kinko'sを使ってみた/フランク・チキンズ/『残念な人の思考法』

Posted at 11/01/11

昨日。二日酔いが残っていたのかちょっと調子が悪かったのだが、お昼頃友人から電話がかかってきて少し話す。夜少し会おうということにする。その前に小説の原稿を完成させようと思い、午前中に修正したものを3時ごろkinkosにでかけてプリントアウトすることにした。こちらにあるプリンタは、ページプリンタが16年前のもの、インクジェットが10年前のものでどちらもあまり調子がよくなく、きれいに印字できないので。この際新しいプリンタを買おうかとも思ったのだがどうもそこまで踏み切れず、まだ一度も試したことがないし知っておくのもいいかなと思ってkinko's京橋店に出かけた。

京橋の駅で降りて少し方向を間違えたが、東京駅の方向ではなく鍛冶橋の交差点(首都高の空気抜きの煙突ビルが立っているところ)を渡った銀座よりにあった。入店してプリントアウトしたいというとPCに案内され、簡単に説明を受ける。白黒プリンタがメンテ中なのでカラープリンタにデータを送れとのこと。データを出力して店の人にいったら出力票をくださいといって渡すと何かパソコンを操作している。席に戻って表示を確かめたらデータを送る前に出力票(?)を出せと書いてあった。そうかなるほどそういうことか。それから右上隅にパンチ穴をあけてもらい、店の中で全枚印刷されていることを確認し、パンチ穴に閉じ紐を通して完成。パソコン使用料が250円(10分毎)、出力が一枚11円、穴あけが50円に消費税で1781円。まあ妥当なところだろう。それでなかなかきれいに仕上がったので、よかったと思う。

東京駅で東海道線に乗り、横浜へ。南口に出てしまい、戻るのに時間がかかった。ルミネの有隣堂にでも行こうと思い。6階で電話をすると結局お宅を訪問することになり、また改札を入るが横須賀線がストップしてしばらく時間がかかった。駅まで迎えに来てもらって歩いてお宅へ行き、さまざま話す。早めに帰ろうと思っていたが引き止められてインドカレーを食べさせてもらい、待っているうちに刺身と鮨も到着してずいぶんご馳走になってしまった。結局家に帰りついたのは日付が変わる前だったが、なんだか思わず充実してしまった。フランクチキンズのホーキ・カズコとかを教えてもらってYouTubeを見たが相当おかしかった。日本人に対するステロタイプなイメージを逆手にとってある意味笑っているというメタ・アートみたいなところがある。

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
山崎将志
日本経済新聞出版社

往復の車中、山崎将志『残念な人の思考法』(日経プレミアシリーズ、2010)を読み、読了。これは相当面白いし役に立つ、示唆的なところがたくさんあった。しかしこういう本というのは結局は具体的な経験をしたときに初めて思い当たるところがあるというような本で、この本に書いてあることを元にして何かを実行していくということはかなり難しい。実際にそういう問題に直面しないと分からないところが多いからだ。

その中で一つ、本当にそうだなと思ったことがあったのでそれだけ上げておくと、p.214「ギャンブルで"勝つ"と怖くなる金額が、あなたの限界である」という話。1万勝っても恐くないが、10万勝てば怖くなる、というのはよく分かる。株式投資をしていても、利ざやで10万利益が上がれば嬉しいが、100万儲かると恐くなる、という感じだ。そこで壁を感じてしまうということだけど、その壁は心の中にしかなく、実際にはない。宮里藍がアニカ・ソレンスタムとラウンドした時の話として「私はバーディーが三回続くと次は何かあるのではないかと思ってしまうが、アニカは全ホールバーディーを狙ってきて、常にプラスのことしか考えてないのが勉強になった」と言っているそうだ。

つまり、心の中で予防線を張ってしまうわけだ。こんなにうまく行くはずがない、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、もとい、うまく言ってふわふわして奈落に突き落とされる前に先取りしてがっかりしておいたほうがいい、みたいな感じになってしまって実際に失敗する、ということが起こりやすいということだ。

それは逆に言えば少し勝負して少し勝つのに使うエネルギーと、勝ち続けるのに必要なエネルギーは桁が違うということで、そういうエネルギーを投入して失敗することへの強い懸念が起こってくるということだろう。しかし一度勝負を始めたらそこまで覚悟してやらなければならないということではないかと思う。

本当は、一つ勝負してうまく行ったら積極的に次の段階に進むべきなのに、そこで躊躇してしまうからそこが限界になるということなんだろう。私なんかだと、軽い気持ちでやったことが思いがけず成功してしまうとそこにのめりこむのが恐くなってやめてしまうことはよくある。だから、常にどこまでものめりこんでいけると思えることで積極的に勝負すべきであって、そこで勝ったら、というかうまく行ったらさらに次のステップに進んでいかなければならない。どこまでのめりこんでも後悔しないということで勝負すべきだということなんだと思う、基本的には。

まあしかしギャンブルは基本的には遊びだから、普通は引き際が大事だと言うことだろう。でもそれは恐くなったから止める、ということではあまり面白くない。勝負の熱が引いて行くのを感じたから、という表現が『銀と金』にあったけど、まあ面白くなくなって来たら止めるというものだろう。

銀と金 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)
福本 伸行
双葉社

いろいろ面白いことはたくさんあって、ビジネスコンサルティングというのは本当に毎日いろいろなことがあって面白いだろうなと思った。まあ大変な面は相当大変だと思うが、話を聞いている分には面白いだけで済む。それでもし自分が似たような局面に遭遇したとき、それを思い出してページをめくり、的確な対応が出来たら言うことはない。

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