだまだ序盤。「う」。カレンさんというキャラクターがけっこうからんでくるのかな。「デラシネマ」ようやく少し面白い感じが出てきた。「ふらり」はじめてちゃんと読んだが、この人は絵がうますぎる感じがするな。そして細かい。単行本になったらとても読めない。1ページ4段が基本というのも今時珍しい。「ぼくはビートルズ」新展開。「氷上のセイリオス」根性論ではなく哲学、なるほど。「OL進化論」。すっぴんでべっぴんがいい。「特上カバチ!!」話がどんどんややこしくなる段階。「西遊妖猿伝」また夏まで待て。ここまでが単行本3巻になるということのようだ。この先、どういう構想になっているんだろう。残りページが少なくなってきておっかし―なー「ピアノの森」は?と思っていたら休載のお知らせ。がん。
今日は何というか気持ちが動き出したらまた止まるような仕掛けになっているらしい。(笑)まあ仏滅だしゆっくりペースで行くしかないかなと。
ディアスポリス-異邦警察-(12) (モーニングKC) | |
すぎむら しんいち,リチャード・ウー | |
講談社 |
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