養老孟司・宮崎駿『虫眼とアニ眼』とか

Posted at 10/12/03

午前中松本に出かけ、からだを見てもらう。頭の休ませ方が下手で、それが胃に来ているとのこと。うーん。頭がちゃんと休まってないなということは感じていたが、胃というよりそこらじゅうに影響が出ているなという感じだったのだけど、そうかと思う。やはり寝る前にちゃんと活元運動をするようにしないといけない。

昼食後、少し横になって休む。動けないくらい疲れが出てきた。こういうときは反動が出るのである程度は仕方がない。小説も少しは進めるつもりだったが、今少しの時間で書こうとしてもどうも思ったような感じにならない。というわけでブログを書いている。

虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)
養老 孟司,宮崎 駿
新潮社

養老孟司・宮崎駿『虫眼とアニ眼』、対談2まで読了。面白い。「人のせいにするのは都会の人間の特徴」だとか。田舎に暮らしていると自然の力でどうしようもないことはいくらでもあって、誰のせいでもなく仕方ない、となるのが、都会だと何か不都合が起こったらそれは誰かのせいだ、ということになるからだというのを読んで、なるほどなあと思った。自分の中に、「誰かのせい」にしないでまあしょうがないよね、みたいなところはかなりあるので、そういう意味では私は多分結構田舎者かもなと思う。

関東地方の雑木林が一番美しかったのはそんなに昔のことではなく、実は明治から昭和初期の時代だった、というのもなるほどと思う。東京に薪炭を供給するために人出がいっぱい入ったからなのだそうだ。室町時代にはむしろ禿げ山っぽかったのではないかとか。そういうことってあるだろうなあと思う。常識のウソというか。

日本がなぜ暮らしにくいのかという話も面白い。暗黙のルールが幾重にもかかっていて、しかもそれが無意識であると。それがタテに深くつながっていて、今の若い人たちにも受け継がれている、と。これも何となくそんな感じはわかる。

そのほかいろいろ面白かった。

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